MENU

奈良のツーリングおすすめスポット20選!バイクで行けるグルメスポットも紹介

奈良のツーリングスポット

奈良には、ツーリングにぴったりの道や観光スポットがたくさんあることをご存知でしょうか?春の桜や秋の紅葉、自然の美しさにあふれ風を切って走るのに最高の場所や体験、グルメが盛りだくさん。

今回は、特におすすめのツーリングスポットを寺社、温泉地、自然、グルメ、ダムの5つのカテゴリに分けて紹介します。参考にしてぜひお出かけください。

わたしたち株式会社narrative(ナラティブ)は奈良県内で「文化財をまもる、いかす」をコンセプトに宿泊事業や観光事業をしております。

この記事では、奈良のツーリングおすすめスポットを20か所紹介します。
また、奈良の土地や歴史をさらに体感したい方には、私たちが運営する宿泊施設もおすすめです。
ぜひご一読頂き、あなたの素敵な旅の一助となれば幸いです。

目次

奈良のツーリングスポット:寺社

奈良といえば、まず紹介したいのが寺社です。特に山あいにある寺社はバイクで走ること自体を楽しめるスポットでもあります。

自然が多く残る環境の中に、ひっそりと建つ寺社を巡るのもおすすめ。ついでに道中のグルメや温泉に立ち寄るのもバイク旅の醍醐味です。

ここでは、5つの寺社を紹介します。後で紹介するスポットと併せてお出かけください。

  • 宝山寺
  • 壷阪寺
  • 信貴山朝護孫子寺
  • 室生寺
  • 大峯山龍泉寺

宝山寺

宝山寺

画像引用元:宝山寺ホームページ

奈良と大阪の間に横たわる生駒山の中腹にあるのが宝山寺です。宝山寺は商売の神様が祀られているといわれ、古くより「生駒聖天さん」として地元の人々に愛されてきました。

駐車場は本堂の脇ですので、バイクを停めたらすぐに境内へ入れます。宝山寺の敷地は緩やかな傾斜となっており、歩いているとそこかしこから奈良の町が一望できます。

タイムスリップしたようなノスタルジックな周辺の街並みも見どころの一つ。古民家をリノベーションしたカフェや宿もあります。駐車場は無料ですので、周辺の街歩きも楽しんでみると良いでしょう。

道順

車の場合、大阪方面阪奈道路から山上口インターより信貴生駒スカイラインへ入りますが、信貴生駒スカイラインは二輪自動車の通行が禁止されています。そのため、別ルートを通ります。

まずは近鉄生駒駅までアクセスし、生駒停車場宝山寺線を上っていくと宝山寺へ到着します。うねうねとした坂道をひたすら上ります。宝山寺駅近くに「宝山寺第一駐車場」がありますので、そちらにバイクを停めるとよいでしょう。

スポットの概要

スポット名宝山寺
所在地〒630-0266 奈良県生駒市門前町1-1
連絡先0743-73-2006
拝観時間24時間
参考サイトhttps://www.hozanji.com/

壷阪寺

壷阪寺

画像引用元:壷阪寺ホームページ

奈良県高取町にある壷阪寺は、「眼病封じ」で知られ、目の病気の平癒祈願に訪れる参拝者が後を絶ちません。

春には境内に桜が満開となり、天竺渡来の大観音石像が桜の間から顔をのぞかせる桜大仏が有名です。夜には桜大仏がライトアップされ、昼間とは違った幻想的な風景となります。

道順

奈良県を南北に貫く国道169号線は、バイク愛好家から人気のルートです。この道を南に下ると、飛鳥や吉野山、大台ケ原など奈良県南部の見どころがたくさんあります。

壷阪寺は京都や大阪・奈良北部からのアクセスの場合169号線を南下、清水谷で左に。明日香清水谷線でさらに南下します。

スポットの概要

スポット名壷阪寺
所在地〒635-0102 奈良県高市郡高取町壷阪3
連絡先0744-52-2016
拝観時間8:30~17:00 年中無休
参考サイトhttps://www.tsubosaka1300.or.jp/

信貴山朝護孫子寺

信貴山朝護孫子寺

画像引用元:信貴山朝護尊孫子寺ホームページ

朝護尊孫子寺は、信貴山の山奥にあります。寅の年、寅の日、寅の刻に聖徳太子が毘沙門天を感得したことから、寅のお寺と呼ばれることもあります。入り口にある大きな寅の張り子は有名ですが、ほかにも境内のあちらこちらにさまざまな寅の像があるため、探してみてください。

本堂に祀られている毘沙門天は商売繁盛・金運・開運・心願成就の福の神様といわれていることから、たくさんの参拝客に親しまれています。

道順

国道168号線を南下し、東山駅付近から平群町へ抜ける広域農道「信貴フラワーロード」。全長約11キロのフラワーロードの途中に朝護尊孫子寺があります。道幅はゆったりとしており、大型のトラックなどはあまり通りませんので総じて走りやすい道となっています。

スポットの概要

スポット名信貴山朝護尊孫子寺
所在地〒636-0923 奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1
連絡先0745-72-2277
拝観時間09:00~16:30
参考サイトhttps://www.sigisan.or.jp/

室生寺

室生寺

画像引用元:室生寺ホームページ

奈良県宇陀市にある室生寺は、別名「女人高野」と呼ばれています。高野山は女人禁制だったのに対し、室生寺は女性の参拝も受け入れていたことが由来です。

境内はかなり広く急斜面もありますが、多くの仏像が安置されているため、ゆっくりと拝観したいところ。特に宝物殿に収められている仏像の多くは国宝や国の文化財に指定されています。

室生寺から少し足を延ばして、大神神社に立ち寄るのもおすすめです。

道順

大阪方面からは、奈良県南部を東西に横切る国道165号線を東に進みます。国道369号線へ交わったら、左へ進むと室生寺があります。バス停近くにある駐車場にバイクを停めたら歩いて7~8分で室生寺に到着します。

国道369号線を左に曲がり北上すると、バイカーが多く集まる道の駅針テラスがあります。ここで休憩するのもおすすめです。

スポットの概要

スポット名女人高野室生寺
所在地〒633-0421 奈良県宇陀市室生78
連絡先0745-93-2003
拝観時間8:30~17:00 (12月1日~3月31日は9:00~16:00)
参考サイトhttp://www.murouji.or.jp/

大峯山龍泉寺

大峯山龍泉寺

画像引用元:天川村観光協会ホームページ

龍泉寺は、奈良県吉野郡天川村の洞川地区にあります。龍泉寺がある大峰山は、古くから女人禁制の修験場とされており、ニ上岳は現在でも女人禁制となっています。

龍泉寺もかつては女人禁制の寺でしたが、現在は禁が解かれています。たくさんの見どころのあるお寺ですが、特に「なで石」は有名。持ち上げるときになでると軽く、叩くと重くなるといわれています。

道順

京都奈良方面からは、京奈和自動車道橿原バイパス経由R169・R309で天川村へ向かいます。大阪方面からは、南阪奈道路高田パイパス経由R169・R309で天川村へ入ります。

天川村まで入ると、川合交差点を左へ入り、しばらく走った分岐を左の県道21号線、通称「すずかけの道」へ進みます。曲がりくねったすずかけの道を進むと、大峰山洞川温泉観光案内所を通過します。ここからさらに、山上川沿いに洞川下市線を北上すると、龍泉寺に到着します。

スポットの概要

スポット名大峯山龍泉寺
所在地〒638-0431 吉野郡天川村洞川494
連絡先0747-64-0001
拝観時間24時間
参考サイトhttps://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/spot/4869/

奈良のツーリングスポット:温泉地

長いツーリングに疲れたら、途中でのんびりと温泉休憩してみてください。奈良県の南半分は山が多い地形で自然が多く残り、各地に温泉があります。バイクスーツを脱いでのんびり手足を伸ばしたら、体の芯からほぐれるような心地よさを感じられるでしょう。

長いドライブの後で自然の風に吹かれながらつかる温泉は格別です。プラスワンのお楽しみとしてツーリングプランに加えてみてはいかがでしょうか?ここでは、4つの温泉を紹介します。

  • 洞川温泉センター(天川村)
  • 上湯温泉 川原の湯(十津川村)
  • 入之波温泉・山鳩湯(吉野郡川上村)
  • 梅の郷 月ヶ瀬温泉(月ヶ瀬尾山)

洞川温泉センター(天川村)

洞川温泉センター

画像引用元:天川村観光ページ

奈良県吉野の天川村には洞川温泉街があるほど、温泉地として有名です。洞川温泉センターはその入り口にあり、旅行者が気軽に立ち寄って温泉を楽しめる施設です。

洞川温泉の湯は無色無臭で柔らかく、老若男女どなたでも入りやすい泉質です。露天風呂が楽しめ、休憩所もあるので長いツーリングに疲れた四肢を伸ばしてのんびりと自然を満喫しましょう。

洞川温泉センターの近くには、先ほど紹介した龍泉寺やみたらい渓谷など、ほかにも見どころがたくさんあります。特に紅葉の季節はたくさんの人が訪れます。温泉街に一泊して夜のライトアップされた風景を楽しむのもおすすめです。

道順

洞川温泉センターは龍泉寺からほど近い場所にありますので、おおまかな道順は龍泉寺をご参照ください。龍泉寺から山上川をまたいで少し南へ下がると洞川温泉センターです。

スポットの概要

スポット名洞川温泉センター
所在地〒638-0431 奈良県吉野郡天川村洞川
連絡先0747-64-0800
営業時間11:00〜20:00
定休日水曜日
参考サイトhttps://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/spot/5171/

上湯温泉 川原の湯(十津川村)

上湯温泉 川原の湯

画像引用元:十津川観光協会

奈良で温泉といえば真っ先に名前が挙がる十津川温泉郷の中でも、最も秘境といわれている上湯温泉です。かつて里人がたまたま見つけた源泉から湧きあがるかけ流しの温泉です。

一時は利用不可となっていましたが、現在のオーナーである乾氏が2017年に私費を投じて上湯温泉を復活させました。少しとろみのある無色透明の泉質で、湯上りは肌がしっとりすべすべに。奈良の山の大自然の中にある秘湯をぜひ体験してください。

道順

国道168号線を南下し、ワラビ尾交差点を右折し国道425号線へ。新西川トンネルの手前の分岐で左に曲がり、剣道龍神十津川線へ入ります。

車だとすれ違いが難しい道幅の道をしばらく上がっていくと「露天風呂」の文字の旗が見えます。温泉営業中はこの辺りで交通誘導を行っているため案内してもらってください。駐車場から少し引き返したところに温泉があります。

スポットの概要

スポット名上湯温泉 川原の湯
所在地〒637-1558 奈良県吉野郡十津川村出谷220
連絡先090-5009-904(乾氏)
営業時間9:00~17:00
定休日木曜日
参考サイトhttp://totsukawa.info/joho/totsukawa_onsen_gou/3kamiyu_onsen.html

入之波温泉(しおのはおんせん)・山鳩湯(やまばとゆ)(吉野郡川上村)

入之波温泉

画像引用元:入之波温泉 山鳩湯ホームページ

入之波温泉は大迫ダム湖の湖畔にあり、毎分500リットルの温泉が自噴する100%源泉かけ流し温泉です。山鳩湯は山の斜面にあり、駐車場から階段で下っていくと受付があり、その下に温泉や食事処があるといった構造です。

透明から褐色の湯は、加水は一切されていません。湯温は39度とぬるめのためゆっくりと長湯ができます。うち湯は総杉丸太づくり。外湯はけやきの丸太風呂で大自然を愛でながらのんびりと秘湯を味わえます。

お風呂の後は、山鳩湯で名物の釜めしがおすすめ。山菜やアユ・アマゴなどの山の幸や川の幸を味わえます。

道順

吉野町から三重県熊野に伸びる169号線は、バイカーに人気の走りやすい道路です。吉野川の渓谷の自然を楽しみながら走っていると、大迫ダムの湖畔に出ます。

大迫ダムに出たらダムの上を走る県道224号線へ入ります。そのまま吉野川沿いの道を5キロほど走ると到着です。

スポットの概要

スポット名入之波温泉 山鳩湯
所在地〒639-3611 吉野郡川上村入之波
連絡先0746-54-0262
営業時間10:00~16:00受付 ※17:00閉店
定休日11月~3月末まで 火曜日・水曜日 ※祭日・正月・連休は営業   ・4月~10月末まで 水曜日 ※祭日・連休・お盆は営業
参考サイトhttps://yamabatoyu.co.jp/

梅の郷 月ヶ瀬温泉(月ヶ瀬尾山)

梅の郷 月ヶ瀬温泉

画像引用元:梅の郷月ヶ瀬温泉ホームページ

春には梅林の美しさで名高い月ヶ瀬村にある温泉、梅の郷。奈良・京都・三重の県境の山間部にある温泉です。展望露天風呂・内風呂・サウナなどのお風呂の後はゆっくりと食事も楽しめます。

温泉成分は弱アルカリ性の単純泉。筋肉痛や神経痛によいとされています。展望露天風呂は見晴らしがよく、はるか遠くまでつづく月ヶ瀬の山並みの景色が爽快です。

道順

奈良公園界隈から169号線を北上し、途中国道369号線(柳生街道)に合流します。柳生街道を走り、柳生下からそのまま県道4号線へ入ります。

しばらく走ると月ヶ瀬地区に入ります。名張川沿いを走ると、月ヶ瀬交差点で左折。月ヶ瀬橋を渡ると県道82号線に合流し道なりに行くと、月ヶ瀬温泉梅の郷ののぼりが見えてきます。

スポットの概要

スポット名梅の郷 月ヶ瀬温泉
所在地〒630-2302 奈良市月ヶ瀬尾山2681番地
連絡先07439-2-0388
営業時間10:30開館~20:30閉館
定休日火曜日 12月30日~翌年1月1日 ※2月・3月は無休
参考サイトhttp://tsukigaseonsen.com/

奈良のツーリングスポット:グルメ

長いツーリングに疲れてお腹が空いたら、旅先のグルメを楽しみたいですよね。ここでは、バイカーが集まるグルメスポットや奈良グルメを味わえるお店を3つ紹介します。ツーリングで近くを走ることがあれば、お立ち寄ってみてください。

  • Moto DINER(五條市)
  • 三輪山本(桜井市)
  • 彩華ラーメン(天理市)

Moto DINER(五條市)

Moto DINER

画像引用元:Moto DINER facebook

奈良県五條市、国道168号線沿いにあるライダーズカフェ「Moto DINER」。洞川方面へツーリングしたらぜひ立ち寄りたいほっこり休憩できるカフェです。ご夫婦二人で切り盛りされており、ライダーたちと気さくにお話ししてくれます。

から揚げ定食やステーキどんぶりなどガッツリ食事系から、スイーツやドリンクまで何でもおいしいとの声が多数。パソコンやWifiも利用でき、道を調べたいときにもありがたいスポットです。

また、ライダーが自然と集まり交流できるのも魅力的です。ツーリングスポットや走りやすい道の情報交換ができるのも嬉しいところ。

道順

五条市から168号線を南下すると、道沿いに小さな赤い建物が現れます。駐車場は広いですが、お店が小さいため見落とさないように気をつけてください。

スポットの概要

スポット名MotoDINER
所在地〒637-0102 奈良県五條市西吉野町黒渕646-1
連絡先090-3848-0646
営業時間9:00~17:00
定休日月・金曜日
参考サイトhttps://www.facebook.com/motodiner/?locale=ja_JP

三輪山本(桜井市)

三輪山本

画像引用元:三輪山本ホームページ

奈良のグルメの一つとして有名なのが三輪そうめんです。三輪山本は創業が享保2年(1717年)の老舗で、桜井本店ではバリエーション豊かな三輪そうめんが食べられます。

温かいにゅう麺は0.9ミリのゆでてもコシのある麺、冷たいそうめんには0.6ミリの糸のように細い麵を使うなど、さすがのこだわり。のどごしも最高で、うちで食べるそうめんとの違いに驚く方も多いそうです。

売店ではこだわりのそうめんを各種取り揃えていますので、おみやげを買うこともできます。近くに大神神社があるため、参拝の後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

道順

西名阪自動車道、天理インターから国道169号線に入り20分ほどです。または、南阪奈道路、葛城ICから大和高田バイパスを経由し30分ほど走ります。

スポットの概要

スポット名三輪山本
所在地〒633-0072 桜井市箸中880
連絡先0744-43-6662
営業時間(4月~8月)10:00 ~ 17:00
(9月~翌3月)10:00 ~ 16:30
< お食事処 > 11:00 ~ 15:00 休日       <売店・お食事処 :
定休日不定休(営業カレンダー参照)
https://x.gd/fwAZk
参考サイトhttps://www.miwayama.co.jp/company

彩華ラーメン(天理市)

彩華ラーメン

画像引用元:彩華ラーメンホームページ

彩華ラーメンは、昭和43年に天理の屋台からスタートし、「天理ラーメン」として長く奈良県民に知られているラーメン屋です。

スープはニンニクの利いた自家製醤油だれベース、たっぷりの白菜とニンジン、ニラが入っていることでスープに野菜の甘みが溶け込み一度食べたら癖になるおいしさ。野菜の量が非常に多いため、初めて食べる人は驚く人が多いようです。

お店は常に行列ができている人気店。ツーリングの途中に立ち寄って、ちょっと腹ごしらえするのにおすすめの奈良グルメです。

道順

西名阪自動車道の郡山ICから国道24号線を南へ下ります。「嘉幡町」の交差点で左に曲がり国道25号線へ入ります。そこから1.2キロほど東へ進むと到着します。

スポットの概要

スポット名彩華ラーメン本店
所在地奈良県天理市岩室町91番地
連絡先0743-63-3165
営業時間11:00~24:00
定休日なし
参考サイトhttps://www.saikaramen.com/

奈良のツーリングスポット:自然

天気の良い日に自然の中を疾走するのは、ツーリングの一番の醍醐味かもしれません。奈良では、特に春の桜、秋の紅葉は味わいたいもの。

名所は車の渋滞が心配ですが、ツーリングなら渋滞を避けて効率良く景色を楽しめることもあります。バイク×自然で最高の休日を過ごしに出かけましょう。ここでは、自然のツーリングスポットを5つ紹介します。

  • 月ヶ瀬
  • 若草山
  • 大台ケ原
  • 吉野山
  • みたらい渓谷

月ヶ瀬

月ヶ瀬

画像引用元:月ヶ瀬観光協会

月ヶ瀬は、奈良県の東北部と京都・三重の3県にまたがる、自然豊かな山間の土地です。春といえば桜ですが、月ヶ瀬は梅林が有名で、白やピンクの可憐な梅の花が春の訪れをいち早く知らせてくれます。1992年には日本初の名勝地に指定されました。

月ヶ瀬は梅林だけでなく、大和茶の産地としても名高く茶畑が広大な山肌に広がります。

春は梅林、夏は青々とした茶畑、秋は木々が紅や黄色に染まり冬にはしんしんと降る雪が白銀の世界を作り出す。そんな月ヶ瀬の自然の中をバイクで風を切って走ってみませんか?

道順

奈良公園界隈から169号線を北上し、途中国道369号線に合流します。国道369号線は別名柳生街道と呼ばれ、バイカーたちにはとても「走りやすい」道として好まれています。

この柳生街道を気持ちよくひた走り、柳生下からそのまま県道4号線へ入ります。しばらく走ると月ヶ瀬地区に到着します。

スポットの概要

スポット名月ヶ瀬
所在地〒630-2302 奈良県奈良市尾山桃香野
参考サイトhttps://tsukigase-kanko.or.jp/

若草山

若草山

画像引用元:奈良奥山ドライブウェイホームページ

若草山は、奈良の観光の中心地奈良公園の東に位置する小さな山です。

若草山へ通じる奈良奥山ドライブウェイのワイディングロードを登っていくとT字路に突き当たります。ここを右に曲がると、若草山の駐車場があります。

駐車場にバイクを停めたら、歩いて3分ほどで若草山の山頂に到着します。山頂からは奈良市街が展望でき、近くには東大寺や奈良公園が見下ろせます。

若草山山頂にも鹿がよく訪れます。若草山から奈良の町をバックに鹿を収めたベストショットを撮影できるかもしれません。

道順

奈良公園界隈から国道169号線を北上し、少し進むと奈良奥山ドライブウェイへ入る細道があります。ここを右折して進んでいくと若草山料金所があるので、料金を払って進みます。

カーブの多い山道ですが、きちんと整備され片側一車線で走りやすい道路です。途中、奈良市街を見下ろせる展望スポットもあります。突き当たりのT字路を右に曲がると若草山です。

スポットの概要

スポット名若草山
所在地奈良県奈良市雑司町469
参考サイトhttps://www3.pref.nara.jp/park/item/2585.htm

大台ケ原

大台ケ原

画像引用元:写真AC

奈良県と三重県にまたがる台高山脈の主峰・大台ケ原は、本州で最も雨が多い地域です。この豊富な雨量が原生林をはぐくみ、多くの登山者が訪れます。

大台ケ原の登山口にはビジターセンターがあり、大台ケ原の自然やそこに暮らす生き物について展示により学べます。大台ケ原は大きく東大台と西大台に分かれ、西大台への入山には事前講習の受講が必須条件となっています。冬期には通行規制が敷かれ、入山できない期間があります(毎年11月下旬~4月下旬)。

標高が高く気温もかなり低いため、冬でなくともツーリングの際は防寒対策をしておいた方がよいでしょう。

道順

大台ケ原ビジターセンターまでは、奈良県道40号線の通称「大台ケ原ドライブウェイ」へ入りひたすらくねくねとつづく山道を登って行けば到着します。

大台ケ原ドライブウェイへのアクセスは、奈良・三重どちらからでも国道169号線から新伯母峰トンネルを抜けるところからです。しばらくは道幅も狭くつづら折りの坂道のため、前から急に車が現れることもあるため注意が必要です。

標高が上がるにつれて道幅が広くなり、眺めもどんどんよくなってきます。終点は大台ケ原ビジターセンター。広い駐車場があり、無料でバイクを停められます。

スポットの概要

スポット名大台ケ原ビジターセンター
所在地〒639-3702 奈良県吉野郡上北山村小橡大台ヶ原山
参考サイトhttps://www.pref.nara.jp/2977.htm

吉野山

吉野山

画像引用元:吉野山観光協会

吉野山は、奈良県南部、大峰山の北の端から南に向かって8キロにわたる尾根一帯です。春には山裾から桜が開花しはじめ、下千本・中千本・上千本・奥千本と山全体が色づいていく様子が特に有名です。

桜のシーズンには毎年多くの人が訪れ、交通渋滞が起きるほど。秋の紅葉シーズンも同じく今度は紅や橙、黄色に染まりため息が出るような美しさを見せてくれます。

吉野山は日本独自の自然崇拝の思想と外来の仏教・儒教・道教が融合した「修験道」の発祥の地といわれており、今でも修験者が修行を行っています。下千本エリアの世界遺産、金峯山寺のほか多くの寺社や温泉もあるため、観光にもおすすめです。

道順

大阪方面からは南阪奈道路を経て葛城ICから大和高田バイパスへ入ります。大和高田バイパスを終点まで行くと小房の交差点を右折。13キロほど走ると土田のT字路に突き当たるので左へ曲がります。そのまま、吉野川沿いに走り緑色の「吉野大橋」を渡ると吉野町です。

スポットの概要

スポット名吉野山
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山2430(吉野山観光協会)
参考サイトhttps://yoshinoyama-kankou.com/

みたらい渓谷

みたらい渓谷

画像引用元:天川村公式ページ

みたらい渓谷は、吉野郡天川村にある渓谷です。天川村総合案内所と洞川温泉観光案内書を結ぶ約8キロの遊歩道を徒歩で巡りましょう。大小さまざまの滝や岩肌を縫うように流れる清流が美しいみたらい渓谷を堪能できます。

遊歩道には、哀伝橋や大小のつり橋がかけられ、エメラルドグリーンの渓谷を望める絶景ポイントが多数あります。夏は青々とした緑、秋には紅葉に染まる木々も美しく、澄んだ山の空気に癒されることでしょう。

バイクで行く際も、いずれかの案内所を拠点に徒歩で渓谷を巡ってみることをおすすめします。

道順

奈良・京都方面からは、京奈和自動車道橿原バイパス経由R169・R309で天川村へ、大阪方面からは南阪奈道路高田バイパス経由R169・R309で天川村へ到着です。道案内のナビで「みたらい渓谷」と入れるとみたらい渓谷の小さな休憩所を案内されることがありますが、駐車できないことには注意してください。

スポットの概要

スポット名みたらい渓谷
所在地〒638-0303 奈良県吉野郡天川村北角
参考サイトhttps://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/spot/5159/

奈良のツーリングスポット:ダム

バイク乗りの間で密かに人気なのが、ダム巡りです。実は、奈良にはたくさんのダムがあります。

写真やテレビでダムを見たことがある人でも、実際に見るとその大きさと美しさに圧倒されることでしょう。山奥にはなりますが、ツーリングでは快走するにはピッタリの場所です。

最後に、奈良のダムのツーリングスポットを3つ紹介します。

  • 池原ダム(下北山村)
  • 大滝ダム(吉野郡川上村)
  • 初瀬ダム(桜井市)

池原ダム(下北山村)

池原ダム

画像引用元:日本ダム協会ホームページ

池原ダムは吉野郡下北山村にあり、アーチ式ダムとしては黒部ダムに次いで2番目に大きいダムです。

アーチ式ダムとは、形状が曲線になっているダムのことです。このタイプのダムは重力ダムに比べて水圧に強い強固な岩盤が必要となりますが、池原ダムは国内最大の貯水量と湛水面積を誇ります。

ダムによって作られる人口湖は関西最大規模で池原貯水湖と呼ばれ、バス釣りができることで釣り人に人気のスポットでもあります。普段あまり目にすることのないダムですが、吉野の山の奥にこれほど大量の水を湛えるダムがあることに驚くことでしょう。

道順

奈良県を南北にはしる169号線を吉野郡からまっすぐに南下すると、池原ダムに到着します。天川村を経由する場合は国道309号線をひたすら南下し、169号線へ合流しましょう。

スポットの概要

スポット名池原ダム
所在地〒639-3806 奈良県吉野郡下北山村下池原
参考サイトhttp://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1565

大滝ダム(吉野郡川上村)

大滝ダム

画像引用元:奈良県川上村ホームページ

大滝ダムは、吉野郡の川上村に位置する重力式の大型ダムです。重力式ダムはダムの作りとして最も一般的で、貯水池からの重力をダムの底面で支える構造となっています。

大滝ダムは、紀の川水系で洪水調節、上水道用水、工業用水、水力発電など多くの役割を果たしている重要なダムで、伊勢湾台風のときに紀ノ川の大洪水をきっかけに作られたといわれています。

ここには「学べる防災ステーション」という展示施設があり、ダムの構造や役割・自然災害の恐ろしさなどを学ぶことができます。豪雨体験もできるので、お子さんと一緒に見学に訪れるのもおすすめです。

また、見晴らしの良い展望施設からダムを一望することもできます。ダムを見たことがない方には新鮮な驚きがあるでしょう。

道順

池原ダムよりかなり上流に位置していますが、道順は同じく169号線へ。309号線でアクセスする方は下市口あたり、岡崎交差点から169号線に入るとよいでしょう。

スポットの概要

スポット名大滝ダム
所在地〒639-3543 奈良県吉野郡川上村大滝1051
参考サイトhttps://www.pref.nara.jp/9781.htm

初瀬ダム(桜井市)

初瀬ダム

画像引用元:奈良県ホームページ

初瀬ダムは、大和川水系で洪水調節・河川維持用水の補給・上水道用水の供給といった目的のために竣工されました。堤高55mで重力式コンクリートダムです。ダム周辺は緑の山に囲まれ、貯水湖は「まほろば湖」とも呼ばれています。

近くには紅葉の美しさで名高い長谷寺があり、12月10日まで秋の特別拝観として、国宝本堂に入り観音様のおみ足に特別触れることができます。長谷寺を訪ねることがあれば、初瀬ダムにも立ち寄り自然に囲まれた迫力あるダムの魅力に触れてみましょう。

道順

名阪国道針ICの道の駅「針テラス」から県道38号線を南下していくと初瀬ダムに到着します。県道38号線は片道一車線のくねくね道で一部狭くなっているところもあるため、スピードに気をつけて安全に走行してください。

スポットの概要

スポット名初瀬ダム
所在地〒633-0112 奈良県桜井市初瀬363
参考サイトhttps://www.pref.nara.jp/12718.htm

まとめ 

奈良のツーリングが楽しめるスポットを20種類紹介しました。紹介したもののほかにも、奈良にはたくさん魅力的な道や場所があります。

車が多すぎず、道が単調でなく適度に休憩スポットがあり自然も豊富。バイカーが走りやすい条件を満たしている奈良の道をどんどん開拓してみてください!

目次