奈良県といえば、歴史のある古い寺や神社、名所旧跡や自然美といったことを連想する方が多いかもしれません。しかし、星空の観測や撮影が趣味の方にとっては、絶好の星空観測スポットがたくさんある県としても知られているのです。
今回は、奈良県屈指の美しい星空を堪能できるおすすめスポットを紹介します。満天の星が見える宿やアクセスについても解説するので、参考にしてぜひお出かけください。
わたしたち株式会社narrative(ナラティブ)は奈良県内で「文化財をまもる、いかす」をコンセプトに宿泊事業や観光事業をしております。
この記事では、奈良のおすすめ星空スポットを6選か所紹介します。
また、奈良の土地や歴史をさらに体感したい方には、私たちが運営する宿泊施設もおすすめです。
ぜひご一読頂き、あなたの素敵な旅の一助となれば幸いです。
フォレストパーク神野山(フォレストパークコウノヤマ)
画像引用元:山添観光協会ホームページ
奈良県吉野郡に位置するフォレストパーク神野山は、その山全体が自然公園となっています。昼間は羊の牧場やBBQで楽しめるため、家族で出かけても良いでしょう。
そして、昼間とはまったく別の顔を見せてくれるのは夜。ここから見える満点の星空は特筆すべき美しさで、夜になると駐車場にたくさんの車が集まってきます。
星空観測に最も必要な条件は、光害がないことです。その点、神野山の夜は漆黒の闇となるため、夜空の美しさが際立つのです。山の澄んだ空気を通して見えるクリアな夜空にはたくさんの星座や天の川が観測できます。
フォレストパーク神野山は星空撮影の愛好家にとっては聖地ともいわれるスポットで、大きなレンズのついたカメラと立派な三脚を準備した人も少なくありません。写真好きの方なら同じ趣味を持った人たちと情報交換ができるかもしれません。
おすすめポイント
光害がほとんどない稀有な条件下にのみ鑑賞できる「流れ星」。普段私たちが眺めている夜空にも、実はたくさんの星が流れていますが、条件が整っていないために見えていないだけなのです。漆黒の闇となる神野山駐車場からは、たくさんの「流れ星」がリアルに見られるでしょう。
おすすめの季節
夏には天体観測イベントが開催されるため、夏休みを利用して子どもたちと星空の勉強をしてみるのはいかがでしょうか。また、空気の澄んだ冬も星座の観測にはぴったり。星空を埋め尽くす満点の星に驚くことでしょう。
神野山の星を体験した人の声
- 夜9時ごろでも十分暗いのですが、もっとも暗くなり星たちがよく見えるのは、午前0時から3時ごろの真夜中です。そのため、星空観測が目的の場合は自家用車で出掛けるか、近くで宿泊することをおすすめします。
- 車を運転する方は、星空観測をしているほかの人の迷惑とならないように、ヘッドライトは到着したらすぐに消すことを忘れないようにしましょう。
- 冬に行く場合はかなり気温が低い中での観測となりますので、防寒対策はしっかりと。腰掛けられる簡易チェアや暖かい飲み物、厚手のコートやブランケットなどを準備しておくと安心です。
注意点
美しい夜空の観測には「光」は大敵です。車のヘッドライトはもちろん、ブレーキランプの灯にも気を配りましょう。
また、悪天候の場合は星空が隠れてしまいます。事前にしっかりと天気予報を見て晴天を狙ってお出かけください。
所在地 | 〒630-2225 奈良県山辺郡山添村伏拝 お問合せ:0743-87-0285(神野山観光協会) |
アクセス情報 | 電車・バスの場合 JR・近鉄奈良駅から山添方面行バスで約60分、北野下車から徒歩で2.4km 自家用車の場合 名阪国道・神野口ICで降り、神野山方面へ約3.6km ※星空観測のために夜間に行く場合のアクセスはマイカーが必須となります。 |
駐車場情報 | 山添神野山駐車場(普通車一口300円・大型車一口1,000円 任意) |
周辺のグルメ | カフェレストラン映山紅 地元野菜をふんだんに使った体に優しいランチがいただけます。 |
周辺のホテル | 【デュラクスアウトドアリゾート冒険の森やまぞえ】 ペットも一緒にご家族で一棟貸し切りを楽しめるグランピング施設。アウトドアサウナや焚火なども体験できます。 公式サイト:https://deluxs.jp/yamazoe/ 【ume.yamazoe】 昔ながらの日本家屋をリノベーションした、里を見下ろす標高に位置する宿泊施設。運が良ければ雲海を眺めることもできます。非日常を味わえる大人の宿です。 公式サイト:https://www.ume-yamazoe.com/ |
公式サイト | 山添観光協会:https://yamazoekanko.jp/forestpark/ |
大塔コスミックパーク「星のくに」(おおとうこすみっくぱーく「ほしのくに」)
画像引用元:五条市公式サイト
奈良県五条市にある大塔コスミックパーク「星のくに」は、昼間は芝滑りや屋根付きのバーベキューサイトで、家族一緒に活動的に過ごせます。
おすすめポイント
もう一つの楽しみは、夜の天体観測です。大塔コスミックパーク「星のくに」には二つの天文台があります。
一つは直径5メートルのドームを持つ主天文台。口径45センチの反射望遠鏡を備えています。もう一つは、屋根を全開にできるスライディングルーフの第二天文台。こちらはシュミットカセグレン式口径40センチの天体望遠鏡です。
天文台で行われる天体観測会は、星空を初めて観測する人や子どもたちには特に嬉しいサービスです。有料ではありますが、施設のスタッフが天体望遠鏡の使い方から星座のことまで丁寧に解説してくれます。
子どもも大人も星空のレクチャーを受ければ、星座や流れ星をいっそう楽しめるでしょう。天体望遠鏡の貸し出しサービスがあるのも嬉しいですね。
おすすめの季節
星空が最も美しく見えるのは秋から冬にかけてですが、子どもたちと一緒に訪れるなら夏休みもおすすめです。
天体観測会では星座や天体に関するレクチャーをプロにお任せできます。親子で楽しく星を観測できることでしょう。
普段なかなかできない経験をさせてあげられる夏休みは、たくさんの家族連れが訪れます。星空の写真撮影などよりたくさんのクリアな星を期待される場合は、秋冬の天気の良い日を狙ってお出かけください。
大塔コスミックパーク「星のくに」を体験した人の声
- 年末に訪れ、美しい星空と初日の出を拝めました。スタッフの対応も気持ちよく、いい新年を迎えられました。
- 星が美しいということで有名ですが、お食事もおいしいし温泉もとても良かったです。もっと星空以外の魅力もアピールすればよいのにと思いました。
- 星を見るのが目的であれば絶対に晴れの日に行くのがおすすめです。たまたま宿泊した日が晴れだったので、天体望遠鏡で木星の縞模様や土星のわっかまで見られました。天体観測会にぜひ参加してください。
注意点
天体観測会は、宿泊客がほとんどです。宿泊せず天体観測会のみ参加する場合は必ず事前に予約が必要です。料金は大人660円、小人440円です。
開始時間は事前に問い合わせて遅れないように参加しましょう。また、天候が悪い日は中止となることもあります。
冬場に天体観測する場合は、非常に寒いことが想定されます。厚手のコートや手袋、暖かい飲み物やカイロがあれば安心です。また、夏場は虫よけスプレーがあると役に立つかもしれません。
バーベキューを利用する場合、夏は食材を持ち込みとなるため購入して行くようにしてください。五条駅前にイオンがあります。
所在地 | 〒637-0417 五條市大塔町阪本 お問合せ:0747-35-0321 休館日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌木曜日。夏休み期間は水曜日も開館) |
アクセス情報 | JR五条駅より奈良交通バス「新宮駅」または「十津川温泉」行きで約50分。星のくに下車徒歩3分。 |
駐車場情報 | あり。無料で約50台収容可能。 |
周辺のグルメ | 道の駅吉野路大塔レストラン:広々とした道の駅で、カレーやソフトクリームなど簡単な食事ができます。大塔コスミックパークから280メートルです。大塔コスミックパーク内でバーベキュー設備の利用も可能です。 |
周辺のホテル | 近隣にはほとんどホテルがありません。敷地内にたくさんの宿泊施設があります。大塔コスミックパーク「星のくに」ではこれらの宿泊施設の利用がおすすめです。 ロッジ星のくに 1泊2食付き、バンガロータイプの宿泊施設。お部屋の窓から星を眺め、虫の声を聴きながら眠れます。 ドーム付きバンガロー 屋根の上に星空観測用のドームが付いたバンガロータイプのお部屋。「ベガ」「アルタイル」「デネブ」と名付けられた3棟で、中にはキッチンがついており、自炊が可能です。 「ログキャビン」 2階建ての、山小屋風のバンガロー。大浴場の「星乃湯」でゆっくりと温まってください。 |
公式サイト | 五条市公式サイト:https://www.city.gojo.lg.jp/soshiki/kankoshinko/2_2/1/3454.html |
鶴姫公園
画像引用元:野迫川村公式サイト
鶴姫公園は、奈良県と和歌山県の県境、奈良県吉野郡の山間にあります。日本でも屈指の星空を観賞できることで星空マニアたちの間では有名なスポットです。標高は約1,180メートルです。
鶴姫公園の名前の由来は平安時代に平家に生まれ、悲しい恋の末に切ない一生を遂げた「鶴姫」という美しい女性といわれています。恋しい人を追って訪ねる途中のこの地で病に倒れ、「たずねきし身に浮雲のめぐりきて、月のさわりになりぞ悲しき」というかなしい歌が残されました。展望台の1階は「鶴姫の館」。その南側に観音像と鶴姫の小さな墓が残されています。
おすすめポイント
鶴姫公園は入り口付近の駐車場からも星空を見ることができますが、せっかくならさらに奥へ進み「展望台」まで行ってみましょう。この展望台の駐車場はさらに標高が高くなるため、より目の前に迫ってくるような美しい夜空に出会えるのです。
天体観測に一番良い時間帯は、深夜0時から午前1時までの1時間ほどといわれています(季節により変動あり)。この時間帯は最も太陽と月の光の影響を受けず、真っ暗という条件を最大限に満たすからです。
そこから明け方まではかなり良い状態の星空を観測できるため、到着時間に気をつけて出発するようにしてください。
おすすめの季節
「星空観測は秋から冬にかけて」といいたいところですが、冬場は車の通行規制が行われます。その年によっていつから規制が入るかは異なります。12月に入ってから行く場合は、事前に問い合わせてからお出かけください。
鶴姫公園を体験した人の声
- とにかく遮るものが一つもない広い星空に圧倒されます。天の川も余裕で見えました。大阪から夜中に車で走れば約2時間で到着します。行く価値は十分にありますよ。
- 頂上の展望台駐車場は天体観測マニアが大勢集まっているような絶好の星空スポットです。大きな天体望遠鏡を持参している人も多数おり、ここは間違いない星空スポットだなと確信しました。
- 南部は和歌山県で大都市がないせいもあり、深夜には南の空は漆黒になります。それが鶴姫公園の星空を一級品にしている理由です。流れ星もたくさん流れ、とてもロマンチックな体験ができました。
注意点
星空が美しいということは、観測に邪魔になる光害がないということです。山頂付近は漆黒の闇となります。
真っ暗では歩けないため、何かしらのライトが必要となります。天体観測をしている人はほかにもたくさんいますので、光が邪魔にならないように配慮が必要です。
寒い季節に行く場合は、防寒対策をしっかりとしてください。悪天候の日に行くのは危険ですので控えてください。
所在地 | 〒648-0308 奈良県吉野郡野迫川村檜股64-22 野迫川村総合案内所(レストラン鶴姫) お問合せ:0747-37-2100 野迫川村総合案内所(レストラン鶴姫) |
アクセス情報 | 公共交通機関は非常に不便であるため、マイカーでの訪問がおすすめです。 京奈和自動車道から「高野口IC」を降り、そこから40キロ弱。約1時間強で到着です。 |
駐車場情報 | 無料駐車場が3ヶ所ありますが、おすすめは「頂上展望台駐車場」です。無料です。 |
周辺のグルメ | 野迫川村総合案内所レストラン鶴姫 ハンバーグ定食やうどんなどを食べられます。近隣にはあまり食事処はありません。 |
周辺のホテル | 野迫川温泉ホテルのせ川 高野山と熊野古道という2つの世界遺産の間に位置する秘境の温泉宿。名物かしき鍋や鴨鍋、あまご料理や精進料理が楽しめます。 公式サイト:https://hotel-nosegawa.jp/ |
大台ケ原(おおだいがはら)
画像引用元:奈良観光公式サイト
奈良県と三重県の県境に位置する標高1,695mの大台ケ原は、日本百名山の一つ。登山愛好家たちの間では知らない人はいない絶景や山の自然を満喫できるスポットです。夜になると、多くの天文愛好家たちが集まり、その星空の美しさに酔いしれます。
おすすめポイント
大台ケ原ビジターセンターの駐車場からも、星空は十分美しく見えます。しかし、せっかく行くならぜひハイキングコースを歩き、展望台まで行ってみましょう。
遮るものがまったくない山頂は漆黒の闇です。南方には明るい都市もなく闇がどこまでも続き暗い海につながっています。
南方の空の暗さは、天の川をより美しく見るために必要な条件です。どこよりも美しいのではないかと思うほど見事な天の川が現れます。流れ星もいくつも流れ、美しい天の川の大パノラマを楽しめるでしょう。
展望台までは片道40分のややきつい山道なので、山登りに適した靴でお出かけください。頂上に到着したら、地面に寝転んで星空の世界に浸ってみましょう。
おすすめの季節
大台ケ原で星を観測するなら2月から10月ごろがベストシーズンです。ただし、冬期通行止めがあるため、4月の通行規制解除後に行ってみましょう。
秋の紅葉シーズンのハイキングも合わせて楽しみたい場合は、できるだけ公共交通機関を利用することをおすすめします。
大台ケ原は気温が低いため、他の地域よりも早めに木々が色づき始めます。10月には週末のみならず平日も車の渋滞が予測されます。
ようやく到着しても駐車スペースがなくて困ったということにもなりかねません。すばらしい紅葉の自然美や星空を観賞するためのおすすめは10月から11月ですが、車の渋滞と天候には十分気をつけてお出かけください。
大台ケ原を体験した人の声
- 満月の日は月あかりで星が見えづらくなるので、新月の日を確認してから出かけました。満点の星空は普通のスマートフォンでもそこそこ美しく撮影できました。
- 思った以上に寒いです。秋はもちろんですが夏でも上着は持参したほうがいいです。
- 夜のハイキングは真っ暗で一人で行くと結構恐怖でした。しかし、それを我慢する甲斐のある圧巻の星空に出会えました。怖がりな人は誰かと一緒に行くとよいでしょう。
注意点
晴れた日はまるで落ちてきそうな星たちに出会える大台ケ原ですが、一つ困ったことがあります。それは、とても雨が多いこと。年間降水量は平地の約3倍以上。雨が降っていなくても曇り空も多いのです。
大台ケ原で星を見たい場合は、必ず天気予報をしっかりと確認し「晴れ」を確信できたときに訪れてください。
所在地 | 〒639-3702 吉野郡上北山村小橡660-1 大台ヶ原ビジターセンター:07468-3-0312 |
アクセス情報 | 電車・バス利用の場合 近鉄 大和八木駅南口①のりば、または近鉄 橿原神宮前駅東口①のりばから奈良交通バス乗車、大台ケ原行(2時間45分~3時間)終点 車利用の場合 国道24号線経由-橿原-国道169号線-川上村 新伯母峯トンネル手前-大台ヶ原ドライブウェイ-大台ヶ原 ※大台ヶ原ドライブウェイ(県道40号線)は冬期通行止区間です(11月末~翌4月下旬)。 |
駐車場情報 | 無料(約200台) |
周辺のグルメ | ゐざさ 本店 奈良県の代表的グルメの一つ、柿の葉寿司の老舗です。山間部に不意に現れる緑の暖簾のかかった小さなお店です。持ち帰りのみ。全国展開しており、数ある柿の葉寿司のお店の中でも、特に美味しいと評判のお店です。 |
周辺のホテル | 心 湯治館 大台ケ原の自然を満喫できるよう、連泊プランや長期滞在プランもあります。夏の避暑などで利用する人もいるようです。 公式サイト:https://www.cocoro-toujikan.com/ |
曽爾高原(そにこうげん)
画像引用元:奈良県観光公式サイト
奈良県と三重県の県境の山間に広がる曽爾高原。標高1,038メートルの倶留尊山と標高849メートルの亀山に挟まれた広々とした高原です。
秋には高原を埋め尽くすススキが黄金色に波打つ美しい風景で有名です。数多くの観光客で賑わいます。
しかし、この高原にはススキのほかにもう一つ人々を魅了するものがあります。それは、高原の向こうに見える山の端からせりあがるように姿を見せる天の川です。日本中の星空観測マニアの間で知らぬ人はいない天の川の観測地でもあるのです。
おすすめポイント
曽爾高原の真ん中あたりまで進むと、大きな広場に出ます。広場には机やいすが設置してあるため、ゆっくりとくつろぎながら星を眺めると良いでしょう。
ここで注目していただきたいのが、高原にポツンと立つ一本の木です。夏はたくさんの葉を茂らせ、冬は葉を落とした寂寥感漂う様子が輝く天の川に趣を添えます。
写真愛好家たちは、曽爾高原の天野川写真に、あえてこの木を入れることも多いようです。一枚の風景画を見ているような景色に魅了されることでしょう。
おすすめの季節
どの季節行っても美しい星空は観測できますが、特におすすめなのは、9月中旬から11月中旬にかけてです。ススキのシーズンに合わせて、お亀池周辺の灯篭ライトアップが行われます。黄金に輝くススキを灯篭の光が優しく照らし出し、上空に広がる星空とのコントラストはほかでは見られない幻想的な風景です。
灯篭がともされるのは、日没から21時頃までです。星空観測には光は禁物といわれますが、星空が本当に美しく輝くのは午前0時ごろからです。灯篭が灯っているうちは星の見え方に影響がないわけではありませんが、この時はこの風景を楽しむと良いでしょう。
曽爾高原を体験した人の声
- 真っ暗な坂道を登っていくと展望広場がありますが、そこから見る星空は絶景でした。遠くに重なる山々の上空を埋めつくす星屑たちの間を、いくつもの星が流れるのが見えました。
- 突然星空を見ようと思い立ち行った日が満月。満月はきれいなのですが、その輝きは星空観測には邪魔になってしまいます。出かける前に月の状態は確認したほうが良いでしょう。
- お亀池周辺の灯篭に明かりがともされる時期に行きました。満天の星空とススキの美しさは必見ですが、夜は思ったより寒くてもう一枚厚手の上着を準備するべきでした。
注意点
夜間の星空観測に向かうときは、自家用車を利用する方が多いことでしょう。冬場1月から3月の期間に訪れる場合は、地面の凍結に注意が必要です。
また、高原を埋め尽くすススキが大人気のハイキングスポットなだけに、行楽シーズンの週末はかなり車の渋滞が予測されます。なるべく平日に訪れるか、星空観測だけなら夜遅くなってから出かけると良いでしょう。
所在地 | 〒633-1202 宇陀郡曽爾村太良路839 お問合せ:0745-96-2888(曽爾高原ファームガーデン) |
アクセス情報 | 近鉄電車 名張駅から三重交通「山粕西行」バス、「太良路」下車、徒歩45分 ※10月~11月のみ 曽爾高原行きバスあり 車の場合:名阪国道針I.C、榛原を経由して約45分 |
駐車場情報 | 150台 料金(終日):バイク200円、普通乗用車800円 |
周辺のグルメ | 曽爾高原ファームガーデン 曽爾高原に近く、お亀の湯温泉とも隣接しています。オリジナルビールや地元野菜をふんだんに使ったお料理が人気です。 奈良県観光公式サイト:https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/10amusement/03east_area/sonikogenfuamugaden/ |
周辺のホテル | 【そに木霊リゾート峠~TAWA~】 曽爾高原に最も近く、古民家をリノベーションした落ち着いた宿。1日限定2組まで。愛犬も一緒に宿泊できます(小型犬2匹まで) 公式サイト:https://soni-kodamaresort.com/ |
天川村・洞川温泉街(てんかわむら・どろかわおんせんがい)
画像引用元:写真AC
天川村は紀伊半島の中央に位置し、世界文化遺産の大峰山や大峰奥駆道を擁する霊験あらたかな土地。この辺りは、見上げれば満天の星が広がっています。
しかし、洞川温泉街で見る星空は趣ある温泉街とのコントラストは他のスポットとは異なる魅力となっています。
おすすめポイント
夕暮れになると温泉街に明かりが灯り、とても風情のある景色へと町全体が姿を変えます。
本来、星空だけを観測したり撮影をしたりしたい場合、光はむしろ大敵です。しかし、ここでは、あえてこの温泉街の夕景と星空のコントラストを楽しむと良いでしょう。
光のないところでより美しい夜空を堪能したい場合は、温泉街からほど近い大峰山龍泉寺まで足を延ばすと、より鮮やかな星空を楽しめます。
おすすめの季節
洞川温泉が最も人で賑わうシーズンは夏です。川遊びやバーベキュー、キャンプを楽しむ家族連れが多く訪れます。
しかし、人が少なく落ち着いた雰囲気を取り戻す冬場は空気がさえ渡り、星空がより美しく見える季節ともいえます。あまり混雑が好きでない方は、人気の少ない冬に美しい星空に出会いに行くと良いでしょう。
天川村・洞川温泉街を体験した人の声
- 洞川温泉センターはバス停から歩いてすぐの距離にあり、とても便利です。温泉街は夜になると灯がともりレトロな雰囲気に。まるでタイムスリップしたような感じでした。
- 洞川温泉の宿に一泊しました。夕食後、灯のともされた温泉街を散策していてふと空を見上げると落ちてきそうな満天の星空でした。空にはこんなにたくさんの星があったのかと普段見ている夜空との違いに驚きました。
- 満天の星や天の川を期待していましたが、温泉街の街灯が明るかったです。それでも温泉街と星空を一緒に撮影すると、それなりに風情ある美しい写真が撮影出来て満足です。
注意点
温泉街は明るいことには注意が必要です。よりクリアな星空を見たい場合は、温泉街から見える星空の他に星空観測だけをメインとした場所の選定が必要です。
所在地 | 〒638-0431奈良県吉野郡天川村洞川13-1 問合せ:0747-64-0800(洞川温泉センター) |
アクセス情報 | 電車・バスの場合 近鉄電車下市口駅下車→奈良交通バス洞川温泉行(70分) 車の場合 道の駅・吉野路大淀iセンターから天川川合経由で洞川温泉 ※カーナビ利用時に「天川川合」を経由するようにしてください(大変狭小な道を案内される可能性があるため)。 |
駐車場情報 | 有料(洞川温泉センターの駐車場)日帰り入浴すると1時間半は無料となります。 |
周辺のグルメ | お食事処みやそい 川魚の塩焼き定食や、ボタン鍋など地元の郷土料理が食べられる和風レストランです。 |
周辺のホテル | 【洞川温泉あたらしや旅館】 洞川温泉街で一番初めに温泉を引いた宿です。趣のある和風旅館でお部屋でくつろいでいると、川のせせらぎや山鳥の鳴き声が聞こえてきます。展望風呂では四季折々の景色を楽しみながら、のんびりとおくつろぎください。 公式サイト:https://www.atarashiya.com/ |
その他の星空スポット
ここまで、奈良県の代表的な星空観測スポットを紹介しました。最後に、それら以外にもおすすめしたい星空スポットを3ヶ所紹介します。
- 若草山山頂展望台
- 生駒山上遊園地駐車場
- 天の川青少年旅行村
若草山山頂展望台
画像引用元:写真AC
若草山の山頂展望台は奈良市春日野町に位置し、奈良市街を一望できます。夜には、大阪方面まで見渡せる市街地の夜景を楽しめます。街の明かりがかなり強いため星空の観測には不向きではありますが、晴れていれば満点の星空を堪能できます。
若草山ドライブウェイで山頂駐車場に車を停め、5分ほど歩くと若草山山頂へ行くことができます。山登りのような装備は必要ありません。
山頂は周りに遮るものがないため、風が強い日もあります。秋口以降は暖かくしてお出かけください。
生駒山上遊園地駐車場
画像引用元:写真AC
生駒山は奈良県と大阪府の県境に位置しており、山上からは見事な大阪平野の夜景が楽しめます。星空の撮影にはあまり向いていないともいえますが、若草山と同じく見事な夜景と星空の両方を眺めるという楽しみ方がおすすめです。
信貴生駒スカイラインを登っていくと生駒山上遊園地があり、その駐車場が利用できます。
天の川青少年旅行村
奈良県吉野郡にある天川村青少年旅行村は、夏には川遊び、秋には紅葉を楽しめる自然豊かなキャンプ場です。キャンプサイトのほかバンガローやコテージもあります。
星空撮影だけが目的という方には別の場所が良いかもしれませんが、キャンプの楽しみとして美しい星空を眺めたい方にはおすすめのスポットです。
まとめ
普段あまり注目されることがないかもしれませんが、奈良県には美しい満点の夜空を堪能できる場所がたくさんあります。今回紹介した6つのスポットは、星空の愛好家や星空撮影が趣味の方にはぜひとも訪れていただきたい星の名所です。
空いっぱいに星が散らばり、待つ暇もなくつぎつぎに流れるたくさんの星たち。大空を左右にわけるように姿を現す天の川の姿は圧巻です。時が止まったかのような不思議な感覚に身をゆだねてみてください。