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【2024】1泊2日で巡る奈良観光のモデルコースを紹介!

1泊2日の奈良モデル観光コース

古都奈良には観光名所が多く存在します。今回は、1泊2日を想定し、限られた時間内で回るため奈良市を中心に定番のモデルコースを紹介します。1日目と2日目に分けて解説します。

目次

奈良へのアクセス

奈良には空港がありません。大阪の空港からは陸路で時間がかかるため、鉄道か車での移動がメインになります。

奈良市の駅には近鉄奈良駅とJR奈良駅がありますが、近鉄奈良駅の方が市街地にやや近い立地になっています。

東京方面から

鉄道

東京方面からは、東海道新幹線で京都駅、関西本線・奈良線でJR奈良駅へ到着します。または、京都駅から近鉄京都線で行けば近鉄奈良駅へ到着します。

東海道新幹線で京都駅に向かうルートの他には、名古屋駅から近鉄に乗り換えて奈良駅へ向かうルートがあります。

車では、三重経由と京都経由の2ルートがあります。

三重経由は、名古屋から東名阪自動車道で亀山ICから名阪国道(R25号)へ入り、天理ICで降り北上すれば奈良市です。

京都経由は、名神高速道路で滋賀県の瀬田から京奈和自動車道で南下すれば奈良市の北部へ入ります。

大阪方面から

鉄道

JR大阪駅からであればJR奈良駅へ、または近鉄難波駅からなら近鉄奈良駅へ到着します。

阪神高速から第二阪奈有料道路経由で奈良市の西部へ入ります。西名阪自動車道や阪和自動車道で奈良市の南部へ入るルートもありますが、大阪市からだとやや回り道になります。

奈良観光モデルコース:1日目

奈良観光のメインとなるエリアは、奈良市の世界遺産が集中する市街地です。近鉄奈良駅周辺には商店街もあります。JR奈良駅と奈良公園との間もショッピングが楽しめるルートになっています。

奈良市街地には、世界遺産が集中しています。中でも定番で人気のある「興福寺」と「春日大社」と「東大寺」の3スポットを解説します。また、周辺のおすすめグルメと宿泊情報も紹介します。

数々の国宝とスーパーアイドルに会える世界遺産「興福寺」

興福寺

画像引用元:中金堂 – 法相宗大本山 興福寺

世界遺産の一つである興福寺は、近鉄奈良駅から徒歩5分です。境内へのアプローチは複数のルートがあります。

興福寺の観光ポイントは次の3つです。

  1. 2018年に完成した中金堂
  2. 国宝の五重塔・北円堂
  3. 仏像界のスーパーアイドル阿修羅像

2018年に完成した中金堂

広い境内の中心にある大きな建物が、2018年に再建された中金堂です。興福寺の中心となる建物で、圧倒的な存在感です。

国宝の五重塔・北円堂

興福寺の国宝建物には、北円堂・三重塔・五重塔・東金堂があります。五重塔は2023年からしばらくの間改修工事に入りますが、力強い塔建築の技術が発揮された五層の一つひとつを堪能していただきたいです。塔建築の基本的な「構造」や「心柱」「逓減率(ていげんりつ)」などの予備知識があるとより一層楽しめます。

仏像界のスーパーアイドル阿修羅像

国宝の仏像も多く、弥勒如来坐像・無著菩薩立像・世親菩薩立像などが東金堂や北円堂で鑑賞できます。中でも、阿修羅像は一度見ると何度でも見に来たくなる不思議な魅力があります。

※仏像によって拝観できるタイミングが異なることがあります。詳しくは公式ホームページなどで確認してください。

基本情報

名称法相宗大本山興福寺
所在地奈良市登大路町48
電話0742-22-7755
駐車場普通車46台(料金:1000円)
拝観・入館料金【国宝館 拝観料】
・大人(一般・大学生):700円
・学生(中学・高校生):600円
・小人(小学生):300円
【東金堂 拝観料】
・大人(一般・大学生):300円
・学生(中学・高校生):200円
・小人(小学生):100円
【国宝館・東金堂連帯共通券(拝観料)】
・個人・団体共通大人(一般・大学生):900円
・学生(中学・高校生):700円
・小人(小学生):350円
※団体・障がい者等の割引などについては公式ホームページなどで確認してください。
時間国宝館・東金堂とも9:00~17:00(入館締切16:45)
公式ホームページhttps://www.kohfukuji.com/

自然との調和を感じる世界遺産「春日大社」

春日大社

画像引用元:写画廊 | 春日大社

春日大社は、奈良公園内にあり1300年の歴史を持つ神社です。奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建されました。

茨城県の鹿島神宮から神さまの使いである鹿を賜り、そこから鹿が増えていきました。日常的に市街地に野生の鹿が生息しているのは、世界でもここだけという珍しいスポットです。

見どころは、大きく分けて2つあります。

  1. 境内の空気感と朱塗りの艶やかな社殿群
  2. 国宝352点・重要文化財971点を含む約3,000点を収蔵する国宝殿

境内の空気感と朱塗りの艶やかな社殿群

春日大社の境内の空気感は特別で、1000年以上重ねてきた歴史をダイレクトに感じられるといってもいいすぎではないほどです。どの建物も鮮やかな朱塗りを施されており、大小いくつもの社殿が並ぶ様は圧巻です。

国宝352点・重要文化財971点を含む約3,000点を収蔵する国宝殿

国宝殿では1000年以上前の祭祀や生活で使用されていた道具や装飾品、美術品や太刀などが展示されています。その多くは平安時代に製作されたものです。

春日大社の周辺散策スポット

  • 新薬師寺:春日大社のすぐ南側にある、国宝の薬師如来や12神将で有名なお寺です。
  • 浮見堂:春日大社の入り口近くにある鷺池に浮かぶお堂です。橋でお堂へ行け、散策にぴったりです。

基本情報

名称春日大社
所在地奈良県奈良市春日野町160
電話0742-22-7788
拝観料御本社(大宮)
・参拝料不要、境内自由
御本殿特別参拝
・500円
国宝殿
・一般:500円
・大学生・高校生:300円
・中学生・小学生:200円
その他の施設、団体割引等については公式ホームページなどで確認してください。
開門時間御本社(大宮)参拝所
・3月~10月:6:30~17:30
・11月~2月:7:00~17:00
※お札・御守
・御朱印等は通年9:00〜閉門迄
御本殿特別参拝
※中門前での参拝および回廊の釣燈籠などの拝観がかないます
・9:00〜16:00
※時期により変動することがあります。詳しくは公式ホームページなどで確認してください。
国宝殿
・10:00~17:00(入館は16:30まで)
公式ホームページhttps://www.kasugataisha.or.jp/

圧倒されるスケール感「世界遺産・東大寺」

東大寺

画像引用元:東大寺

奈良の大仏・東大寺については、今さら説明が必要ないほど有名で修学旅行でも定番のコースです。奈良時代の都、平城京から「東」にあるため「東大寺」と呼ばれ、「西」には「西大寺」があります。

近鉄奈良駅からは東へ300メートルほど、春日神社からもすぐ北側にあります。

見どころは大きく分けて3つあります。3つに絞っていますが、東大寺には二月堂や転害門など国宝や国指定重要文化財の建築物や美術品が数多くあります。1泊2日の限られた時間ですが、できる限り鑑賞してもらいたい場所です。

  1. 圧倒的スケールの大仏殿と南大門
  2. 戒壇院の国宝仏像
  3. 最古の建物・国宝の法華堂

圧倒的スケールの大仏殿と南大門

まず、巨大な国宝南大門に迎えられます。大きな柱も触ってみてください。両サイドには、国宝の金剛力士像が睨みをきかせています。運慶作の仏像です。

大仏殿も圧倒される大きさです。およそ400年前の戦国時代に松永久秀の兵火で焼かれる前は、今の1.5倍ほどあったというから驚きです。中には、国宝の毘盧遮那仏、大仏様が安置されています。いずれも世界最大級のサイズです。

戒壇院の国宝仏像

境内のやや西側へ行くと、戒壇院という建物があります。戒壇院には、弘法大師像、達摩大師像、観音菩薩像、地蔵菩薩像などの仏像がありますが、戒壇院の四天王像は4体とも国宝です。持国天、増長天、広目天、多聞天の4体で、それぞれ1.6〜1.7メートルほどの塑像です。作者不明ながら平安時代の傑作仏像の一つといわれます。戒壇院は現在改修工事中のため、東大寺ミュージアムで鑑賞できます。

最古の建物・国宝の法華堂

境内の奥には、東大寺最古の建物であり国宝の法華堂があります。実は、法華堂は正堂と前方(右側・南側)の礼堂と二つの部分から成っており、当初は双堂形式(別の建物)の建物でしたが、合体しています。その名残が屋根の接合部分などに今も見られます。

基本情報

名称東大寺
所在地奈良県奈良市雑司町406-1
電話0742-22-5511
拝観料大仏殿
・大人(大学生以上):600円
※子供、団体、障害者、セット券など各種割引があります。詳しくは公式ホームページなどで確認してください。
拝観時間大仏殿
・4月〜10月:7:30~17:30
・11月〜3月:8:00~17:00
法華堂・戒壇院千手堂
・通年8:30~16:00
※その他、東大寺ミュージアムなどは拝観時間が変わります。季節によっても変動しますので都度公式ホームページなどで確認してください。
公式ホームページhttps://www.todaiji.or.jp/

奈良市市街地のグルメ・立ち寄り情報

奈良市の市街地には、「東向き商店街」や「ならまち」といったストリートがあります。名物や人気のスポットはいくつかありますが、近鉄奈良駅から近い「東向き商店街」で話題のグルメ、立ち寄りスポットの一部をピックアップして紹介します。

高速餅つきの「中谷堂」

中谷堂

画像引用元:中谷堂

近鉄奈良駅から東向き商店街を南へ5分歩くと、高速餅つきで有名な中谷堂があります。独特の掛け声と高速の餅つきで緑色のよもぎを練っていく様子は、SNS映えすると大人気スポットになっています。

餅つきの時間帯は決まっておらず、その都度店頭で「次の餅つきは何時ごろか」確認が必要です。タイミング悪く高速餅つきを見られなくても、餅本来の柔らかさやコシを生み出すために高速餅つきにこだわった素朴なよもぎ風味は何度でも食べたくなる味ですので、是非ともご賞味ください。

基本情報

所在地奈良県奈良市橋本町29
電話0742-23-0141
営業時間10:00~19:00
アクセス近鉄奈良駅より徒歩5分
定休日不定休

豚料理専門店の名物カレーで話題の「ブタとエスプレッソと」

ブタとエスプレッソと

画像引用元:https://www.instagram.com/p/CxEuESpP46l/

東向き商店街の南側の端には、話題の豚肉料理専門店、その名も「ブタとエスプレッソと」があります。分厚い豚の角煮(真空低温加熱した約250グラムの豚バラ肉)が乗ったカレーが大人気で、ゴールデンタイムには行列ができることもあります。

場所はややわかりにくいですが、1階にラーメン屋さんがあるパレスビルの2階にあります。

基本情報

所在地奈良県奈良市東向南町2パレスビル
電話0742-27-5165
営業時間12:00~15:00
アクセス近鉄奈良駅から267m
定休日日曜日・不定休

宿泊

奈良市内には多くの宿泊施設があり、老舗、高級なホテルからリーズナブルなビジネスホテルまで多彩です。市街地に近く駅から徒歩圏内で、老舗のホテルとリーズナブルなホテルから1件ずつ紹介します。

奈良ホテル

奈良ホテル

画像引用元:奈良ホテル

奈良ホテルは、およそ100年前、明治42年に創業した、奈良でも老舗のホテルです。奈良公園の南側、猿沢池の東側に位置しています。近鉄奈良駅から徒歩15分です。

建築家・辰野金吾氏の設計による純日本家屋木造建築で大変な趣きがあり、室内も広く落ち着いた雰囲気です。建物は本館と新館、食事もメインダイニングのほかに日本料理専門店など各種セレクトできます。

周辺社寺を巡るツアー付や焼き物工房体験ができるプランなど多彩で、国指定名勝・旧大乗院庭園や教会などの見学もできます。数々の政治家や財界人、学者、三島由紀夫などの文学者も宿泊した名門ホテルです。宿泊料金は、1人1泊あたり20,000円前後からです。

基本情報

所在地奈良県奈良市高畑町1096
電話0742-26-3300(代)
0742-24-3011(宿泊専用ダイヤル)
チェックイン/チェックアウト15:00/11:00
公式ホームページhttps://www.narahotel.co.jp/

センチュリオンホテル クラシック奈良

センチュリオンホテル クラシック奈良

画像引用元:センチュリオンホテルクラシック奈良

センチュリオンホテルクラシック奈良は、JR奈良駅からは北へ歩いて5分、近鉄奈良駅からでも西へ歩いて7分という好立地にあります。三条通りの商店街が近く、飲食店もスイーツも話題のお店がたくさんあります。

ビジネスホテルですが、エントランスホールやロビー、エレベーターホールなどの施設は高級感がありラグジュアリーホテル並みです。また、ノーマルな洋室の他に畳敷きのルームにベッドなど多彩なルームバリエーションがあります。宿泊料金は、1人1泊あたり5,000円前後からとリーズナブルです。

基本情報

所在地奈良県奈良市油阪町1-51
電話0742-93-5066
チェックイン/チェックアウト15:00/11:00
公式ホームページhttps://www.centurion-hotel.com/nara/

奈良観光モデルコース:2日目

2日目は、奈良の朝散歩の後、電車で移動します。移動中でも世界遺産平城宮跡が観光でき、伽藍・建築物・仏像とすべて揃っている世界遺産、薬師寺と唐招提寺を目指します。

人が少ない早朝散歩に「奈良公園」~「猿沢池」

2日目は、早朝からチェックアウトまでの時間を有意義に過ごしたいものです。人気の観光地奈良は、平日でも日中は観光客が多く訪れていますが、早朝は静かに散歩することができます。また、ならまち通りを中心に、市街地にはあまり観光客も入らない裏道や路地なども見つけることができます。

猿沢池園地

興福寺のすぐ南側には、猿沢池園地があります。日中は人で溢れかえっていますが、早朝ならゆっくり1周できるでしょう。ここから眺める興福寺の五重塔は格別です。※興福寺五重塔は2023年9月現在改修工事のため足場がかかっています。

元興寺

猿沢池から南へ歩き、ならまち大通りを超えると、元興寺を中心とした古い町並みエリアに入ります。元興寺は飛鳥寺の前身ともいわれる古刹で、日本最古の寺院ともされています。

この辺りは風情ある町並みであり、道が細く車もあまり入ってくることがありません。古民家を改装したようなおしゃれなアクセサリー屋さんなどもあります。

十輪院

元興寺の近くには、十輪院という小さなお寺があります。質素で観光的な雰囲気はあまり感じられず、決して広い境内でもなく大きな建物もないひっそりしたお寺ですが、実は本堂が国宝です。

一見、寺院なのか民家なのかもわからないほど小さく派手さもありませんが、よく見ると昔ながらの細かい建築技法などが取り入れられており、奈良の穴場的なスポットです。朝の7時台はまだお寺などは開園していませんが、門の外からでも雰囲気はわかるでしょう。

率川神社

猿沢池の西方面へ行くと、率川神社(率川坐大神御子神社)があります。593年に創建された奈良市で最古の神社です。

率川神社の御祭神の媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)は、初代神武天皇(じんむてんのう)の皇后様です。全国の神社の中でも珍しく天皇の妃である皇后を主祭神とした神社で、特に女性にご利益がいただけるといわれています。

北方面には佐保川が流れていて、早朝に川沿いを散歩するのも一興です。

近鉄で世界遺産「平城宮」の中を走る

平城宮

画像引用元:朱雀門

奈良に来たら絶対見ておきたいスポットの一つに、世界遺産の平城宮跡があります。歴史で習った奈良時代の都の跡地です。

しかし、平城京は駅からは少し距離があり、他のスポットと併せて観光する場所もないため、まとまった時間が必要です。1泊2日であれば、2日目の午前中を使うことになります。

実は、移動しながら平城宮のシンボル朱雀門と大極殿を見る方法があります。近鉄奈良線は、平城宮跡の真ん中を横切っています。そのため、車窓から復元された大極殿と朱雀門を眺めることができます。

近鉄奈良線は、大和西大寺駅から近鉄奈良駅に向かって走っています。厳密にいうと、大和西大寺駅と新大宮駅の間で平城宮跡の真ん中を通過します。車窓からは、広大な空の下に広がる平城宮跡と、背後のゆるやかな山並みを眺めることができます。

基本情報

名称朱雀門
所在地奈良市佐紀町特別史跡平城京跡地内
電話0742-32-5106(文化庁 平城宮跡管理事務所)
休日月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
料金無料
営業時間9:00~16:30(入場は16:00まで)
公式ホームページhttps://www.kohfukuji.com/

2つの塔と魅惑の仏様・世界遺産「薬師寺」

薬師寺

画像引用元:薬師寺

近鉄から平城宮跡を見たら、大和西大寺駅で近鉄橿原線に乗り換えます。薬師寺は、西ノ京駅から歩いてすぐです。近鉄奈良駅から西ノ京駅までは30分くらいです。

法相宗の大本山、薬師寺の国宝は東塔、西塔、金堂、仏像もほとんどが国宝指定されるなどキリがありませんが、見どころを3つに絞ると次のとおりです。

  1. 金堂と薬師如来像
  2. 東西の2つの塔
  3. 東院堂の聖観音菩薩

薬師寺は、天武天皇の勅願をうけついだ持統・文武両帝が藤原京に伽藍を建立したのが始まりで、のちに平城遷都に伴って、その右京六条二坊に当たる現在地に移され、改めて新伽藍を造営しました。

新旧両伽藍とも金堂の前方に東西二基の塔を配置する双塔式であるのが特色で、しかも遺存する礎石でみるとそれらの建物の平面規模や相互間隔は全く等しく、いわば新伽藍は旧伽藍をそっくりコピーしたような形となっています。

金堂と薬師如来像

門から入場すると、正面に堂々とした金堂があります。内部にある薬師如来像、両脇侍は、日光・月光菩薩であり、すべて国宝指定です。薬師如来は、その名のとおり病気平癒のご利益です。

東西の2つの塔

境内の両側には東西2つの塔が建っています。西塔は昭和の再建で、宮大工の神様といわれた西岡常一棟梁によって建てられました。

このとき、全国から集まった宮大工がその技術を学び、半世紀近く経つ今でも弟子や子孫へ受け継がれています。国宝の東塔は奈良時代、730年建立で創建以来唯一1300年間建ち続けている塔で、平城宮の中でも最古の建物です。どちらの塔も見た目は6重に見えますが3層は裳腰(もこし)という庇の役割をしており、正確には三重塔です。

東院堂の聖観音菩薩

境内の西側にひっそりとしてあるのが国宝の東院堂で、国宝の聖観音菩薩が祀られています。この聖観音菩薩はずっと見ていられるほど不思議な魅力に満ちています。少し微笑んでいるように見える「アルカイックスマイル」は京都・広隆寺の弥勒菩薩半跏像によく似ており、さらに全体のスタイルのバランスが絶妙です。

基本情報

名称薬師寺
所在地奈良県奈良市西ノ京町457
電話0742-33-6001
休日無休
拝観料大人:800円
中高生:500円
小学生:200円

拝観可能場所:金堂、大講堂、東院堂
※拝観料は時期によって変動します。共通券や各種割引などと併せて詳しくは公式ホームページなどで確認してください。
拝観時間8:30~17:00
※但し拝観締切16:30
公式ホームページhttps://yakushiji.or.jp/

ここにしかない空気感「世界遺産・唐招提寺」

唐招提寺

画像引用元:唐招提寺

薬師寺から北へ2分ほど歩くと、唐招提寺があります。中国から仏教を広めるために来日した鑑真(がんじん)和上が、新田部親王の旧宅を賜り、天平宝字3年(759年)に戒律を学ぶための修行道場として開いたことが始まりです。

当初は、あくまでも和上の私寺として講堂や旧宅を改造した経蔵などのみでしたが、8世紀後半に、鑑真和上の弟子の如宝が金堂を完成させました。中世の兵火や明治時代の廃仏毀釈を経ても寺観を失わず、多くの天平時代の伽藍や文化を残しています。

見どころを3つ挙げると次のとおりです。

  1. 国宝の金堂と仏像たち
  2. 天平時代の雰囲気が漂う理由
  3. 平城宮の面影を残す講堂

国宝の金堂と仏像たち

国宝の金堂は、2009年に平成の大改修を終えました。天平時代の姿を伝える金堂としては、大きさも含め貴重な建造物です。

安置されている国宝の本尊・盧舎那仏坐像は高さ3m以上の堂々たる巨像で、その千体仏の光背は宇宙に満ちる仏の輝きを表しています。薬師如来立像や千手観音菩薩立像も見ごたえ十分でほとんどが国宝です。たとえば、現在の千手觀音菩薩立像の手の数は953本ですが、以前は実際に千本の手があった珍しい仏さまです。

天平時代の雰囲気が漂う理由

作家・井上靖の代表作「天平の甍(いらか)」は、唐招提寺を開いた鑑真和上を日本に招くために唐へ向かった留学生が日本へ戻るまでの長年の苦難の道を描いていますが、題名の天平の甍とは、金堂の屋根の頂点にある鯱尾(しび)のことです。

金堂をはじめ、ほとんどの建物が中国風の寄棟屋根造りになっており、それらがこの空間を歴史ある雰囲気に作り上げる要因になっています。

平城宮の面影を残す講堂

金堂の後ろにある講堂は平城宮の東朝集殿を移築し、寺院の体裁に合うよう改造された堂です。鎌倉時代にも大改造を経ていますが、平城宮の面影を伝える現存唯一の建造物です。内部は開放的な造りで、本尊・弥勒如来坐像(重要文化財)の力強い眼差しは特に印象的です。

基本情報

名称唐招提寺
所在地奈良県奈良市五条町13-46
電話0742-33-7900
休日無休
拝観料大人・大学生:1,000円
※子供や団体割引、各種割引や特別拝観等については、公式ホームページなどで確認してください。
拝観時間8:30~17:00(受付は16:30まで)
公式ホームページhttps://toshodaiji.jp/

時間があったら観光したいその他の周辺スポット

奈良市内には世界遺産ではなくても歴史があり有名なスポットが多くあります。移動ルートの途中にあたるスポットもあり、スケジュールによっては観光できるかもしれません。時間があったら観光したいその他の周辺スポットを紹介します。

十割蕎麦の玄(げん)

十割蕎麦の玄は、奈良で有名な蕎麦の名店です。奈良ホテルから少し南、ならまちの中にあります。

全国的に知られたお店で、地元の人たちだけでなく、ミュージシャンや俳優さん、歌舞伎役者などもお忍びで通っています。古民家風の目立たない佇まいで、落ち着いています。

『ミシュランガイド』掲載店で、おすすめはせいろやざるそばなどの冷やしそばです。そばだけで1,000円から1,500円、サイドメニューも頼むと3,000円ほどするため安くはありませんが、蕎麦の風味が楽しめる、間違いのない味です。

昼の部と夜の部で分かれており、用意できる蕎麦の数が限られているため予約が必要です。

海龍王寺

海龍王寺は、近鉄新大宮から北、平城宮跡の東隣にあります。その名のとおり、遣唐使など昔海を渡っていった航海の安全を守る仏様として知られています。

転じて、現在は旅行全般や留学の安全を祈願できるお寺です。本堂には沖縄など各地の海水が祀られています。国宝の五重塔は全高4メートル、小さいながら天平時代・奈良時代前期の技法を伝える建築物はこの1棟しか現存していません。

法華寺

法華寺は、海龍王寺のすぐ西にある日本初の国分寺である東大寺に続いて745年に国分尼寺として建立されたお寺です。

見どころは、国宝で光明皇后がモデルともいわれる十一面観音像、その他国指定重要文化財の仏像、さらにサウナ式の古代の浴室などがあります。建物も含め全体的にしなやかな女性的な雰囲気です。

不退寺

近鉄の新大宮駅から歩いて15分ほど、国道24号とJR奈良線・大和路線の近くです。奈良市の市街地にあるとは思えないほど静かで自然に溢れたお寺です。

ご本尊に供えられるお花はすべて境内で調達しており、農薬を使っていないそうです。四季折々でお花が楽しめる静かなお寺です。駐車場には観光バスは入ってこられない道なので、団体客は少なく、静かな平安空間を楽しめる数少ないお寺です。

平安時代の歌人・在原業平が住み、そのお屋敷跡が寺院になったといいます。在原業平といえば「伊勢物語」の主人公のモデルで、有名な「ちはやふる」といえばマンガにありますが、見たことがある人ならより世界観に入り込めそうです。不退寺の本尊・聖観音菩薩像は在原業平が自ら作ったと伝わる、平安時代初期のものです。

まとめ

世界遺産が集中する奈良市内をめぐる1泊2日のモデルコースとして紹介しました。奈良には、2日間では回り切れないほどたくさんの観光スポットがあります。

奈良市の南には斑鳩があり、日本では世界遺産1号となった法隆寺があります。奈良中部(斑鳩、飛鳥、桜井など)にも、古代の遺跡や見逃せない仏像がいくつもあります。さらに、南部には金峯山寺を中心とした吉野エリアが広がり、春には桜の名所スポットになっています。

これだけは絶対に見てみたいというスポットを決めて、そこを中心に1泊2日のコースを計画してみるのも良いでしょう。

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