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【2024年版】奈良県のおすすめ紅葉スポット16選【エリア別】

奈良紅葉スポット

奈良県には、美しい紅葉スポットが数えきれないくらいあるのをご存じでしょうか?奈良市内はもちろん、斑鳩地方や吉野など自然の多く残った山間だからこそ味わえる秋の風景があります。

数ある紅葉の名所から、特にこの秋訪れていただきたいスポットを、「奈良エリア」「生駒・信貴・葛城エリア」「山辺・飛鳥・橿原エリア」「吉野エリア」の四つに分け、各エリアから厳選した紅葉名所を紹介します。

知る人ぞ知る寺社の魅力も紅葉とともにご鑑賞いただけるのが奈良の魅力です。この秋、美しく色づく紅葉と趣のある寺社の両方を味わえる奈良を訪れてみませんか?

目次

奈良の紅葉スポット:奈良エリア

最も観光客でにぎわう奈良エリア。JR・近鉄奈良駅の玄関口から徒歩でも回れる範囲にたくさんの見どころが集中しています。

紅葉の季節にはどこを歩いても美しい秋を感じられますが、併せて今回ご紹介する名所を訪れれば、ことさら美しい奈良の秋を堪能していただけることでしょう。近年外国人観光客の姿が多く見られるエリアでもあり、日本を代表する秋の美しさとして紹介できる秋の景色の数々です。

  • 奈良公園
  • 名勝依水園
  • 正暦寺
  • 浮御堂
  • 円成寺

奈良公園

奈良公園

画像引用元:奈良公園ホームページ

奈良といえば奈良公園と鹿が連想されるほど、奈良公園は奈良の代表的観光スポットです。511ヘクタールもの広大な敷地があり、興福寺や東大寺・春日大社など名だたる観光地と隣接しています。近鉄奈良駅から春日大社への道は多くの木々に囲まれ、国の天然記念物に指定されているかわいい鹿たちに出会えます。

秋になると公園の自然が一斉に色づき始め、常緑樹と黄色いイチョウ、赤いもみじなどのコントラストが見事。木々から落ちた葉っぱが地面までも赤や黄色に染め、その上をのんびりと歩く鹿たちが愛らしいこの時季ならではの景観です。

イチョウは10月下旬より色づき始め、遅れてもみじは11月中旬より赤く染まり始めます。11月下旬を目途に訪問すると、最高の紅葉の奈良公園で堪能できるでしょう。澄んだ空気と気持ちのいい気候の中、ゆっくりと秋を満喫できるスポットです。

アクセス

近鉄奈良駅より徒歩5分

秋のイベント情報

2023年10月28日~11月13日 第75回正倉院展が奈良国立博物館にて開催されます。毎年多くのファンでにぎわう正倉院展。ぜひこの機会に古の秘宝の数々をご覧になってはいかがでしょうか?

また、奈良公園内にある興福寺五重塔は今も美しい姿を見せてくれていますが、2023年6月より約10年の期間を予定している大規模修繕工事が開始されます。興福寺全体を素屋根という壁で覆いながら修復していく予定で、2023年9月現在は素屋根を建設中。

素屋根の完成とともに数年間興福寺の姿を見ることができなくなるため、今のうちに見ておきたい、という方は早めに訪れることをおすすめします。

名勝依水園

名勝依水園

画像引用元:依水園ホームページ

たくさんの観光客や鹿たちでにぎやかな奈良公園にほど近い名勝依水園は、一歩入ると別世界のような静かなたたずまいを見せる日本庭園です。江戸時代前期に作られた「前園」と明治時代に作られた「後園」、趣の異なる二つの庭園を楽しめます。

いずれの庭も、池の周りを散策しながら庭を鑑賞する「池泉(ちせん)回遊式」と呼ばれる作りとなっていることが特徴。特に後園ではゆったりとした若草山の借景をバックに大きな池の水面に、空と木々の紅葉が美しく映り込みます。よく晴れた秋の一日に訪れれば絶好の写真スポットとなるでしょう。

庭を散策した後は庭園内にある寧楽美術館へ立ち寄るのも良し。東洋の美術工芸品を鑑賞し芸術の秋を堪能していただけます。

所在地

奈良県奈良市水門町74

開園時間

9:30~16:30(入園は16:00まで)

定休日

火曜日(火曜日が祝日の場合、翌平日が休園となります)

料金

一般:1,200円

高校・大学生:500円

小・中学生:300円

障害者(障害者手帳開示の方):500円

アクセス

近鉄奈良駅より徒歩15分

秋のイベント情報

とくにイベントはなし。ドウダンツヅジ・イロハモミジの紅葉をお楽しみください。

正暦寺

正暦寺

画像引用元:正暦寺ホームページ

所在地が奈良市とはいえ、正暦寺は天理市と隣接する山間に位置する古刹です。紅葉のシーズンには周りの山の木々がすべて赤や黄色や橙色に染まることから「錦の里」と呼ばれています。

正暦寺の創建は992年ですが、その後の栄枯盛衰を経て、現在は福寿院客殿と本堂・鐘楼を残すのみの姿となっています。

山間にひっそりと建つ福寿院客殿から眺める秋の庭園と、その向こうに見える壮大な山々の借景は、息をのむほど美しく圧巻。正暦寺へ続く道からすでに紅葉のトンネルが続き、山間からは澄んだ鳥の声と谷川のせせらぎが聞こえてきます。

ここは、都会の喧騒からはなれ異空間にタイムスリップしたような気持を味わえる場所です。少々地の利はよくありませんが、毎年紅葉シーズンには多くの人が訪れる紅葉の名所となっています。

所在地

奈良県奈良市菩提山町157

参拝時間

9:00~16:00閉門(11月3日~12月第1日曜日は17:00閉門)

定休日

なし

料金

通常時

・大人:500円

・子ども(小学生)200円

特別拝観時(秋季 11月3日~ 12月第1日曜日)

・大人:800円

・子ども:300円 

アクセス

秋の紅葉シーズンのみ(11月中旬~12月初旬)、JR・近鉄奈良駅から正暦寺行臨時バスを運行しています。ぜひご利用ください。

秋のイベント情報

秋季特別公開(11月初旬~12月初旬)

正暦寺本堂にて秘仏御開帳がおこなわれます。秋の御開帳の時以外は本堂にはほとんど立ち入れないのですが、この時期のみ本堂に入り本尊薬師如来倚像を拝観できます。

浮御堂

浮御堂

画像引用元:奈良観光協会サイト~浮御堂~

奈良公園の南に広がる浅茅ケ原の原生林を抜けると、目の前に鷺池が見えてきます。この鷺池にかかる木製の蓬莱橋の途中にあるのが檜皮葺きの八角堂形式で作られた浮御堂です。初代は1916年に建造され、途中再建を経て現在の美しい姿を保っています。

浮御堂の周辺はサクラやカエデが多く原生しており、サクラから順に色づき深まってゆく秋の景色を堪能できます。水面に映る紅葉と浮御堂のたたずまいを遠景で楽しむのも良し、蓬莱橋を渡って堂内でくつろぐも良し。休日の鷺池ではボートを楽しむ親子やカップルの姿が見られます。

奈良公園から少し奥に入るため、意外と見逃しがちな穴場スポットとなっています。また、夜間にはライトアップされ池に浮かぶ浮御堂の昼間とは異なる幻想的な姿を見るのもおすすめです。

所在地

奈良県奈良市高畑町

参拝時間

自由

定休日

なし

料金

なし

アクセス

JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分

円成寺

円成寺

画像引用元:円成寺ホームページ

平安時代の趣を感じさせるといわれる浄土式庭園。秋の紅葉シーズンはまさに極楽とはこういうものかと見紛うほど見事です。奈良市街地から一歩入った山間にたたずむ円成寺は周囲より気温が少し低いため、もみじの色づき始めが若干早いのです。

もみじ・さくら・ドウダンツツジを中心とした庭は緑を残しつつ赤や黄色に染まってゆくコントラストが美しく、浄土式庭園には苑池が広がっています。その池越しに見える楼門、楼門前の石段に降り落ちる色づいた木々の葉、そして池に映りこむ鮮やかな紅葉はまるで一枚の絵画のよう。

重要文化財である本堂には、名高い仏師である運慶20歳の時の作、大日如来坐像(国宝)がおさめられています。紅葉の景色とともに鑑賞されてはいかがでしょうか?

所在地

奈良県奈良市忍辱山町1273

参拝時間

9:00~17:00

定休日

なし

料金

・大人:500円

・中・高校生:400円

・小学生:100円

アクセス

JR・近鉄奈良駅から柳生・巴地中村行きバス33分「忍辱山」下車すぐ

奈良の紅葉スポット:御所・生駒・信貴・葛城エリア

生駒・信貴・葛城エリアは奈良エリアとは趣を変え、秋にはススキの草原となる葛城高原・奈良の紅葉を代表する斑鳩の竜田川・毘沙門天王の総本山である信貴山の朝護孫子寺など、より奈良の自然を堪能できる名所がそろいます。

いずれもゆっくりと秋の景色を愛でるにふさわしいスポットです。歩きやすい靴でさわやかな秋の澄んだ空気の中を、散策してみてはいかがでしょうか?

  • 葛城高原(御所市)
  • 竜田川(竜田公園)(斑鳩町)       
  • 信貴山朝護孫子寺(平群町)

葛城高原(御所市)

葛城高原

画像引用元:奈良県観光公式サイト

春には「一目百万本」と言われるつつじが山肌を覆うことで有名な葛城高原は、秋にはススキがとってかわり黄金色に山々を染め上げます。

標高960メートルの葛城山からはぐるりと大パノラマが楽しめ、夜には大阪平野のきらめく街を見下ろせます。ススキの海原が楽しめるのは9月中旬から10月下旬と紅葉より早いのでお気を付けください。

登山口から山頂まではロープウェイを利用すると約6分で到着です。入山前には御所駅前の交番へ「入山届」を出し忘れないようにしましょう。

葛城山頂駅から徒歩15分の所に国民宿舎葛城高原ロッジがあり、宿泊や食事をすることも可能。大パノラマを堪能しながら名物の鴨なべをいただくのもおすすめです。

所在地

御所市櫛羅

アクセス

近鉄御所駅から奈良交通バス約19分で葛城山登山口駅(ロープウェイ)葛城山頂駅まで約6分

秋のイベント情報

秋のイベントはとくに予定されていません。

竜田川(竜田公園)(斑鳩町) 

竜田川

画像引用元:奈良観光公式サイト

「ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」

百人一首に収められている、かの在原業平が歌に詠んだ竜田川。奈良の斑鳩の里に流れる清流は春には桜、秋には紅葉の色をその川面に映します。

竜田川は生駒山を源流とし斑鳩の町を通って大和川に合流する一級河川。2キロにもわたる川辺の遊歩道は県立公園にも指定されています。川辺をゆっくりと散策しながら常緑樹と紅葉のもみじが織りなす秋を堪能されてはいかがでしょうか?

1キロほど西に行くと龍田大社があり、そちらも紅葉の美しさでは類を見ない名所です。併せて訪問するのも良いでしょう。

所在地

奈良県生駒郡斑鳩町竜田南

アクセス

JR 王寺駅より 奈良行バス「竜田大橋」下車 徒歩1分

近鉄 筒井駅より 王寺行バス「竜田大橋」下車 徒歩1分

秋のイベント情報

2023年11月26日(土)竜田川河川敷で紅葉まつりが行われます。場所は県立竜田公園(竜田大橋~岩瀬橋の間の西側)。毎年たくさんのフリーマーケットが並びにぎやかな秋の一日、美しい紅葉を楽しみながら過ごせます。

お車でお越しの際は、斑鳩町役場東側駐車場に駐車してください。会場までは役場正面よりシャトルバス(無料)が運行します。

信貴山朝護孫子寺(平群町)

信貴山朝護孫子寺

画像引用元:信貴山朝護孫子寺公式ホームページ

寅年寅の日寅の刻に聖徳太子がこの山で毘沙門天王を感得されたとされることから「寅のお寺」とも呼ばれ、大きな張子の福寅が出迎えてくれます。

信貴山は日本で初めて毘沙門天王が現れた霊地とされ、毘沙門天王の総本山です。毘沙門天王像が安置されている本堂の舞台から見下ろす山並みの景色は四季折々の美しさを堪能できます。

紅葉シーズンにはイチョウの黄色、もみじやカエデの赤やオレンジ、雑木の緑が織りなす山の景色に圧倒されることでしょう。また、日没とともに境内にある2000基の石灯篭に明かりがともされ、夜の幻想的な世界に酔いしれることができます。ライトアップは例年夜10時までとなっています。

所在地

奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1

参拝時間

24時間

定休日

なし

料金

無料

アクセス

JR・近鉄「王寺」駅北口から奈良交通バス信貴山門行き約22分で信貴大橋下車徒歩5分

秋のイベント情報

10月1日に仲秋茶会

10月15日毘沙門天王 二十八使者守護善神練り行列

10月28日~11月12日 国宝・信貴山縁起絵巻特別公開(霊宝館)

11月3日柴灯護摩供火渡り大祈願会 場所:信貴山内

12月22日(寅の日)16時30分~ 納め寅大法要 場所:本堂 年内最後の寅の日の法要です。

たくさんの行事が予定されていますので紅葉観賞とともに訪れられてはいかがでしょうか?

奈良の紅葉スポット:山辺・飛鳥・橿原エリア

奈良盆地の東側、天理から桜井の秋も味わっていただきたいスポットが多くある地です。三重県と境を接する曽爾高原はそのありのままを自然が大迫力をもって迫ります。

赤や黄色に染まる紅葉の秋、黄金色に染まる秋。さまざまな秋の表情を楽しめるエリアもこの秋の訪問地の候補にされてはいかがでしょうか?

今回紹介する名所のほかにも、桜井市の慶田寺があります。慶田寺は織田信長の弟、織田有楽の墓があることで知る人ぞ知る名所。大勢の人が集まることのない静けさを味わえる穴場スポットです。

  • 葛城高原(御所市)
  • 竜田川(竜田公園)(斑鳩町)       
  • 信貴山朝護孫子寺(平群町)

多武峰・談山神社(桜井市)

多武峰・談山神社

画像引用元:談山神社ホームページ

奈良の紅葉名所といえば必ずその名が上がる多武峰。その中腹には談山神社と世界唯一と名高い十三重塔が今も美しい姿をとどめています。

談山神社は飛鳥時代、中大兄皇子 (後の天智天皇)と中臣鎌子(後の藤原鎌足)がこの地で談合し、蘇我入鹿を討った(大化の改新)ことがこの名の由来です。二人が知り合うきっかけとなったのが蹴鞠(けまり)といわれていることから、談山神社では春と秋に「けまり祭」が催されています。

古代の装束に身を包み、本物の蹴鞠を蹴ることができる体験会もありますので、興味がある方はお問合せの上お申し込みください(問い合わせ:0744-49-0001(8:30~17:00))。

蹴鞠体験は蹴鞠装束を身につけて蹴鞠に参加できます。費用は1時間5000円(入山料別)2名以上。蹴鞠装束の着付け体験のみであれば1名から申し込み可能です。

着付け体験のみの場合は1時間2,000円(入山料別)ですが、蹴鞠装束で散策・写真撮影は自由にしていただけます。まずはお問合せください。

所在地

奈良県桜井市多武峰319

参拝時間

8:30~17:00(受付は16:30まで)

定休日

なし

料金

・大人:600円

・小学生:300円

・未就園児:無料

アクセス

JR・近鉄桜井駅から奈良交通バス「談山神社」下車すぐ

秋のイベント情報

毎年談山神社のもみじをめでる「紅葉まつり」が開催され、2023年は10月7日から12月3日に予定されています。また、11月18日から11月26日には夜間のライトアップを予定。

色とりどりのもみじの中で、ライトアップされた幻想的な十三重塔が、圧巻の美しさでたたずむ様子を堪能していただけます。(注・ライトアップ日程については変更される場合がありますので、事前にお問い合わせの上ご訪問ください。)

長岳寺(天理市)

長岳寺

画像引用元:長岳寺公式ホームページ

約1200年前に弘法大師が開いたとされる長岳寺。広々とした境内に、春は平戸つつじ、秋は見事なカキツバタが咲き誇ります。

長岳寺は四季折々の花に囲まれることで名高く「関西花の寺」の一つに挙げられています。また、秋の紅葉でも「日本紅葉の名所100選」に選ばれるほどの美しさを誇っているのです。

紅葉が最も美しくなるのは11月下旬。特に本堂前からの景色は圧巻で、大きな楓が深みのある紅色に染まると、日本最古と言われる鐘楼門(重要文化財)と見事なコントラストを見せてくれます。

所在地

奈良県天理市柳本町508

参拝時間

10:00~17:00

定休日

なし

料金

・大人:400円

・大学・高校生:350円

・中学生:300円

・小学生:250円

アクセス

JR柳本駅下車、東へ徒歩約20分

または近鉄天理線天理駅から奈良交通バス桜井駅行き 「上長岡」下車徒歩15分

秋のイベント情報

紅葉の美しい長岳寺ですが、秋にはもう一つ恒例のイベントがあります。それは「大地獄絵」のご開帳。

縦3.5メートル横11メートルの巨大な「大地獄絵」は狩野山楽により描かれ、奈良県文化財に指定されています。毎年、本物はこの時期しか見られず、2023年も10月23日から11月30日まで公開される予定です。

期間中の週末には住職による絵解き説法が行われ、三途の川や冥土について楽しく学べます。不定期で団体用に平日開催していることもあり、タイミングがあえば一般客も一緒に聞けるそうです。

室生寺(宇陀市)

室生寺

画像引用元:室生寺ホームページ

室生寺は、女人高野の別名を持つ真言宗の寺院です。同じく真言宗の高野山金剛峯寺は、女人禁制と言われ女性の参拝を禁止していましたが、室生寺は男女いずれも参拝できたことからこのような別名で呼ばれるようになりました。

室生川にかかる鮮やかな朱塗りの太鼓橋周辺の紅葉はことに美しいことで有名。橋を抜けると自然の石積で作り上げられた鎧坂越しに金堂が見えてきます。

長い鎧坂を上り、太鼓橋から本堂前の参道はもみじやイチョウがアーチのように伸び、黄金のトンネルを抜けるような美しさ。夜のライトアップは昼間とは異なる幻想的な紅葉の世界が楽しめます。

金堂では中尊の釈迦如来座像や十一面観音像といった国宝仏にまみえることが可能ですので、紅葉とともにご尊顔を仰ぐのもおすすめです。

所在地

奈良県宇陀市室生78

参拝時間

8:30~17:00※12/1~3/31の間は9:00~16:00

定休日

なし

料金

・おとな:600円

・子ども:400円

アクセス

近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車徒歩5分

秋のイベント情報

例年夜の境内ライトアップが行われ、青龍の姿が五重塔に映し出されるというイベントが行われていますが2023年の日程は未定です。

また、この時期限定の青龍御朱印が先着2000名限りで配布されます(朱印料500円)。暗闇の中で青龍が光ります。

長谷寺(桜井市)

長谷寺

画像引用元:長谷寺ホームページ

長谷寺は、朱鳥元年(686年)、僧侶の道明上人が天武天皇の病気平癒を祈願して、銅板法華説相図(国宝)を西の岡に安置したことが長谷寺の始まりといわれています。長谷寺の紅葉は万葉集にもその美しさが謳われるほど古より景勝地として親しまれてきました。

国宝で舞台づくりとなっている本堂からは赤や黄色に染まる山々を一望でき、その美しさに圧倒されることでしょう。また広い敷地を散策していくと、赤く染まった楓に囲まれた美しい五重塔がたたずんでいます。

長谷寺は現在も約60名の僧侶が在山しており、朝・昼・夕には読経の声が聞かれます。紅葉に染まる山深い長谷寺で僧侶の声を聴きながらしばし異世界に来たような空気を味わってみてください。

所在地

奈良県桜井市初瀬731-1

参拝時間

・8:30〜17:00(4月〜9月)

・9:00〜17:00(10月〜11月・3月)

・9:00〜16:30(12月〜2月)

定休日

なし

料金

・大人:450円

・中高生:350円

・子ども:200円

・障害者手帳提示:200円 付き添い1名まで同料金適用

アクセス

近鉄大阪線長谷寺駅下車 徒歩15分

秋のイベント情報

秋季特別拝観は10月9日から12月5日まで。この期間は普段一般客が入れない国宝本堂に入り、黄金に輝く大きな観音様のおみ足に触れてお参りできます。

時間は午前9時半から午後4時まで。入山料とは別に1,000円の拝観料が必要です

曽爾村(曽爾高原)

曽爾村

画像引用元:奈良県公式観光サイト

奈良県と三重県の県境に位置する曽爾村は「曽爾高原」が一番人気のある観光スポットです。曽爾高原は一面ススキに覆われた広大な草原で、春夏には緑のじゅうたんとなりますが10月初めからススキの穂が銀色に輝き始めます。

そして秋が深まるにつれてススキの穂が金色に色を変え、晩秋には風が吹くたびに金色に染まったススキが海の波のようにきらめくのです。息をのむほど美しいその景色を見るために、毎年多くのハイカーが訪れます。

夜は壮大な空に無数の星屑が輝き、こちらも多くの天体マニアが撮影に訪れることでも有名。ススキを見に行かれるなら、一泊して夜の星空も堪能されるのもおすすめです。

大自然の中でしか見られない、落ちてきそうな満天の星空に圧倒されることでしょう。

所在地

奈良県宇陀郡曽爾村

アクセス

近鉄電車で「名張」または「榛原」で下車。名張からはバスで約45分 榛原からはバスを利用して約60分で曽爾村に到着

秋のイベント情報

9月中旬~11月中旬に曽爾高原のお亀池周辺を約200個の灯で照らすイベントが行われます。夕暮れの灯に照らされた幻想的なススキの草原を歩いていくとだんだんと日が暮れて今度は夜空に満天の星が現れます。日常を忘れロマンチックな空間に酔いしれることでしょう。

奈良の紅葉スポット:吉野エリア

奈良県の南半分を占める広大なエリアが吉野エリア。こちらはほとんどが山深い自然地区となっており、市街地とは紅葉の景色も異なります。総じて自然が豊かに残るこのエリアの紅葉は雄大でそして静かに歴史を感じさせてくれるのです。

また、吉野エリアには明日香村の石舞台古墳といった歴史ある地もあり、紅葉名所のような華やかさはありませんが、鄙びた秋風に揺れるのどかな草原を見渡せます。そして御所や五条には高天彦神社・高鴨神社・栄山寺など派手さはありませんが、静寂の中に野鳥の声が響く古刹が多く残ります。人でごった返すような紅葉スポットを好まない方は、訪ねてみるのも良いでしょう。

  • 吉野山
  • みたらい渓谷
  • 大台ケ原

吉野山

吉野山

画像引用元:吉野山観光協会公式ホームページ

春の桜で有名な吉野山は、四季折々の自然が楽しめることでも知られています。

春に多くの人でにぎわった山々がしっとりと落ち着いた色に染まる秋の紅葉シーズン。カエデの紅葉も見られますが、吉野山ではサクラの葉が色づくサクラカエデの紅葉もまた格別の趣があるといわれています。

古くは流浪の歌人であった西行が吉野山の自然に魅了され奥千本と呼ばれる地に数年間滞在しました。ひっそりと鄙びた趣で立つ西行庵が紅葉したカエデの絨毯の上にたたずむ様子は、かの時代から変わらぬ景色なのでしょう。西行庵の前に立つカエデの巨木からは悠久の時の流れを感じられます。

深まる秋はゆっくりとハイキングしながら吉野山の紅葉と寺社巡りを楽しまれてはいかがでしょうか?ロープウェイに乗って吉野山の絶景を見下ろすのも良いですね。

所在地

奈良県吉野郡吉野町吉野山

アクセス

近鉄吉野山駅前ロープウェイ「千本口駅(近鉄吉野駅駅前)」より「吉野山駅(下千本)」まで運行

徒歩の場合は、近鉄吉野駅から。吉野山下千本~奥千本までは、かなりの高低差があるため山歩き用のシューズを着用してください。

秋のイベント情報

秋の紅葉シーズンには毎年山全体のライトアップイベントが行われます。灯に照らされ赤や黄色の木々に囲まれた参道は必見です。

吉野山にお泊りの方はぜひ夜の門前町を散策してください。近くには「吉野山温泉」もありますので、併せて楽しむのもおすすめです。

みたらい渓谷

みたらい渓谷

画像引用元:天川村観光ページ

みたらい渓谷の美しさは、山々の紅葉のみではありません。山間を流れる大小さまざまな川や滝の透き通るようなエメラルドグリーンとのコントラストがこの地ならではの秋の景観です。

みたらい渓谷には整備されたハイキングコースがありますので、ゆっくりと深い自然の中を歩きながら山の美しさに浸っていただけます。また、山間にかけられたつり橋からは岩にぶつかる迫力ある滝の渓谷美が見下ろせます。

みたらい渓谷のもみじが美しさのピークを迎えるのは11月上旬から中旬。気温が早く下がるので奈良市内などの紅葉シーズンに先駆けて色づくのです。紅葉はイロハモミジ、イタヤカエデ、オオモミジなどのもみじが中心。11月にはもみじまつりも開催されます。

所在地

奈良県吉野郡天川村角

アクセス

近鉄下市口駅から奈良交通バス54分 天川川合バス停から徒歩45分

秋のイベント情報

天の川もみじまつりが2023年11月4日(土)5日(日)10:00~16:00に開催されます。地元の物産展が開かれるにぎやかな秋の一日をお楽しみください。

大台ケ原

大台ケ原

画像引用元:奈良県観光公式サイト

大台ケ原は、奈良と三重の県境に位置する吉野熊野国立公園の一つ。標高は1695.1メートル。「日本百名山」「日本の秘境100選」にも選ばれており、山全体が「特別天然記念物」の「特別保護地区」に指定されています。

大台ケ原は大台ケ原ビジターセンターから西と東に分けられ、それぞれのハイキングコースで難易度が異なります。一般的なハイキングを楽しみたい方は東のコース(東大台)を選ぶとよいでしょう。西のコースは西大台と呼ばれ立ち入りには申請と事前の講習の受講が義務付けられています。東のコースでも大台ケ原のシンボル「日出ケ岳」「大蛇嵓」はコースに含まれています。

ハイキングコースでは森林、草原、断崖、瀑布、渓流、湿地が展開する大自然を堪能でき、秋には赤や黄色に色づきいっそう迫力のある自然美を感じられることでしょう。

所在地

奈良県吉野郡上北山村大台ヶ原山

アクセス

近鉄大和八木駅または橿原神宮駅前より奈良交通バス大台ケ原行き約2時間

まとめ

見ごたえのある紅葉スポットが無数に存在する奈良県。奈良公園や東大寺の大仏だけで満足していてはもったいないです。寺社に興味がない方も一度足を運べば、日常では感じられない静けさや厳かな空気に魅了されるかもしれません。

秋は気候も良くお出かけには最適のシーズンです。歩きやすい靴を履いて、ご家族やご友人と、あるいは一人旅でお出かけになるのはいかがですか?思い出に残る秋の一日になることでしょう。

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