「奈良観光」と「ならまち観光」、似ているけど意味がまったく違うのをご存知でしょうか?「奈良観光」というと、奈良公園や鹿、東大寺の大仏がパッと頭に浮かぶでしょう。しかし、本当の奈良の魅力はそれだけにとどまりません。
奈良公園周辺から少しだけ南の外れにある「ならまち」。ここは江戸後期から続く古きよき町の雰囲気を残した奈良の観光おすすめスポットです。
また「奈良町」と「ならまち」の2種類の表記を見ることがあるかもしれませんが、これらにも明確な違いがあります。「奈良町」は江戸時代の旧市街地全体を指し、その中で国道369号線を境に北側を「奈良きたまち」、南側を「ならまち」と呼びます。
ならまちは半日あればゆっくりと歩いて回れる小さなエリアではありますが、奈良の魅力が詰まっています。今回は、ならまちのおすすめ観光スポットを17ヶ所紹介します。ただ歩くだけでも非日常を味わえる町をぜひ訪ねてみてください。
ならまちの観光おすすめ:観光スポット
まずは、「ならまち」らしさを感じられる観光スポットを5つ紹介します。ならまちエリアに来たら、訪問してほしい観光スポットです。まずは観光案内所で奈良町全体についての理解を深めると、これからスタートするならまち観光をより楽しめるでしょう。
- 奈良町情報館
- 奈良町資料館
- 庚申堂
- ならまち格子の家
- 元興寺
奈良町情報館
画像引用元:ならまち情報サイト
奈良町情報館は、猿沢池の西南のわきから南へ延びる旧街道をまっすぐに進み、ならまち大通り(初めの車道)に出ると正面にあります。ならまちの入り口にある奈良町情報館は、ならまちの観光案内所の役割を果たしています。
館内には奈良県産のお茶やはちみつ、吉野杉で作った箸など奈良県の特産品が並び、来館者に「奈良町おさんぽガイドMAP」を配布しています。ならまちの観光スポットや飲食店、宿泊施設を網羅したマップを片手に、ならまち散策をスタートしましょう。
奈良町情報館では台数は限られますが、レンタサイクルもあります。1時間300円、3時間700円、1日レンタルして800円です。自転車を借りたら、ならまちから奈良公園方面へ効率よく回ることも可能です。
施設概要
スポット名 | 奈良町情報館 |
所在地 | 〒630-8392 奈良県奈良市中院町21 |
連絡先 | 0742-26-8610 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
定休日 | 木曜日(祝日の場合は開館、その他 臨時休館あり) |
参考サイト | https://naramachiinfo.jp/(ならまち情報サイト) |
奈良町資料館
画像引用元:奈良町資料館公式サイト
奈良町資料館は、奈良町情報館からさらに南へ進んだ西新屋町にあります。西新屋町はかつて南都七大寺のひとつであった元興寺の門前町として栄えた場所で、今も江戸時代の風情を残す歴史ある町です。
奈良町資料館は私設の資料館として昭和60年に建てられ、奈良町の民族資料や古い仏像を展示し無料で公開しています。子どもたちに「奈良の魅力を自分で語れる人」になってほしいという思いから子ども向けのフィールドワークも積極的に行っています。
軒先につるされたたくさんの赤い「庚申さん」が目印。館内では庚申さんを購入することもできます。ならまち土産にいかがでしょうか?
施設概要
スポット名 | 奈良町資料館 |
所在地 | 〒630-8334 奈良県奈良市西新屋町14-3 |
連絡先 | 0742-22-5509 |
公式サイト | https://naramachi.co.jp/ |
庚申堂
画像引用元:ならまち情報サイト
庚申堂は、庚申信仰の拠点で青面金剛像を祀っている小さな祠です。
奈良町資料館の入り口にもたくさんつるされていたのは「庚申さん」と呼ばれる猿の
人形。この人形は「身代わり申(さる)」または「くくり猿」とも呼ばれます。昔から厄除けのお守りとして家族の人数分の庚申さんを軒先にぶら下げるのがならまちの家々の習慣となっていました。
くるんと丸まったかわいらしい庚申さんは、先ほど紹介した奈良町資料館で製造・販売しています。直径4センチ以上の庚申さんを購入すると、申の背中に願い事を筆で書いてくれます。これを軒先や、身近な所につるしておけば、厄災をはじき返し願いを叶えてくれるかもしれません。家族が増えるたびに買い足しに訪れる人もいるそうです。
施設概要
スポット名 | 庚申堂 |
所在地 | 〒630-8334 奈良市西新屋町39 |
連絡先 | 0742-27-2223(奈良市総合観光案内所) |
参考サイト | https://naramachiinfo.jp/spot/tourism/1621.html (ならまち情報サイト) |
ならまち格子の家
画像引用元:奈良市ホームページ
ならまち格子の家は、ならまちの南の端にある伝統的な町屋を再現しています。間口が狭く奥行きが深い、ウナギの寝床ともいわれる様式で建てられた木造二階建ての屋敷です。無料で中を見学でき、休憩もできるスポットとして開放されています。
建物の中は明治前後の町屋を再現しており、ならまち独特の格子窓や階段下を収納の引き出しとして活用した階段箪笥が見られます。庭を出た離れには蔵もたっています。
1994年に再建されたものではありますが当時の建築様式を忠実に再現し、江戸後期から明治時代の人々の暮らしぶりが想像できます。
施設概要
スポット名 | ならまち格子の家 |
所在地 | 〒630-8332 奈良市元興寺町44番地 |
連絡先 | 0742-23-4820 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 月曜日(その日が休日の時はその翌日) 休日の翌日(その日が日曜日、土曜日及び休日に当たるときを除く) 年末年始(12月26日~1月5日) |
参考サイト | https://www.city.nara.lg.jp/site/shisetsu/6242.html 奈良市ホームページ |
元興寺
画像引用元:元興寺公式サイト
平成10年(1998年)、それまであまり奈良の旧寺として注目されることがなかった元興寺は古都奈良の文化財の一つとして世界文化遺産に登録されました。それ以来、もともと元興寺の旧境内地であったならまちは、奈良の観光地として脚光を浴びることとなりました。
元興寺のはじまりは6世紀末、蘇我馬子によって開かれた法興寺(飛鳥寺/明日香村)です。平城遷都の時に、今の場所に新築移転され、元興寺と名前を改めたといわれています。当時は大きな勢力を持ち、この界隈一帯が全て境内とされていました。
しかし、平安時代からその勢力は陰りを見せ始め、現在の境内には、僧坊遺構の極楽堂と禅室のみを残しています。極楽道と禅室は鎌倉時代に一度改修されていますが、天平時代の遺構も随所に残っており、重要文化財に指定された仏像も多数安置されています。聖徳太子の幼い頃の像も見られます。東大寺や興福寺とともに、奈良に行くならぜひ訪れたい寺の一つです。
施設概要
スポット名 | 元興寺 |
所在地 | 〒630-8392 奈良市中院町11番地 |
連絡先 | 0742-23-1377 |
拝観時間 | 9:00~17:00(ただし入門は16:30まで) |
公式サイト | https://gangoji-tera.or.jp/ |
ならまちの観光おすすめ:食事
グルメは、観光の楽しみの一つでしょう。もちろん、ならまちにもたくさんの素敵な飲食店があります。長年、ならまちで人々に愛されているお店もあれば、最近オープンした新しいお店もあります。ここでは、ならまちのおすすめの食事スポットを5つ紹介します。
- 菩薩咖喱
- 鹿の舟~竈 Kamado~
- カナカナ
- 魚万本店
- cervo bianco
菩薩咖喱(ぼさつかりー)
画像引用元:菩薩カリー公式サイト
菩薩咖喱は、ダルバートと呼ばれるネパールカレーの専門店です。ダル(豆のカレー)とバート(ご飯)の組み合わせであるダルバートはネパールの代表的な家庭料理です。
以前、奈良のきたまちにあった間借りの店舗で女性の店主さんがこだわりのカレーを提供していましたが、2022年、ならまちにカレー屋さんとして移転・オープンしたのが現在の菩薩咖喱です。
古い家屋を改修した店舗は、見過ごしてしまいそうですが、門灯にある「菩薩咖喱」の文字を探してください。扉を開けると、外観からは想像がつかないすっきりとした印象の空間が広がっています。奥には畳敷きの席もあり、ゆっくりとくつろげそうです。
ご飯に3種のダルが添えられたランチプレートはさらりとしたタイプのカレー(ダル)をご飯に少しずつかけて味わいます。合いがけといって、ダルをミックスして味わうとまた別のおいしさに出会えます。
スパイスが効いていますが辛すぎることはなく、ダルバートとともに所狭しと盛り付けられたやさいのネパール風お惣菜もヘルシーでおすすめです。
施設概要
スポット名 | 菩薩咖喱 |
所在地 | 〒630-8321 奈良市薬師堂町21 |
定休日 | 月曜・火曜 |
営業時間 | 11:00~16:00(L.O.15:00)予約不可 |
公式サイト | https://bosatsucurry.com/ |
鹿の舟~竈 Kamado~
画像引用元:鹿の舟公式サイト
40年以上前から奈良市内でセンスのいい雑貨店・カフェとして営業を続ける不動の人気を誇る「くるみの木」があります。このお店をプロデュースしてきたのが代表の石村由起子さんです。
そして、ならまちの南にある複合施設「鹿の舟」もまた石村さんのセンスをふんだんに取り入れて作られました。鹿の舟は観光案内所の役割を果たす「繭(まゆ)」、体に優しい食事がいただける「竈(かまど)」そして雑貨販売とカフェを併設した「囀(さえずり)」の3つで構成されています。
食事処「竈」で一番のおすすめは、本物の釜で炊き上げた白ご飯です。炊きたてのご飯に合わせるのは奈良の地元野菜をふんだんに使ったお惣菜たち。木のぬくもりを感じる落ち着いた店内で、米を炊く炭のかおりを感じながらとる食事は格別です。
竈は朝8時からオープンしており、朝ご飯をいただくことも可能です。朝から炊き立ての竈ご飯を食べれば、元気いっぱいで一日をスタートできそうです。
店内では奈良地元特産の食材や、石村さんのセンスが光る食器や布製品といった雑貨を販売しています。食事の後はゆっくりお買い物もでき、ならまちに行くならぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
施設概要
スポット名 | 鹿の舟~竈 Kamado~ |
所在地 | 〒630-8317 奈良県奈良市井上町11 |
連絡先 | 0742-94-5520 |
定休日 | 水曜日 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
公式サイト | https://www.kuruminoki.co.jp/shikanofune/ |
カナカナ
画像引用元:カナカナ&ボリクコーヒーinstagram
カナカナは、築95年の古い町屋をリノベーションした古民家カフェの先駆けともいえる存在で、お昼時には行列が絶えない人気のお店です。メインのおかずのほかに煮物やあえ物など5つの小鉢がつく「カナカナごはん」が特におすすめで、ランチタイムに限らずいつでも注文できることも嬉しいポイントです。
また、カナカナでは食事だけではなく薫り高い本格派のコーヒーやスイーツも楽しめます。靴を脱いで上がるお座敷席もありほっと落ち着けるレトロな雰囲気は、ならまちら観光ならではの風情を感じます。予約ができず、お昼は行列必至ですので少し早めや遅めの時間にスケジュールを組むと良いかもしれません。
施設概要
スポット名 | カナカナ |
所在地 | 〒630-8382 奈良県奈良市公納堂町13 |
連絡先 | 0742-22-3214 |
定休日 | 月曜定休 |
営業時間 | 11:00〜19:00 |
公式サイト | https://kanakana.info/ |
魚万本店
画像引用元:奈良県観光公式サイト
魚万は、近鉄奈良駅から歩いて5分ほどの「もちいどの商店街」の中にあるさつま揚げの専門店です。海のない奈良県でおいしく魚を食べる知恵として初代店主が創業したのが1901年。以来120年以上、奈良の地で営業しています。
店内で食事をいただくことはできませんが、揚げたてのさつま揚げをチョイスして食べ歩きで楽しむのがおすすめです。特に絶品なのが、「バターポテト」というさつま揚げです。魚の練り物にポテトが入っており、揚げたてはジャガイモのホクホク感とバターの相性が抜群なのです。棒状ですので、食べ歩きにもピッタリ。メディアでも紹介され大人気の商品ですので、ならまち観光散策のおともにぜひお試しください。
他にもたくさんの種類のでき立てのさつま揚げが並んでいます。いくつか選んでお土産に持って帰ることもできます。おうちではトースターなどで少し温めると揚げたてのおいしさが味わえます。
さつま揚げの他に、つくだ煮なども販売しています。つくだ煮であれば日持ちしますので、ならまちのおみやげとしてお友達にプレゼントすることもできます。
魚万本店をこえて、まっすぐに商店街を抜けるとならまちの旧市街地に出ます。ならまち観光のスタートにいかがでしょうか?
施設概要
スポット名 | 魚万本店 |
所在地 | 〒630-8222 奈良県奈良市餅飯殿町16 |
連絡先 | 0742-22-3709 |
定休日 | 不定休(年始は休み) |
営業時間 | 9:00~18:00 |
公式サイト | https://www.uoman.jp/ |
cervo bianco
画像引用元:cervo bianco公式サイト
cervo biancoはイタリア語で「白い鹿」という意味です。奈良のシンボルである鹿がカトラリーなど店内のあちこちにモチーフとしてちりばめられています。
江戸末期の町屋をリノベーションした店舗は、ピザとジェラートのお店とは思えないシックな店構えですので、見逃さないように目指しましょう。扉を開けると、外からは想像つかないくらい広々とした空間が広がります。
ピザランチセットは前菜とピザ、ドリンクとデザートがついてボリューム満点。前菜のレベルも高く、小さなアンティパストが少しずつ盛られた楽しい一皿。ピザへの期待が膨らみます。注文ごとに窯で焼かれる本格ピザの生地は外はカリッと、食べすすめるうちにモチモチとしてたまらないおいしさ。最後のお楽しみであるジェラートは甘さ控えめのすっきりとした大人のあじわいでいくらでも食べたくなります。
店内には座敷席もあり、赤ちゃん連れのファミリーのお客様もゆっくりとくつろげます。ペットのワンちゃんと一緒にならまちを散策される方には、テラス席もあります。
ならまちで本格イタリアンのピザに出会えるのはここだけ。古民家とイタリアンの異色のコラボレーションをお楽しみください。
施設概要
スポット名 | cervo bianco |
所在地 | 〒630-8336 奈良市高御門町7 |
連絡先 | 0742-31-1042 |
定休日 | 基本お休みなしの不定休 |
営業時間 | 11:00-22:00(17:00以降は要予約) |
公式サイト | https://www.cervobianco.net/ |
ならまちの観光おすすめ:休憩スポット
素敵なランチでおなかがいっぱいになったら、ならまちを散策してみましょう。ならまちはぶらぶらと歩いていると「ここは何かな?」というお店や建物に出会える場所です。しばらく歩いて疲れたら一息入れたいですね。
ならまちには素敵な休憩スポットも目白押しですから、どのお店を選ぶか迷ってしまいます。ここでは、それぞれの個性が際立つならまちの休憩スポットを5つ紹介します。
- ほうせき箱
- ボリクコーヒー
- 猿沢豆花
- 萬御菓子誂処 樫舎
- cafe maru
ほうせき箱
画像引用元:ほうせき箱公式instagram
ほうせき箱は、近鉄奈良駅から歩いて8分程度。もちいどの商店街の中にある大人気のかき氷の専門店です。元々ブティックだった店舗の良さをできる限り残し、奈良のプロダクトで改装を加えた店内は、すっきりと高級感のある雰囲気です。
今ではすっかり奈良の名物となり、たくさんのお店がしのぎを削っている「かき氷」ですが、ほうせき箱はその人気の先駆けともいえるお店なのです。
ほうせき箱のこだわりは、なんといってもふわふわの氷の食感です。その極上の舌触りを求めて、「氷」にはこだわりぬいています。そして研究し尽くされた氷を削る技術も門外不出で、スタッフの中でも任される人はごく一握りだそうです。
そして、そのこだわりの氷にトッピングされるのは従来のかき氷の概念を覆すものばかり。まるでケーキのようなルックスはインスタ映え間違いなしです。多くのファンが行列を作る人気店なのも頷けます。
ふらりと訪れてもなかなかすぐには入店できない可能性がありますので、訪ねてみたい方は前日21時以降にインスタグラムから予約することをおすすめします。
施設概要
スポット名 | ほうせき箱 |
所在地 | 〒630-8222 奈良県奈良市餅飯殿町47 |
連絡先 | 0742-93-4260 |
定休日 | 木曜日 |
営業時間 | 10:00~12:00、13:00~19:00 |
公式サイト | https://www.instagram.com/housekibaco/ |
ボリクコーヒー
画像引用元:bolikcoffee公式サイト
ボリクコーヒーは、ならまちで本格的な自家焙煎珈琲と手作りのスイーツが味わえるカフェです。先ほどお食事スポットとしてご紹介したカナカナの姉妹店です。
ロシアが好きでロシアをコンセプトにしたカフェのオープンを夢見ていたカナカナ店主の奥様の念願が叶い、2015年に新築移転しオープンしました。
店内にはロシア好きの奥様が現地で見立てたロシア雑貨が所狭しと並べられ、購入も可能です。とくに数が多いのがマトリョーシカで、昔ながらのレトロなものから、新しい作家の作品まで盛りだくさんで見飽きることがありません。
また、ボリクコーヒーでは喫茶のみではなく、ロシア風料理のランチメニューも提供しています。一番人気は「ボルシチ定食」。店主がロシアで作り方を直接学んできた本格的なボルシチを味わえます。
ゆっくりとくつろげる大人のカフェ。そんなコンセプトのボリクコーヒーは静かなならまちの雰囲気になじむおすすめのカフェです。
施設概要
スポット名 | ボリクコーヒー |
所在地 | 〒630-8334 奈良県奈良市西新屋町40-1 |
定休日 | 月火 |
営業時間 | 12:30〜18:00 |
公式サイト | https://kanakana.info/about-bolik |
猿沢豆花(さるさわどうふぁ)
画像引用元:猿沢豆花公式instagram
猿沢豆花は、猿沢池の南西の細い道を南に入ってすぐの所にある台湾スイーツのお店です。豆花(どうふぁ)とは台湾や中国の豆腐を使ったヘルシーなデザートです。甘いシロップの中に豆腐や白玉、中に練りごま餡が入っているゴマ餅、タピオカ、小豆などが入っています。
小さな町屋を改装して造られた店内は、どこか中国の趣を感じる落ち着いた雰囲気です。席数は多くありませんが、女性一人で入っても気おくれしないやさしい空間となっています。スタッフも全員女性で、台湾スイーツが初めての方にも丁寧に説明してくれます。
冬はショウガ入りの温かいシロップでも豆花を楽しめます。心も体もほっこりと温かくなる台湾スイーツを味わってみませんか?
施設概要
スポット名 | 猿沢豆花 |
所在地 | 〒630-8374 奈良県奈良市今御門町10-1 |
連絡先 | 0742-27-1173 |
定休日 | 木曜日+不定休 |
営業時間 | 11:00~18:00(17:30LO)、12~3月は11:00~17:30(17:00LO) |
公式instagram | https://www.instagram.com/sarusawadouhua/?hl=ja |
萬御菓子誂処 樫舎(かしや)
画像引用元:樫舎公式サイト
樫舎は、猿沢池の南西の細道をまっすぐ南に下ってならまち大通りに出るとすぐ左にある本格和菓子店です。町屋を改装した店舗で、2008年に和菓子職人である現在の店主が創業しました。どこまでも職人の「手作り」にこだわり、最高の材料に最高の手間ひまをかけ、日々丁寧に仕上げた和菓子を提供しています。
店頭で和菓子を購入することも可能ですが、せっかく訪れるなら作りたての和菓子をぜひ店内で楽しんでください。一階奥にはカウンター席があり、階段箪笥をあがった二階でも和菓子やぜんざい、かき氷などをいただけます。
珍しいのは「和菓子のコース」があるところです。最高の素材で作った和菓子たちを最高のタイミングで食べて欲しいという店主のこだわりから、目の前で仕上げたばかりの和菓子たちを堪能できます。和菓子好きにはたまらない趣向ですね。
美しい和菓子を生み出す過程を眺め、その味を想像しながら待つという贅沢な時間も味わえます。「和菓子のコース」は予約必須です。こだわりの上質な和菓子を、ならまちで味わってみませんか?
施設概要
スポット名 | 萬御菓子誂処 樫舎(かしや) |
所在地 | 〒630-8392 奈良県奈良市中院町 22-3 |
連絡先 | 0742-22-8899 |
定休日 | なし |
営業時間 | 9:00~18:00 |
公式サイト | https://www.kasiya.jp/tenpo/ |
cafe maru
画像引用元:cafe maru 公式Instagram
cafe maruは、近鉄奈良駅から東向商店街ともちいどの商店街を抜け、ならまち大通りにぶつかったら信号をわたり、右へ50メートルほど進んだところにあるカフェです。町屋を改装したお店であるため店構えはシックですが大きなティーカップのモチーフがかわいい「cafe maru」の看板が目印です。中へ入ると、雰囲気のよいソファ席やテーブル席があり、奥には靴を脱いで上がれるお座敷席もあります。
看板カフェメニューは、なんといってもパンケーキです。一時パンケーキブームのときに量産された分厚い円形のパンケーキではなく、程よく焦げ目のついた薄いタイプのパンケーキを食べやすいようにカットして提供しています。パンケーキに添えられるのはソフトクリームです。温かいパンケーキに冷たいアイスクリームという無敵の組み合わせがたまりません。
カフェメニューのほか、カレーやお食事系のパンケーキなどもあり、ランチももちろん楽しめます。接客もとても気持ちがよく、居心地が良いためついつい長居したくなる素敵なカフェです。
施設概要
スポット名 | cafe maru |
所在地 | 〒630-8337 奈良県奈良市脇戸町19 |
連絡先 | 050-3618-6590 |
定休日 | 火曜日 |
営業時間 | 月水木金12:00~18:00 土日祝 11:30~18:00 ※変更する場合あり 日曜営業 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/cafe_maru/ |
ならまちの観光おすすめ:宿泊
ならまちのレトロな雰囲気をさらに堪能するなら、ならまちの宿に宿泊しませんか?最後に、ならまちならではの雰囲気が味わえる特におすすめの宿泊施設を2つ紹介します。
比較的リーズナブルでこぢんまりとしたあじわいの宿と、ハイセンスで高級グルメも味わえる三ツ星ホテルです。
- 古白
- NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち
古白(こはく)
画像引用元:古白公式サイト
古白は、古民家をリノベーションしたゲストハウスです。お部屋は全部で3室あり、シャワー、トイレ、洗面所は共同となっています。
元は古民家とはいえ、中は清潔感があり掃除も行き届き不自由はありません。近所に昔ながらの銭湯が3軒あります。レトロな雰囲気の銭湯を利用するのも旅の思い出になります。
古白の魅力の一つに、奈良の仏像に造詣の深いオーナーさんから聞ける仏像講座があります。過去に宿泊した多くの方が、オーナーの親切な人柄と仏像講座を絶賛しています。
宿にテレビはなく、ならまちの静けさを味わいながら普段はあまり気に留めない仏像の深い話に耳を傾ける時間は、この宿でしか得られません。その後で奈良の寺を訪れればこれまでとは違う気持ちで仏像たちと向き合えるかもしれません。
朝食をお願いしておくと、分厚いトーストとおいしいコーヒーにゆで卵をつけて提供してくれます。この朝食もまた「すごくおいしかった」との声が多く聞かれるため、宿泊する際は前日までのオーダーをお忘れなく。ならまちの大人旅におすすめの宿です。
施設概要
スポット名 | 古白(こはく) |
所在地 | 〒630-8335 奈良県奈良市鳴川町10番地 |
連絡先 | 080-4654-0584 |
公式サイト | https://nara-kohaku.com/ |
NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち
画像引用元:NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち公式サイト
日本で初めて酒づくりが始まったとされるのが奈良です。その奈良において、日本酒の蔵元である奈良豊澤酒造が日本酒を味わい、体験しその魅力を存分に堪能することをコンセプトに開業したのがNIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちです。
NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちは、豊澤酒造所有の古民家を完璧にリノベーションし、清潔感ある客室にしつらえました。日本酒を主役に、完璧なコンビネーションを楽しめる夕食が大きな楽しみの一つです。奈良の食材を使った料理の数々が日本酒の味わいをさらに深くしてくれます。
また、宿泊者は豊澤酒造の酒蔵見学を申し込めます。宿泊の際にはめったに見られない酒づくりの様子を見に行きましょう。
しっとり大人の奈良旅に最適の三ツ星ホテルです。きっと心に残る特別な旅を演出してくれるでしょう。
施設概要
スポット名 | NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち |
所在地 | 〒630-8345 奈良県奈良市西城戸町4 |
連絡先 | 0120-210-289 |
公式サイト | https://www.naramachistay.com/ |
まとめ
ならまちの魅力を感じていただける観光スポットを厳選し17ヶ所紹介しました。
ならまちはただ古いだけの町ではありません。歴史ある奈良の良いところをうまく活用しながら新しさを加えてますます進化しようとしています。何度も奈良に行ったことがある方も、古くて新しい「ならまち」へぜひ足を運んでみてください!