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【2024】奈良の吉野&周辺観光おすすめ1日モデルコースを紹介

奈良の吉野&周辺観光おすすめ1日モデルコース

奈良県吉野町は、奈良県のほぼ中央に位置します。そして、奈良・吉野の観光といえば吉野山です。吉野山といえば、「一目千本」といわれる日本屈指の桜の名所としても有名です。

また、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つを構成する資産として、世界遺産に認定されています。

山と聞くと登山をイメージしますが、吉野山は登山道なども舗装されており、マイカーでの利用もできます。混雑期であれば、通行禁止となる区間も発生するためバスの利用をおすすめします。

金峯山寺周辺には、飲食店や旅館などが数多く建ち並んでいます。単純に登るだけではなく、日頃の喧騒を忘れてゆっくりと過ごす楽しみ方もおすすめです。

今回は、そんな吉野の魅力に満ちた1日の観光モデルコースを紹介します。吉野山の歴史と自然を満喫できるコースを紹介します。

わたしたち株式会社narrative(ナラティブ)は奈良県内で「文化財をまもる、いかす」をコンセプトに宿泊事業や観光事業をしております。

この記事では、奈良の吉野&周辺観光おすすめ1日モデルコースを紹介します。
また、奈良の土地や歴史をさらに体感したい方には、私たちが運営する宿泊施設もおすすめです。
ぜひご一読頂き、あなたの素敵な旅の一助となれば幸いです。

目次

奈良・吉野の1日観光モデルコース

高城山展望台をゴールにして、吉野山の神社仏閣もめぐるコースを紹介します。

吉野山は千本と呼ばれる4つのエリアに分かれます。

近鉄吉野駅周辺から金峯山寺周辺までのエリアが「下千本」、金峯山寺から竹林院群芳園までが「中千本」、竹林院群芳園から金峯神社までが「上千本」、金峯神社から更に奥の西行庵があるエリアが「奥千本」エリアです。お店や寺社仏閣に時間を割かないのであれば、奥千本まで十分に行くことができます。

奈良・吉野の1日観光モデルコースは次のとおりです。

  • 8:00:近鉄吉野駅
  • 8:30:金峯山寺(きんぷせんじ)   
  • 11:00:吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)   
  • 12:00:高城山展望台(たかぎやまてんぼうだい)   
  • 13:30:静亭(しずかてい) ランチ           
  • 14:30:吉水神社(よしみずじんじゃ)        
  • 16:30:近鉄吉野駅

8:00:近鉄吉野駅

近鉄吉野駅

画像引用元:写真AC

吉野山への最寄り駅は、近鉄「吉野」駅です。駅前にはみやげ物屋と観光案内所があります。

山上へはロープウェイ、バスが主な交通手段です。足に自信のある方はもちろん歩いて登ることもできます。桜の時期は1日中、多くの人であふれかえります。

ロープウェイにて吉野山駅へ

ロープウェイにて吉野山駅へ

画像引用元:写真AC

近鉄吉野駅を降りて、しばらく歩くと見えてくるのがロープウェイ(通称:吉野ケーブル)です。

吉野山のロープウェイは、1929年に千本口駅から吉野山駅間で開通しました。現存する日本最古のロープウェイとして、2012年には日本機械学会により「機械遺産」に登録されました。

運行は毎時15分間隔。桜の時期は往路・復路ともに車内より下千本エリアの桜が楽しめます。ハイキングで来られた方も片道だけでもぜひ利用してみてください。

スポット名吉野山ロープウェイ
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
電話番号0746-32-8371
運行時間15分間隔で運行
時刻表はホームページをご確認ください。
料金大人:片道450円、往復800円
小人:片道230円、往復400円
定休日なし
アクセス近鉄吉野駅徒歩約3分
ホームページhttp://www.yokb315.co.jp/ropeway.php

8:30:金峯山寺(きんぷせんじ)

金峯山寺(きんぷせんじ)

画像引用元:金峯山寺

吉野山の中でもひときわ大きな建物が金峯山寺です。金峯山寺は、桜の名所吉野山にある修験道の総本山です。蔵王堂には高さ約7メートルの蔵王権現が安置されており、向かって左から釈迦如来、観音菩薩、弥勒菩薩を表しています。

3体の仏像は人々を苦しみや悩みから救ってくれるとされています。秘仏のため特別開帳時にしか見ることができませんが、機会があれば是非とも見て欲しい仏像です。

蔵王堂から西の谷に下ると学問の神様、頭の病気にご利益のある脳天大神龍王院があります。

また、金峯山寺では一風変わった「花供懺法会・蓮華会・節分会」といった三大行事が行われます。他の寺院にはない珍しい行事ですので、日程が合えば、ぜひ見ておくことをおすすめします。

花供懺法会・花供会式

花供懺法会・花供会式は、金峯山の鬼や山伏などの行列が山桜の満開をご本尊に伝える行事です。開催時期は毎年吉野山の桜が満開となる4月10日〜12日です。毎年7月7日には蓮華会・蛙飛びが行われます。

蓮華会

蓮華会は、役行者が産湯をつかったとされる大和高田市にある弁天池の蓮の花を蔵王権現に供える法会です。蛙飛びは、蓮華会行事の一環で行われます。「白河天皇の時代に心がけが良くない男が山伏を侮辱し、鷲の窟にさらされた。男が後悔しているため、金峯山寺の高僧が男をカエルの姿に変えて救い出した。最後は、蔵王権現の前で法力により人間に戻った。」という伝説を行事として行っています。大きな蛙が本堂前で躍動する姿がとてもユニークです。

節分会

そして、毎年2月3日に行われる節分会・鬼の調伏式です。金峯山寺蔵王堂にて全国から追われた赤鬼・青鬼・黒鬼が蔵王堂内で暴れます。修験者たちのお経と参拝者の豆まきによって調伏させられます。

調伏後は屋外にて、護摩木が焚かれ、周りを鬼が踊り始めます。この踊りは鬼たちが仏の道に入った喜びを伝えるものとされています。全国的にも珍しく、金峯山寺では「福は内、鬼も内」の掛け声で豆がまかれます。

前日の2月2日夜​​には「鬼の宴」が開催され、山道やお店に鬼が現れる特別な演出がされるので、宿泊される方はとても楽しい夜を過ごすことができます。

スポット名金峯山寺
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
電話番号0746-32-8371
拝観時間本堂蔵王堂:8:30~16:00 脳天大神龍王院:8:30~16:00
拝観料蔵王堂
通常時
大人:800円
中高生:600円
小学生:400円

秘仏御本尊特別ご開帳時
大人:1,600円
中高生:1,200円
小学生:800円
定休日なし
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)より徒歩約10分
ホームページhttps://www.kinpusen.or.jp/

11:00:吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)

吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)

画像引用元:写真AC

吉野水分神社は、水の分配を司る天水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主祭神としている神社です。こぢんまりとした境内は回廊を一周するようなつくりとなっています。社殿の風合いと所々見られる苔がマッチし、とても神秘的で美しさを感じられます。

豊臣秀吉が子授け祈願し、秀頼を授かったことからも「子授け」「安産」「子ども守護」がご利益とされています。「みくまり」が「みこもり」と訛り「御子守り」とされるようになったのではないかという説もあります。

現在の社殿は豊臣秀頼が、自らが授かった縁もあり1604年に再建しました。社殿では豊臣秀頼が寄進した貴重な神輿を間近で見ることができます。

どこまで登るか迷っている方は、ひとまず吉野水分神社まで目指してみてはいかがでしょうか。

スポット名吉野水分神社
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山1612
電話番号0746-32-3012(宮司宅)
拝観時間8:00~16:00(4月のみ8:00~17:00)
拝観料無料
定休日なし
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)から徒歩約1時間30分、奥千本口(バス)から徒歩約30分
ホームページ公式ホームページなし

なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/04south_area/yoshinomikumarijinja/

12:00:高城山展望台(たかぎやまてんぼうだい)

高城山展望台(たかぎやまてんぼうだい)

先ほど訪れた吉野水分神社より10分〜15分ほど山道を登ると、高城山展望台に到着します。高城山展望台は後醍醐天皇が鎌倉幕府と戦った際の吉野城の一部でツツジが城があった場所とされています。

見晴らしが良く金剛山や葛城山を望めるほか、桜の時期であれば、眼下に金峯山寺と桜が見渡せます。お弁当を用意している方はここで食べておくのがおすすめです。絶景を眺めながら、ゆっくりと体を休めましょう。

体力が残っているようであれば、更に先の西行庵や苔清水がある奥千本エリアまで行ってみても良いでしょう。今回のモデルコースは、時間の都合上ここで下山します。

スポット名高城山展望台
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山
拝観時間24時間
定休日なし
アクセス吉野水分神社から徒歩約10分
ホームページなし

13:30:静亭(しずかてい)ランチ

静亭(しずかてい)ランチ

画像引用元:静亭

高城山展望台より金峯山寺周辺まで下山しました。今回のランチは静亭です。

お店は源義経の妾、静御前が舞を舞ったといわれる勝手神社の前にあります。静亭では、吉野山を一望できる絶景席や団体も利用できる席も完備されています。

柿の葉寿司や和定食以外にもハンバーグやカレーライスなど、メニューが豊富です。若い人やお子様も十分に楽しめます。吉野葛を使用したスイーツもあるので、休憩で利用するのもおすすめです。

金峯山寺周辺には飲食店がたくさんありますので、ぜひとも自分のお気に入りのお店を見つけてください。

スポット名静亭
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山952
電話番号0746-32-3157
営業時間9:00~18:00
定休日不定休
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)より徒歩約16分
ホームページhttp://www.yosino-sizukatei.sakura.ne.jp/

14:30:吉水神社(よしみずじんじゃ)

吉水神社(よしみずじんじゃ)

画像引用元:吉水神社

吉水神社は金峯山寺から上千本エリアへ向かう途中にあり、数々の日本の歴史の舞台となった神社です。大きな鳥居が目に入ってくるので場所はわかりやすいのですが、時間の都合でそのまま通過されてしまう方も多いでしょう。

明治時代の神仏分離令で吉水院から​​後醍醐天皇社、そして吉水神社と改められました。吉水神社は日本史に大きく関わるスポットであり、中でも書院は日本最古の書院建築として歴史的な価値があります。

源義経が兄・頼朝から追われた際に、静御前や弁慶らとともに隠れ住んでいました。現在も「義経潜居の間」「弁慶思案の間」や数々の遺品が残されています。

また、鎌倉時代の終わり頃、天皇が2人擁立され、北の京都と南の奈良に朝廷が分かれるという事態が発生した際には南朝の皇居とされました。

天下人となった豊臣秀吉も吉水神社に宿泊しています。徳川家康、伊達政宗など名だたる武将や従者約5,000人を引き連れて盛大な花見をした記録が残っています。武将自ら山伏や茶店の主人に扮するなど、現在の仮装パーティーのような催しが行われました。

スポット名吉水神社
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山579
電話番号0746-32-3024
拝観時間9:00〜17:00(書院拝観・授与品・御朱印等受付業務は16:30まで)
拝観料[書院拝観料]大人・大学生600円、高校生・中学生400円、小学生300円
定休日なし
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)より徒歩約10分
ホームページhttps://www.yoshimizu-shrine.com/

16:30:近鉄吉野駅

近鉄吉野駅

お疲れ様でした。吉野山は登るだけでなく、さまざまなスポットがあるので時間をかけて楽しめるのではないでしょうか。乗車時間に間に合えば観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」に乗車するのもおすすめです。

ゆったりとしたシートやバーラウンジなどの豪華な設備が整えられています。大阪阿部野橋駅〜吉野駅間を1日2往復しています。

その他の吉野山および周辺観光名所

モデルコースの都合上、含むことができませんでしたが、吉野山および周辺には観光名所があります。時間が許すのであれば、ぜひ立ち寄って欲しいスポットを紹介します。その他の吉野山および周辺観光名所は次のとおりです。

  • 金峯神社
  • 西行庵
  • 苔清水
  • 四方正面堂跡
  • 如意輪寺
  • 竹林院
  • 櫻本坊
  • 吉野温泉元湯
  • 吉野の湯
  • 吉野神宮
  • 津風呂湖(つぶろこ)

金峯神社

金峯神社

画像引用元:写真AC

金峯神社は、吉野水分神社や高城山展望台からさらに先の奥千本エリアにあります。標高は約765メートル、吉野山で一番高い場所にあるのが金峯神社です。2004年には世界遺産に登録されています。

金峯神社は、​​吉野山から大峯山上ヶ岳一帯の地主の神である金山毘古神(かなやまひこのかみ)を祀っています。本殿から左手へ進むと吉水神社に隠れていた源義経が、さらに追っ手から逃れるために隠れたとされている隠れ塔があります。中に入ることはできませんが外から自由に見学することができます。

訪れてみたいけれど体力に自信がないという方は、奥千本口までバスを利用すると比較的近くまで来ることができます。

スポット名金峯神社
所在地吉野郡吉野町吉野山1651
電話番号0746-32-3012(宮司宅)
拝観時間24時間
義経隠れ塔の案内は9~15時(要予約)
拝観料無料
定休日なし
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)から徒歩約2時間、奥千本口(バス)から徒歩約30分
ホームページ公式ホームページなし   なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/04south_area/kimpujinja/

西行庵

西行庵

画像引用元:写真AC

金峯神社の右手にある山道を更に奥へ進むと、西行庵にたどり着きます。

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西行法師は「新古今和歌集」の代表的歌人、23歳で出家し、吉野山の西行庵は出家して間もないころ3年間侘び住まいをした場所です。西行法師は出家する前は佐藤義清(さとう のりきよ)という鳥羽上皇に北面の武士として仕えていました。武士の頃から武芸・和歌ともに優れていた人物とされています。そのような経緯から、出家後も平清盛や源頼朝とも面識があったとされています。

現在、庵は小さな庵に西行像がひっそりと佇んでいます。中に入ることはできませんが外から見学することができます。桜が有名な吉野山ですが、西行庵には紅葉の時期に訪れるのも風情がありおすすめです。

スポット名西行庵
所在地吉野郡吉野町吉野山1651
拝観時間24時間
拝観料無料
定休日なし
アクセス奥千本口行(バス)より徒歩約25分

苔清水

苔清水

画像引用元:写真AC

西行庵の少し手前の道を降りた先に苔清水があります。水が少しずつ湧き出ているのがわかると思います。

西行法師は「とくとくと落つる岩間の苔清水 汲みほすまでもなき住居かな」とくとくと、岩間の苔を伝い流れるわずかな清水を、くみつくしてしまうこともない、ささやかな山中のわび住まいであることよ。と詠んでいます。

引用元:つゆとくとくの意味 – 古文辞書 – Weblio古語辞典

後年、松尾芭蕉も苔清水を訪れ、​​「春雨のこしたにつたふ清水哉」(松尾芭蕉 笈の小文)とかかれた石碑が置かれています。

また、松尾芭蕉は西行上人の頃のように「今もとくとくと雫が落ちている。」といった内容を野ざらし紀行にも書いていることから、はるか昔から現在まで少しずつ湧き出ている清水ということがわかります。

苔清水はやまとの水31選にも選ばれています。はるか昔から少しずつ枯れることなく湧き出ている清水に想いを馳せてみるのも感慨深いものがあります。

スポット名苔清水
所在地吉野郡吉野町吉野山
アクセス奥千本口行(バス)より徒歩約25分

四方正面堂跡

四方正面堂跡

苔清水から少し先に歩くとたどり着くのが四方正面堂跡です。かつては吉野山の奥の院とされていましたが、明治時代の廃仏毀釈により取り壊されてしまいます。観世音菩薩、不動明王、愛染明王、地蔵菩薩が四方に一体ずつ配置され、どの面からも拝むことができたとされています。

現在は山々や奥千本の桜を望むことができる見晴らしの良い広場となっています。レジャーシートを敷いて、休憩やお弁当を食べるには最適なスポットです。

ここより先は建造物等はなく、修験道の方やハイカーのコースです。修験道の聖地である大峯山へ続きますので、普段着等で来られた方はこのあたりで引き返すことをおすすめします。

スポット名四方正面堂跡
所在地吉野郡吉野町吉野山
アクセス奥千本口行(バス)より徒歩約30分

如意輪寺

如意輪寺

画像引用元:如意輪寺

如意輪寺は、南朝御歴代天皇の勅願寺です。901-923年に創建され、南北朝時代には吉野に行宮を定めた後醍醐天皇の勅願所となりました。

楠木正成の長男、正行(まさつら)が四條畷(しじょうなわて)の戦いの直前に、一族郎党143名分の髪を集め本尊前に奉納し、過去帳を書き残しています。

また、正行の辞世の句「かへらじと かねておもえば梓弓 なき数に入る 名をぞとどむる」生きて帰ることはないと決意していたから、死者の仲間入りをする自分達の名を書き残しておくのだ。

引用元:【かへらじとかねて思へば梓弓なき数にいる名をぞとどむる】徹底解説!!意味や出典・鑑賞・鑑賞文など | 短歌の教科書

​​

と刻まれた扉も現在も残されています。

如意輪寺の裏山には後醍醐天皇の御陵があります。後醍醐天皇は1339年8月16日、「この身は吉野に埋められることになるが、私の魂はずっと、京都へ帰ることを望んでいる」と最後の言葉を残し崩御されました。「死して北闕の天皇を望まん」との遺言から京都の方角に円墳の御陵が造られています。そのことから北面の陵とも呼ばれています。

如意輪寺には、リボン腕輪の「如意輪具・三宝」や「如意輪具・金剛」のお守りがあります。ご利益として「所願成就」「学業成就」「安産成就」「良縁成就」などを授かることができます。

スポット名如意輪寺
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山1024
電話番号0746-32-3008
拝観時間8:30〜17:00(観桜期)
9:00〜16:00(その他)
※時間外の場合、要連絡
拝観料大人500円 / 中高生200円 / 小学生100円 ※団体割引あり
定休日なし
アクセス吉野山駅から(ロープウェイ) 徒歩約50分
ホームページhttps://nyoirinji.com/

竹林院群芳園(ちくりんいんぐんぽうえん)

竹林院群芳園(ちくりんいんぐんぽうえん)

画像引用元:竹林院群芳園

竹林院群芳園は、元々椿山寺と呼ばれた聖徳太子建立と伝えられる寺院で、古来より修験道に努める山伏の宿坊として利用されてきました。豊臣秀吉や数多くの文人墨客の宿としても愛され、昭和天皇皇后両陛下も宿泊され、近年ではミシュランガイドにも掲載されました。

中でも、群芳園は秀吉が吉野へ花見をした際に千利休が作庭し、細川幽斎が改修したといわれています。美しい庭はもちろん、椿や桜を見ることができる大和三庭園の一つです。吉野に滞在される際は宿泊先の一つとして候補にあげてみてはいかがでしょうか?

スポット名竹林院群芳園
所在地吉野郡吉野町吉野山
電話番号0746-32-8081
拝観時間8:00〜17:00
拝観料無料(庭園は大人400円、中高生300円、小人200円)
※宿泊者は無料、昼食者は団体は半額、個人100円引き
定休日なし
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)徒歩約20分
ホームページhttp://www.chikurin.co.jp/index.php

櫻本坊(さくらもとぼう)

櫻本坊(さくらもとぼう)

画像引用元:櫻本坊

櫻本坊(さくらもとぼう)は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある寺院です。櫻本坊の縁起については次のような話が伝わっています。

後に天武天皇となる大海皇子が​​吉野離宮日雄殿にて修行されていた冬の夜に満開の桜の夢を見ました。翌朝めざめ、前方の山を見ると冬にもかかわらず夢でみたような桜が咲いています。

すぐに修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)の高弟である角乗に夢判断を命じました。角乗は大海人皇子に吉夢であることを告げ翌年、壬申の乱に勝利し、天武天皇として即位するのです。

天武天皇は夢で見た桜を求め、吉野山に登り、ついに見つけることができました。見つけた桜のもとに道場を建立、 「櫻本坊(さくらもとぼう)」と名づけ、角乗を住職に迎えました。

金峯山寺屈指の塔頭寺院で本尊は役行者倚像(えんのぎょうじゃいぞう)です。大峯山寺の護持院5箇院の1つで、山伏文化の殿堂といえるほど多くの文化財が残されています。

スポット名櫻本坊
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山1269
電話番号0746-32-5011
拝観時間8:30~16:00
拝観料500円(特別ご開帳中は1,000円)
定休日なし
アクセス吉野山駅から(ロープウェイ) 徒歩約50分
ホームページhttps://sakuramotobou.or.jp/

吉野温泉元湯

吉野温泉元湯

画像引用元:吉野温泉元湯

吉野山には多くの旅館があり、実は温泉もあります。修験者だけでなく、島崎藤村をはじめ多くの文人たちも吉野山へ逗留しています。

吉野温泉は、有馬や道後と並ぶ温泉だったとされています。吉野山は修験者たちが集まる道場、戒律を強いられているものも多かったはずですが、中には湯治と称し、戒律を乱す者が続出したとされています。

そのような経緯から役所命令で取り潰しとされますが、秘密裏に湯治場として整えられ、隠し湯として親しまれてきました。

吉野温泉は鉄分が含まれているので茶褐色の湯が特徴的です。神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、皮ふ病、貧血、高血圧、痔疾、婦人病などの効能があります。山登りの後にはぴったりの効能です。宿泊はもちろん、昼食付きの日帰り入浴プランもあります。

スポット名吉野温泉元湯
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山902-1
電話番号0746-32-3061
営業時間11:00〜15:00 ※受付は14:30まで
入浴料800円 (税込/大人・小人、共に同料金)※フェイスタオル無料貸し出し
定休日4月〜5月のゴールデンウィーク期間は日帰り入浴のみの受付なし
アクセス近鉄吉野駅から「ささやきの小径」経由で徒歩約20分 吉水神社から徒歩約10分
無料送迎もあり(要連絡)
ホームページhttp://www.motoyu-yoshino.com/

吉野の湯

吉野の湯

画像引用元:【日帰り入浴】吉野の湯

吉野の湯は、2020年にオープンした日帰り入浴が楽しめる施設です。奈良県初の絶景インフィニティ露天風呂で日頃の疲れを癒やしてみてはいかかでしょうか?檜の湯と岩の湯があり、男女入れ替え制となっています。

十分に吉野山をめぐられた方は、最後にひと風呂浴びて帰られるのはいかがでしょう。吉野の湯の隣には吉野荘湯川屋が併設されているので宿泊することも可能です。

金峯山寺からほど近いので、吉野山宿泊者限定の夜間拝観や2月に行われる鬼火の祭典に行かれる際にはぴったりの宿泊施設です。

スポット名吉野の湯
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山441
電話番号0746-32-3004
営業時間11:00〜15:30
(最終入館15:00)
入浴料通常期
大人:1,500円
小学生:1,000円

閑散期
大人:750円
小学生:500円
※小学生未満は大人1人につき1人無料 2人目より小学生料金
定休日不定休
アクセス吉野山駅(ロープウェイ)より徒歩約10分
ホームページhttps://yukawaya.amebaownd.com/

吉野神宮

吉野神宮

画像引用元:写真AC

吉野神宮は、明治天皇が後醍醐天皇を偲んで創建した神社です。ご神体は後醍醐天皇像で、南朝の御所であった吉水神社から明治期に遷されました。

大正時代より境内が拡張され、社殿は1932年の改築で、本殿、拝殿などは全て檜造りです。境内には建武中興の巧臣7人が祀られている御影(みかげ)神社、船岡(ふなおか)神社、瀧櫻(りゅうおう)神社の3社があります。

境内は開けた空間となっており、とても清々しい気持ちになるスポットです。

スポット名吉野神宮
所在地奈良県吉野郡吉野町吉野山
電話番号0746-32-3088
拝観時間24時間
拝観料無料
定休日なし
アクセス近鉄吉野神宮駅から徒歩約30分
ホームページ公式ホームページなし   X(旧:Twitter)
https://twitter.com/yoshinojingu?lang=ja
インスタグラム
https://www.instagram.com/yoshino_jingu/

津風呂湖(つぶろこ)

津風呂湖(つぶろこ)

画像引用元:津風呂湖観光協会

吉野山からは離れていますが、吉野に湖があるのをご存知でしょうか。津風呂湖とよばれるダム湖があります。1963年に津風呂川をせき止めて造られました。サイクリングやツーリングのほか、釣りを楽しむ方が多く訪れます。

遊覧船や貸しボートもあるなど、家族で楽しめる大きな湖です。ブラックバスやフナはもちろん、なんとワカサギが釣れます。

近くにはグランピング施設などもありますので泊りがけで楽しむことも可能です。また、津風呂湖からは美しい龍門岳の姿を見ることができます。かつては龍門岳の山腹に龍門寺と呼ばれる大きな寺があり、空中飛行の修行をしていたといわれる久米仙人のお話が残っています。

スポット名津風呂湖
所在地奈良県吉野郡吉野町河原屋849
電話番号0746-32-2847
拝観時間24時間
拝観料無料
定休日なし
アクセス近鉄 大和上市駅より湯盛温泉行バス「津風呂湖口」下車 徒歩約40分
ホームページhttp://tuburoko.net/

まとめ

吉野山は標高が高くないため足に自信がない人でもゆっくりと時間をかけて登ることができます。

また、奥まで道路が整備されていますので路線バスを利用すれば、効率よくめぐることができます。奥千本エリアまで行かなくとも金峯山寺周辺の宿や飲食店でゆっくりと過ごすのもおすすめです。絶景を眺められる施設が多いため、日々の疲れが癒されるのではないでしょうか。

ぜひ奈良・吉野を観光してみてください!

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