「花の御寺」として知られる奈良県桜井市の長谷寺。真言宗豊山派の総本山であり、西国三十三所第八番札所として1,000年以上の歴史があります。春の牡丹や秋の紅葉をはじめ四季折々の花が途切れることなく咲き、まさに「花の御寺」の名にふさわしい名刹です。
しかし、長谷寺周辺の魅力はお寺だけではありません。日本最古の神社と伝わる大神神社、「女人高野」の別名を持つ室生寺、門前町の草餅や三輪そうめんなど、見どころとグルメが密集しています。せっかく訪れるなら、長谷寺とあわせて周辺のパワースポットや名所も効率よく巡りたいところです。
この記事では、長谷寺を起点にした日帰り観光モデルコースを2つご紹介します。1つは桜井市内の神社仏閣と三輪グルメを堪能するコース、もう1つは宇陀市の室生寺まで足を延ばす広域コースです。どちらも時刻入りのスケジュールで解説し、電車とバスだけで回れるプランなので車がなくても安心です。バスの本数が少ない区間もあるため、出発前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。
長谷寺の見どころを押さえよう
長谷寺は山の斜面に沿って伽藍が広がる山岳寺院で、参拝の所要時間は1〜2時間が目安です。2つのモデルコースいずれでも訪れるメインスポットなので、まずは押さえておきたい見どころを紹介します。
- 仁王門・登廊
- 本堂・十一面観世音菩薩立像
- 五重塔
- 花の御寺
仁王門・登廊

画像引用元:写真AC
長谷寺の入口にあたる仁王門をくぐると、本堂へと続く399段の登廊(のぼりろう)が一直線に伸びています。上・中・下の三廊に分かれたこの回廊は重要文化財に指定されています。両脇に吊り下げられた「長谷型灯籠」がずらりと並ぶ光景は、長谷寺でもっとも有名なフォトスポットです。
春になると登廊の両脇を鮮やかな牡丹が彩り、夏には約200の風鈴が吊り下げられて「風鈴回廊」に姿を変えます。実際に歩いてみると、階段をひと段上るたびに灯籠越しの景色が変わり、思わず何度も足を止めてしまいます。ゆっくり足を進めながら季節の移ろいを感じてみてください。
本堂・十一面観世音菩薩立像

画像引用元:写真AC
登廊を上りきった先に建つ国宝・本堂は、断崖に張り出す舞台造りが特徴です。京都・清水寺を彷彿とさせる迫力ある構造で、外舞台からは奈良盆地を囲む山々が一望できます。
本堂に安置されている御本尊・十一面観世音菩薩立像は、高さ10メートルを超える木造仏で日本最大級のスケールです。右手に錫杖を持ち、台座の大磐石に足を置く独特の姿は「長谷寺式」と呼ばれています。他の十一面観音像とは異なる荘厳な存在感は、一見の価値ありです。堂内には龍にゆかりのある「難陀龍王立像」も祀られているので、あわせて拝観しましょう。
五重塔

画像引用元:写真AC
昭和29年(1954年)に建立された長谷寺の五重塔は、戦後日本で初めて造られた五重塔として「昭和の名塔」と称されています。周囲を取り囲む木々との調和が美しく、特に秋は朱色の塔に赤や黄の紅葉が重なります。長谷寺を代表する秋景色として、多くのカメラマンが訪れるスポットです。本堂から五重塔へ向かう散策路も趣があるので、ぜひ足を運んでみてください。
花の御寺

画像引用元:写真AC
長谷寺が「花の御寺」と呼ばれるのは、一年を通じて何かしらの花が咲いているためです。春の桜から始まり、4月下旬〜5月上旬には約150品種・7,000株以上の牡丹が境内を華やかに埋め尽くします。初夏の紫陽花、夏の百日紅、秋の紅葉(11月中旬〜12月上旬)、冬のわら囲いに守られた寒牡丹まで、どの季節に訪れても花に迎えてもらえる寺院です。
なかでも牡丹の最盛期は圧巻です。登廊から本堂周辺にかけてピンク・白・赤の大輪が咲き競い、境内全体が花で埋め尽くされます。長谷寺を訪れるなら、この時期がもっともおすすめです。
| スポット名 | 長谷寺(花の御寺) |
| 所在地 | 〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1 |
| 入山時間 | 8:30〜17:00(4月〜9月)/9:00〜17:00(10月〜11月・3月)/9:00〜16:30(12月〜2月) |
| 入山料 | 大人500円、中・高校生500円、小学生250円 |
| 電話番号 | 0744-47-7001 |
| アクセス | 近鉄大阪線「長谷寺駅」下車、徒歩約15分 |
| 駐車場 | 二輪200円、普通車500円、大型バス2,000円 |
| 公式HP | https://www.hasedera.or.jp/ |
【コース1】長谷寺+桜井市内パワースポット巡りコース
1つ目は、長谷寺・大神神社・石上神宮という奈良を代表する寺社を1日で巡る王道プランです。参拝の合間に三輪エリアのご当地グルメも楽しめるので、観光と食べ歩きの両方を満喫できます。
コースの流れ:
近鉄長谷寺駅(9:00)→ 長谷寺(9:15)→ 草福餅 総本舗白酒屋(11:00)→ そうめん處 森正(12:00)→ 大神神社(13:00)→ 白玉屋榮壽 本店(14:30)→ 末広精肉店(14:50)→ 石上神宮(15:50)→ JR天理駅(17:00)
9:00|近鉄長谷寺駅からスタート

画像引用元:写真AC
旅の起点は近鉄大阪線の長谷寺駅です。大阪・鶴橋駅から急行で約50分、京都駅からは近鉄京都線経由で約1時間20分で到着します。駅を出たら門前町の風情ある街並みを歩きながら、約15分で長谷寺の入口へ。参道沿いにはお土産物屋や和菓子店が並んでおり、行きは下見、帰りに立ち寄るのが効率的です。
9:15〜11:00|長谷寺を参拝

画像引用元:写真AC
午前中の澄んだ空気のなか、約1時間半かけて長谷寺をじっくり参拝しましょう。仁王門から399段の登廊を上り、国宝の本堂で十一面観世音菩薩立像に参拝します。外舞台からのパノラマを堪能したあとは、五重塔方面へ散策しましょう。奥の院まで足を延ばすなら、プラス30分ほどの余裕を見ておくと安心です。
| スポット名 | 長谷寺 |
| 所在地 | 〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1 |
| 入山時間 | 8:30〜17:00(4月〜9月) 9:00〜17:00(10月〜11月・3月) 9:00〜16:30(12月〜2月) ※牡丹まつり期間等時間延長あり |
| 入場料 | 大人:500円 中・高校生:500円 小学生:250円 障害者手帳掲示の場合:250円 (同伴者1名に限り障害者割引適用) |
| 問い合わせ | 0744-47-7001 |
| アクセス | 近鉄大阪線「長谷寺駅」下車徒歩15分 奈良交通バス(桜井市コミュニティバス):「桜井駅北口」から「長谷寺参道口」下車徒歩10分 |
| 駐車場 | 二輪:200円 普通車:500円 大型バス:2,000円 ※紅葉シーズンは大変混雑します |
| 見頃 | 牡丹:4月下旬〜5月上旬 紅葉:11月中旬~12月上旬 |
| 公式サイト | https://www.hasedera.or.jp/ |
11:00|草福餅 総本舗白酒屋で門前名物を味わう

画像引用元:総本舗白酒屋ホームページ
参拝を終えたら門前町を駅方面へ歩き、明治8年創業の老舗「総本舗白酒屋」へ。看板商品の草福餅は、杵つきの餅に天然よもぎをたっぷり練り込んだ素朴な味わいが特徴です。おすすめは鉄板で焼き目を付けた「焼き餅」で、外はカリッと香ばしく中はもっちり。よもぎの爽やかな風味が口いっぱいに広がります。自家製の奈良漬もお土産に人気の一品です。
| スポット名 | 草福餅 総本舗白酒屋 |
| 所在地 | 〒633-0112 奈良県桜井市初瀬746 |
| 営業時間 | 9:30〜17:00(シーズン中は変動あり) |
| 定休日 | 不定休 |
| 料金目安 | 草餅150円〜 |
| 電話番号 | 0744-47-7988 |
| アクセス | 近鉄長谷寺駅から徒歩約10分 |
| 公式HP | https://www.shirozakeya.com |
12:00|そうめん處 森正で三輪そうめんランチ

画像引用元:そうめん處 森正ホームページ
近鉄長谷寺駅からJR・近鉄桜井駅を経由し、JR三輪駅まで移動します(所要約20分)。大神神社の二の鳥居そばにある「そうめん處 森正」は、築100年超の古民家を活用した三輪そうめんの名店です。
ランチのおすすめは「にゅうめんと柿の葉寿司セット」です。丁寧にとった出汁にとろりとした食感のにゅうめんが絡み、奈良名物の柿の葉寿司とのセットで満足感も十分。夏場は冷やしそうめん、冬場は温かいにゅうめんと、季節に応じたメニューが揃います。風情ある中庭を眺めながらの食事は、この店ならではの贅沢です。
| スポット名 | そうめん處 森正 |
| 所在地 | 〒633-0001 奈良県桜井市三輪535 |
| 営業時間 | 平日10:40〜15:30/土曜10:30〜16:00/日曜10:00〜16:00/祝日10:30〜16:00 |
| 定休日 | 月曜・火曜(祝日は営業) |
| 料金目安 | にゅうめん950円〜 |
| 電話番号 | 0744-43-7411 |
| アクセス | JR三輪駅から徒歩約5分 |
| 駐車場 | なし |
| 公式HP | https://www.morishomiwa.net/ |
13:00〜14:30|大神神社で日本最古の神社を参拝

画像引用元:写真AC
森正から徒歩数分で到着する大神神社(おおみわじんじゃ)は、日本最古の神社と伝わる由緒ある古社です。最大の特徴は本殿を持たないこと。背後にそびえる三輪山そのものを御神体とし、三ツ鳥居を通して山を拝する原初の祭祀形態が今も守られています。主祭神の大物主大神は国造りの神として知られ、関西でも屈指のパワースポットとして参拝者が絶えません。
境内には見逃せないスポットがいくつもあります。
夫婦岩: 寄り添うように並ぶ2つの岩で、縁結び・夫婦円満のご利益があるとされています。恋愛成就を祈願する参拝者にとくに人気のスポットです。
なでうさぎ: 参集殿前に鎮座する撫でうさぎの像です。自分の体で気になる箇所と同じ部分を撫でると、痛みが和らぎ運気が向上するといわれています。
久延彦神社(くえひこじんじゃ)

画像引用元:写真AC
大神神社の末社にあたる久延彦神社は、学問の神様・久延毘古命(くえびこのみこと)を祀っています。田の中に立ち続ける案山子の姿でありながら天下の事を何でも知っている知恵の神です。受験合格や学業向上を願う参拝者が多く訪れます。社殿前の展望台からは、大鳥居や大和三山、二上山まで見渡せる絶景が広がります。
狭井神社(さいじんじゃ)

画像引用元:写真AC
大神神社の摂社で、大物主大神の荒魂を祀る病気平癒の神社です。境内にある「薬井戸」からは三輪山の御神水「狭井の御神水」が湧き出ています。自由に飲んだり持ち帰ったりできるので、空のペットボトルを持参するのがおすすめです。口当たりがまろやかで、参拝の疲れが癒されると評判です。毎年4月18日には「鎮花祭(はなしずめのまつり)」が行われ、「薬まつり」として古くから病気封じの祭事として親しまれています。
三輪山への登拝(往復2〜3時間)を希望する場合は、狭井神社で受付を行ってください。登拝料は300円です。
| スポット名 | 狭井神社 |
| 所在地 | 〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422 |
| 拝観時間 | 9:00〜17:00 |
| 拝観料 | 境内散策自由(三輪山登拝料300円) |
| 電話番号 | 0744-42-6633 |
| アクセス | JR三輪駅から徒歩約5分 |
| 駐車場 | 無料(年始期間は有料) |
| 公式HP | 【大神神社】https://oomiwa.or.jp/ 【久延彦神社】https://oomiwa.or.jp/keidaimap/21-kuehikojinja/ 【狭井神社】https://oomiwa.or.jp/keidaimap/17-saijinja/ |
14:30|白玉屋榮壽 本店でみむろ最中をお土産に

画像引用元:白玉屋榮壽ホームページ
大神神社の大鳥居近くに店を構える「白玉屋榮壽」は、銘菓「みむろ最中」で知られる老舗和菓子店です。薄くパリッとした皮のなかに、こし餡と粒餡をブレンドした鹿の子餡がたっぷり詰まっています。上品で飽きのこない甘さが人気の理由で、三輪土産の定番として地元でも長く愛されています。
本店には和風茶寮が併設されているので、お抹茶やコーヒーと一緒にみむろ最中を味わうのもおすすめです。夏のくずきりや冬の栗ぜんざいなど季節限定の甘味も見逃せません。
| スポット名 | 白玉屋榮壽 本店 |
| 所在地 | 〒633-0001 奈良県桜井市三輪660-1 |
| 営業時間 | 8:00〜19:00 |
| 定休日 | 毎週月曜日(第3週は月・火連休、月曜祝日の場合は火曜振替休業) |
| 料金目安 | みむろ最中120円〜 |
| 電話番号 | 0744-43-3668 |
| アクセス | バス「桜井駅」から「三輪明神参道口」下車すぐ |
| 駐車場 | あり(15台) |
| 公式HP | https://www.begin.or.jp/~mimuro/ |
14:50|末広精肉店の名物ミワコロッケを食べ歩き

画像引用元:桜井市役所観光まちづくり課ホームページ
JR三輪駅前にある「末広精肉店」は、約50年にわたり地元に愛されてきた人気店です。名物の「ミワコロッケ」は大和さくらいブランド認定の逸品。衣にパン粉だけでなく砕いた三輪そうめんを使っているのが最大の特徴で、外はサクサク、中はホクホクの食感が楽しめます。テレビでもたびたび取り上げられており、JR三輪駅を出てすぐの場所にあるので電車の待ち時間に揚げたてを頬張るのがおすすめです。
| スポット名 | 末広精肉店 |
| 所在地 | 〒633-0001 奈良県桜井市三輪361-1(JR三輪駅前) |
| 定休日 | 木曜日 |
| 料金目安 | ミワコロッケ200円〜 |
| 電話番号 | 0744-42-6345(9:00〜18:00) |
| アクセス | JR三輪駅を出てすぐ |
| 駐車場 | なし |
| 公式HP | 【桜井市役所観光まちづくり課】 https://yamatosakuraibrand.wixsite.com/yamatosakurai-brand/blank-8 |
15:50〜17:00|石上神宮で旅の締めくくり

画像引用元:写真AC
JR三輪駅からJR天理駅へ移動し(最短約14分)、バス「いちょう号」に乗り換えて石上神宮へ向かいます。
石上神宮は日本最古の神社の一つに数えられる古社です。古代には武器や宝物を管理する朝廷の武器庫としての役割も担っていました。主祭神の布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)には、健康長寿・病気平癒・除災招福のご利益があるとされています。
鎌倉時代に建てられた国宝の拝殿は、杜の緑に包まれた荘厳な雰囲気です。境内では天然記念物に指定されている鶏が自由に歩き回っており、神聖さのなかにも和やかな風景が広がります。鶏をモチーフにしたおみくじや「起死回生のお守り」もここならではの授与品です。
参拝を終えたらJR天理駅へ戻り、JR奈良駅や近鉄天理駅から大阪・京都方面への帰路につきましょう。
| スポット名 | 石上神宮 |
| 所在地 | 〒632-0014 奈良県天理市布留町384 |
| 拝観時間 | 境内散策自由/拝殿 概ね5:30〜17:30 |
| 拝観料 | 境内散策自由 |
| 電話番号 | 0743-62-0900 |
| アクセス | JR・近鉄天理駅からバス「いちょう号」で「石上神宮前」下車、徒歩約10分 |
| 駐車場 | 無料(約200台) |
| 公式HP | https://www.isonokami.jp/ |
17:00:JR天理駅

画像引用元:写真AC
石上神宮の参拝を終えたら、コース1のゴール地点であるJR天理駅へ向かいます。見どころを詰め込んだコースでしたが、楽しんでいただけたでしょうか?
天理駅からは各方面へのアクセスが良好で、JR奈良駅まで最短約13分、JR大阪駅まで約1時間10分、JR京都駅まで約1時間5分です。
長谷寺の登廊から始まり、大神神社のパワースポット巡り、三輪エリアでのグルメ食べ歩き、そして石上神宮の静謐な杜まで。日本最古級の聖地を1日で巡る贅沢なコースを歩き切った充実感とともに、帰りの電車に揺られてみてください。
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【コース2】長谷寺+室生寺・宇陀エリア周遊コース
2つ目は、「女人高野」として名高い室生寺と長谷寺を中心に、宇陀市から桜井市を横断する広域コースです。山深い寺院の静寂と門前グルメ、さらに学問の神様のご利益まで、バラエティに富んだ1日を過ごせます。
コースの流れ:
室生口大野駅バス停(9:19)→ 室生寺(9:45)→ 大野寺(11:15)→ とらせ(12:30)→ 長谷寺(13:30)→ 井上牡丹堂(14:30)→ 安倍文殊院(15:50)→ JR・近鉄桜井駅(17:00)
9:19|室生口大野駅バス停から出発

画像引用元:写真AC
近鉄大阪線の室生口大野駅が出発地点です。駅前のバス停から室生寺行きのバスに乗車し、約14分で終点「室生寺」バス停に到着します。このバスは1時間に1〜2本程度と本数が限られているので、乗り遅れないよう事前に時刻表を確認しておきましょう。
9:45〜11:00|室生寺で「女人高野」の世界に浸る

画像引用元:写真AC
かつて高野山が女人禁制だった時代に、女性にも門戸を開いていたことから「女人高野」と呼ばれるようになった室生寺。深い杉木立に包まれた境内は、一歩足を踏み入れた瞬間から空気が変わったように感じるほどの静寂に満ちています。
最大の見どころは、屋外に建つ五重塔としては日本最小(高さ約16.1m)の五重塔です。その優美な姿から「天女」にたとえられ、鬱蒼とした杉林のなかにすっと立つシルエットは室生寺を象徴する風景として広く知られています。
また、室生寺には弘法大師が如意山に如意宝珠を埋めたという龍神伝説が伝わっています。秋の紅葉ライトアップでは龍の映像が五重塔に映し出される幻想的な演出も楽しめます。
| スポット名 | 室生寺 |
| 所在地 | 〒633-0421 奈良県宇陀市室生78 |
| 拝観時間 | 8:30〜17:00(12月1日〜3月31日は9:00〜16:00) |
| 入山料 | 大人600円、子供400円 |
| 電話番号 | 0745-93-2003 |
| アクセス | 近鉄「室生口大野駅」からバス「室生寺」行き終点下車 |
| 駐車場 | 有料(普通車100台、大型バス10台) |
| 紅葉見頃 | 11月中旬〜12月上旬 |
| 公式HP | 【室生寺】 http://www.murouji.or.jp/ 【龍穴神社・奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット】 https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/03east_area/ryuketsujinja/ |
11:15〜12:00|大野寺で日本最大級の磨崖仏を仰ぐ

画像引用元:写真AC
室生寺からバスで室生口大野駅方面へ戻り、駅から徒歩約7分で大野寺に到着します。修験道の開祖・役行者が開き、弘法大師が堂宇を建立したと伝えられる古刹です。
もっとも目を引くのが宇陀川の対岸にそびえる弥勒磨崖仏です。岩壁に刻まれた高さ約14メートルの磨崖仏は日本最大級のスケールを誇ります。「室生大野寺の磨崖仏と宇陀川」の名で奈良県景観資産にも指定されています。春にはしだれ桜が境内を淡いピンク色に染め上げ、磨崖仏との共演は息を呑む美しさです。小さな境内ながら見ごたえは十分で、約30分ほどでゆっくり拝観できます。
| スポット名 | 大野寺 |
| 所在地 | 〒633-0315 奈良県宇陀市室生大野1680 |
| 拝観時間 | 8:00〜17:00 |
| 拝観料 | 大人300円、高校生以下無料 |
| 電話番号 | 0745-92-2220 |
| アクセス | 近鉄室生口大野駅より徒歩約7分 |
| 公式HP | 【奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット】 https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/03east_area/onodera/ |
12:30|奥吉野柿の葉すし とらせでランチ

画像引用元:奥吉野柿の葉すし とらせホームページ
近鉄室生口大野駅から長谷寺駅へ電車で移動し(約11分)、門前町にある「奥吉野柿の葉すし とらせ」でお昼にしましょう。創業30年超の専門店で、職人が一つひとつ丁寧に手作りする柿の葉寿司が自慢です。鮭や鯖のネタが酢飯としっとり馴染み、柿の葉から移るほのかな香りが食欲をそそります。
1個から注文できる手軽さも魅力です。温かいお味噌汁やくず湯のメニューもあるので、午後の参拝に備えて体を温めるのにちょうどよいお店です。
| スポット名 | 奥吉野柿の葉すし とらせ |
| 所在地 | 〒633-0112 奈良県桜井市初瀬751-2 |
| 料金目安 | 鮭の柿の葉寿司150円〜 |
| 電話番号 | 0744-47-8288 |
| アクセス | 近鉄長谷寺駅から徒歩約15分 |
| 駐車場 | なし |
| 公式HP | https://kakinoha.jp/ |
13:30〜14:30|長谷寺を午後にじっくり参拝

画像引用元:写真AC
コース2では午後に長谷寺を参拝します。午前中に比べて参拝者が落ち着いているため、399段の登廊も国宝の本堂もゆったりとした雰囲気のなかで巡ることができます。午後の柔らかな光が差し込む時間帯は、外舞台から眺める山々のコントラストがいっそう鮮やかになり、写真撮影にも向いています。
また、牡丹の季節(4月下旬〜5月上旬)は午後になると花が大きく開くため、午前とは異なる表情を楽しめるのもポイントです。長谷寺の詳しい見どころは上記「長谷寺の見どころを押さえよう」の章をご参照ください。
14:30|井上牡丹堂で名物やき餅をいただく

画像引用元:写真AC
長谷寺から門前町を歩いて戻る途中、西国札所番外・法起院の正面にある「井上牡丹堂」に立ち寄りましょう。創業約90年を誇る老舗で、レトロな店構えが旅の気分を盛り上げてくれます。
看板商品のやき餅は、鉄板でカリッと焼き上げた表面とモチモチの中身のコントラストが絶品です。参拝で歩き疲れた体に、焼きたての素朴な甘さがじんわり染み渡ります。
| スポット名 | 井上牡丹堂 |
| 所在地 | 〒633-0112 奈良県桜井市初瀬773 |
| 営業時間 | 10:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 料金目安 | やき餅130円〜 |
| 電話番号 | 0744-47-7205 |
| アクセス | 近鉄長谷寺駅から徒歩約15分 |
| 公式HP | https://www.instagram.com/inoue_botandou/ |
15:50〜17:00|安倍文殊院で合格祈願と花の絶景

画像引用元:写真AC
近鉄長谷寺駅からJR・近鉄桜井駅へ移動し(約6分)、徒歩約20分で安倍文殊院に到着します。
日本最古の寺院の一つに属し、「日本三文殊」の第一霊場として知られるこの寺院の御本尊は、鎌倉時代の仏師・快慶が手がけた国宝・文殊菩薩騎獅像です。高さ約7メートルの木造像は日本最大の文殊菩薩で、合格祈願・学力向上のご利益を求めて全国から参拝者が訪れます。
境内の見どころは仏像だけではありません。干支をモチーフにした巨大な花壇は毎年デザインが変わる人気のフォトスポットです。さらに、平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀る金閣浮御堂では方位災難除けの祈祷も受けられます。知恵の神と厄除けのご利益を一度に授かれるのがこの寺院ならではの魅力です。
| スポット名 | 安倍文殊院 |
| 所在地 | 〒633-0054 奈良県桜井市阿部645 |
| 拝観時間 | 9:00〜17:00 |
| 拝観料 | 【本堂参拝(記念品付)】 大人700円、小学生500円 |
| 電話番号 | 0744-43-0002(9:00〜17:00) |
| アクセス | JR・近鉄桜井駅より徒歩約20分 |
| 駐車場 | 有料(乗用車200台・大型バス20台) |
| 公式HP | https://www.abemonjuin.or.jp/ |
17:00:JR・近鉄桜井駅

画像引用元:写真AC
安倍文殊院の参拝を終えたら、コース2のゴール地点であるJR・近鉄桜井駅へ徒歩約20分で戻ります。
近鉄桜井駅から大阪・鶴橋駅までは急行で約45分、京都駅までは約1時間10分、JR桜井駅からJR奈良駅までは約30分です。山深い室生寺の荘厳な空気、長谷寺の花と仏像の美しさ、安倍文殊院の知恵のご利益――それぞれ異なる魅力を持つ寺院を巡った1日の余韻を、帰りの車窓からの奈良盆地の風景とともに味わってください。
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長谷寺周辺を観光するときの便利情報
長谷寺周辺は公共交通機関の本数が限られるエリアです。当日慌てないために、以下のポイントを事前に押さえておきましょう。
交通手段のコツ
- 近鉄長谷寺駅〜JR・近鉄桜井駅は電車で約6分、JR三輪駅〜JR天理駅は最短約14分、近鉄室生口大野駅〜近鉄長谷寺駅は約11分です
- 室生寺方面のバスは1時間に1〜2本程度のため、駅に着いたらバス停の時刻表を撮影しておくと乗り遅れ防止になります
- 大神神社から石上神宮へは「山の辺の道」と呼ばれるハイキングコース(徒歩約2時間)でもつながっています。上記モデルコースのスケジュールには組み込めませんが、別日に半日かけて歩くのもおすすめです
季節ごとのベストシーズン
- 春(4月〜5月): 長谷寺の牡丹が最盛期を迎え、大野寺のしだれ桜も見頃に。1年でもっとも華やかな時期です
- 夏(7月〜8月): 長谷寺の風鈴回廊や紫陽花が涼感を演出。暑さ対策として午前中に参拝を済ませるのがおすすめです
- 秋(11月〜12月上旬): 長谷寺・室生寺ともに紅葉の名所として知られ、室生寺では紅葉ライトアップも開催されます
- 冬(12月〜2月): 長谷寺のわら囲いに守られた寒牡丹や雪景色が風情たっぷり。観光客が少なく、静かに参拝したい方に最適です
服装・持ち物のアドバイス
- 長谷寺は399段の階段、室生寺も石段が続く山寺のため、歩きやすいスニーカーが必須です
- 夏場は日除け帽子と飲み物、冬場は防寒具をお忘れなく
- 門前町での食べ歩きに備えて、ウェットティッシュがあると便利です
長谷寺周辺の観光でよくある質問
ここでは、長谷寺周辺を観光する場合に多い質問をまとめて紹介しています。ぜひ訪れる際の参考にしてください。
Q. 長谷寺の参拝にかかる所要時間はどれくらい?
境内をひと通り回るなら1〜1.5時間が目安です。399段の登廊は片道15〜20分ほどかかります。奥の院まで足を延ばす場合はプラス30分見込んでおきましょう。
Q. 長谷寺周辺の駐車場は混雑する?
牡丹の季節(4月下旬〜5月上旬)と紅葉の季節(11月中旬〜12月上旬)は、周辺の駐車場が午前中に満車になることがあります。混雑期は電車・バスの利用がおすすめです。
Q. 長谷寺の牡丹と紅葉の見頃はいつ?
牡丹の見頃は4月下旬〜5月上旬で、約150品種・7,000株以上が咲き誇ります。紅葉は11月中旬〜12月上旬が見頃です。牡丹まつり期間中は入山時間が延長されることがあります。
Q. 2つのモデルコースはどちらがおすすめ?
神社仏閣の参拝とグルメの食べ歩きを両方楽しみたいならコース1がおすすめです。山寺の静寂な雰囲気を味わいたい方や、室生寺の五重塔を見たい方にはコース2が向いています。
まとめ
長谷寺周辺は、歴史ある寺社・パワースポット・ご当地グルメがコンパクトにまとまった奈良屈指の観光エリアです。
コース1の「長谷寺→大神神社→石上神宮」ルートは、日本最古級の神社を巡りながら三輪そうめんやミワコロッケを楽しむ王道プランです。コース2の「室生寺→長谷寺→安倍文殊院」ルートは、女人高野の静寂と学問の神様のご利益を一度に味わえる広域プランです。
どちらも電車とバスだけで日帰り可能で、歴史・自然・グルメの三拍子が揃った充実の1日になります。四季の花に彩られた「花の御寺」長谷寺を起点に、奈良・桜井エリアの奥深い魅力をぜひ体感してみてください。

