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奈良県の穴場観光スポット22選|現地ホテル運営者おすすめの希少な観光体験を

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奈良県に観光に行くが、穴場のスポットを巡りたい

奈良のあまり知られていない、珍しい土地を観光したい

この記事は、そんな方に向けて書きました。

わたしたち株式会社narrative(ナラティブ)は奈良県内で「文化財をまもる、いかす」をコンセプトに、古民家を改修し、宿泊施設やレストラン、銭湯として再生する事業をしております。

この記事では、奈良県にある「穴場」の観光スポットを22か所、厳選してご紹介いたします。

また、奈良の土地や歴史をさらに体感したい方には、私たちが運営する宿泊施設もおすすめです。

ぜひご一読頂き、あなたの素敵な旅の一助となれば幸いです。

目次

奈良観光で「王道観光スポット×穴場」を楽しみたい方

まずは「穴場」といえど、奈良県に来たら絶対に訪れてほしい王道の観光スポットをご紹介します。

おすすめ1:東大寺の三月堂

「何度も東大寺に行っていたのに、つい最近初めて三月堂に入りました。」

実は、「三月堂」について、そういう口コミや話などが数々あります。

歴史的には、三月堂は「東大寺」の最初のお寺だったのです。天平時代に建てられた三月堂は、東大寺の中でも最も古い建物のひとつです。

薄暗い部屋には立派な観音菩薩の立像があり、撮影や携帯電話、絵を描くことすら禁止されているため、一時間座っていても飽きることがありません。自分自身との対話ができ、心がとても落ち着きます。

おすすめ2:水谷茶屋

水谷茶屋」は、若草山の麓にある茅葺き屋根の素敵な茶屋です。

うどんをはじめ、お茶やお菓子も提供しており、憩いにぴったりの場所です。

春日大社の最寄りのレストランの一つですが、夏のハイシーズンと秋の紅葉の時期以外は必ずしも観光客が訪れるわけではありませんので、空席がよくあります。

また、小さな神社と鳥居がすぐそばにあり、朱色と緑の組み合わせが心を惹きます。食事を楽しみながら、そんな景色を眺めるのは何よりも素晴らしいです。

春日大社へ通じる道も裏にあり、参拝の直前には、水谷茶屋で一息つくのも良いでしょう。

おすすめ3:工場跡事務室

工場跡事務室」は、東大寺の近くにあり、有形文化財に指定された工場跡地に建てられたレトロなカフェです。

こちらでは、あんみつや抹茶、小豆、かき氷、お餅などを提供しており、昔ながらの建築と雰囲気を楽しむことができます。

隣接する大仏池を散策すると、鹿や鴨、小鳥などが見られ、季節によっては緑や紅葉の中に大仏殿が姿を現します。

また、山焼きの花火を見るためには、若草山の麓よりもこちらが最適だと思います。

そして、南大門と大仏殿への参道は観光客が多いですが、鹿や小鳥、時折サギがいる大仏池に近い工場跡事務室をおすすめします。

おすすめ4:法輪寺・法起寺・慈光院

聖徳太子と深いゆかりのある法隆寺を訪れる人が多いですが、さらに北へ歩けば素晴らしいお寺があります。

それが、「法起寺」「法輪寺」「慈光院」です。

法起寺は世界文化遺産に指定され、日本最古の三重塔が誇らしげにそびえ立ち、塔の白と木の色の美しいコントラストも楽しめます。

法輪寺は田園風景の中に位置しており、ススキが見えたりと珍しいお寺です。貴重な仏像も安置されています。

慈光院は「石州流茶道」の発祥地であり、裏千家とは異なり、武士茶道として独自の流儀を守ってきました。

茶室もあり、書院ではお茶をいただけます。美しい庭園を眺めながら、季節の飲み物を味わい、至福の時間を過ごせます。

おすすめ5:奈良県庁展望台と屋上広場

奈良県庁の「屋上展望台」からは、360度の大パノラマが広がっています。

東大寺の大仏殿と懸造りの二月堂、奈良市内に点在する緑の中にそびえ立つ興福寺の五重塔や中金堂、そして奈良盆地の山々を背景にした奈良市内の家々の屋根。

季節ごとに変わる景色を、どんな天気でも堪能できます。

奈良観光の後でも、県庁に登って訪れたスポットを上空から再発見してみるのはいかがでしょう。

奈良県庁は、近鉄奈良駅から徒歩10分ほどの場所にあり、展望台は「R階」にあります。

奈良観光で「ローカリティ×穴場」を楽しみたい方

続いて、私たちnarrative(ナラティブ)が推奨する「ローカリティ」を感じる穴場スポットを紹介します。

特定の地域に「住んでいる」「身を置いているかのような感覚」のことをローカリティとよんでいます。

その土地の歴史や料理を体験し、ほどよく地元の方々と交流し、そして帰るときにはちょっぴりせつなく「郷愁」を感じる。そんな体験のことです。

おすすめ1:今井町

今井町」は、橿原市にある全国最大規模の重要伝統的建築建造物群保存地区、すなわち「重伝建」に位置します。

この街は500年前の街並みが今も残り、素晴らしい町家がずらりと並んでいる住宅街でありながら、商店や醸造所などが存在し、栄えた町として知られています。

戦国時代には、今井町は反信長の城塞都市でしたが、後に織田信長に降伏して平和に過ごしました。

江戸時代には「大和最大の在郷町」に発展し、多くの住宅が重要文化財に指定されています。そのため、見学のついでに戦国時代から現代まで続く町の歴史や文化を体感することができます。

このような規模の大きな保存地区は珍しいため、泊まって数日かけて見学することもおすすめします。そうすれば、今井町への愛着が芽生えることでしょう。

また、昼も夜も楽しめる美味しい料理店や喫茶店もありますので、是非今井町へ行ってみてください。

おすすめ2:志賀直哉旧宅

志賀直哉の有名な小説「暗夜行路」の執筆場所は奈良であり、志賀直哉は昔から奈良を気に入っていました。

彼は友人の誘いで奈良に住み始め、奈良特有の自然美に魅了されたと言われています。

そのため、奈良公園に隣接した敷地に自分の邸宅、現在でいうと「志賀直哉旧居」を建てることにしました。

そして、彼は御蓋山、若草山、高円山など、奈良の絶景を借景にして、自分自身で家の設計を手がけました。

志賀直哉は奈良の土地柄に恋に落ちたため、彼の邸宅を訪れることで、あなたもそういった奈良の美しさに触れることができます。

おすすめ3:正暦時

正暦寺」は秋には紅葉が美しく、多くの人でにぎわいます。ただ、お寺と建物を囲む自然も美しく、おすすめのスポットです。

また、ここは日本の清酒の発祥の地としても知られ、お酒を中心に楽しめる場所でもあります。

今や大規模な酒造りはしていませんが、毎年1月に酒母(しゅぼという酵母)を仕込んでいます。

そして、奈良県の七つの蔵元がその酒を持ち帰って、清酒を醸造し、正暦寺の福寿院で販売されます。

おすすめ4:奈良工藝館

奈良工芸館」は、ならまちにある工芸品と文化の資料館で、奈良漆器、古楽面、奈良団扇、奈良晒(さらし)、奈良筆、奈良の墨、奈良一刀彫、赤膚焼きなど、奈良特有の伝統工芸品を展示したり紹介したりする場所です。

また、職人さんが館内で製作実演を行うようなイベントが頻繁に開催されています。

子供向けの工芸教室もあり、一刀彫の絵付けなどのアクティビティを通して、子供たちも奈良の人々特有の技術を身につけることができます。

もちろん、色々な素敵な工芸品を購入できますので、好きなものをお土産にすることもできます。

おすすめ5:古梅園本店

古梅園」は、創業1577年で、日本で最も古い製墨会社です。奈良は「日本の墨の起源地」であり、興福寺で造られたのが最初だとされています。

のれんをくぐると硯から筆や水墨まで、奈良特有の最高品質の墨が揃っています。

オーナーさんと店員さんたちはとても親切で、商品だけでなく歴史についても質問に詳しく、丁寧に説明してくれます。

和紙の感触、上品な墨をゆっくりと硯にすり、そして和紙に優雅に滑る筆の踊り。

お気に入りの墨と筆を試させてもらえるかもしれません。

番外編:「GOSE SENTO HOTEL」のご紹介

観光地ではありませんが、私たちが手がける宿泊施設「GOSE SENTO HOTEL」もご紹介致します。

「GOSE SENTO HOTEL」は、奈良県御所市に2022年秋に開業したばかりの泊・食・湯分離の分散型ホテルです。

ご宿泊施設の「RITA御所まち」「宿チャリンコ」、御所市現地の食事を楽しめる「洋食屋ケムリ」、昭和レトロな銭湯を改修した「御所宝湯」の4つの施設がございます。

「御所宝湯」では男女別の昭和のおしゃれな味わいのある浴室を活かしつつ、フィンランド式の本格的なサウナや澄み渡る青空や夜空を眺めながら入る露天風呂、外気浴を楽しむととのいスペースをご用意しております。

少し歩いたところには「洋食屋ケムリ」が佇み、大和の伝統野菜をはじめとした御所の名産品をたっぷりと味わうことができます。

ぜひ一度足を運び、一風変わったステキな宿泊体験にご利用いただけますと幸いです。

奈良観光で「季節×穴場」を楽しみたい方

四季折々によって、同じ観光地も違った表情をみせるものです。

奈良にも、春夏秋冬によって多くの魅力的な場所がありますが、今回は奈良の「季節に合った穴場スポット」をご紹介します!

春が魅力な穴場スポット

おすすめ1:高取城跡

高取城跡」は、緑豊かな山々に囲まれ、「日本三大山城」の1つとされる場所です。

素晴らしい景色だけでなく、小鳥のさえずりや風が木々の枝を撫でる音など、静かな自然の音も心を惹きます。

ここは神秘的な春の風景であり、ジブリの映画に登場するかのような印象を与えます。

この城跡は南北朝時代に遡りますが、今も当時の雰囲気が残っています。

あなたも「もののけ姫」のアシタカになったつもりで、森を駆け抜けて当時の城跡を探索してみませんか。

すべての跡を探索するには、約2時間のハイキングが必要ですが、春の緑と木漏れ日を楽しみながら進めば、より一層魅力的な体験ができることでしょう。

おすすめ2:郡山市

鮮やかな色を誇る桜に囲まれた暗い「郡山城跡」の風景は、コントラストが印象的で、本当に美しいです。

近くには「速成寺」もあり、そこの芝桜園の彩り豊かなお花が春を感じさせます。4月は見頃なので、ぜひ訪れてみてください。

しかし、郡山市はそれだけではありません。水質が非常に良く、昔から金魚の養殖が盛んな町です。

春には、郡山でお花見を楽しんだり、春の風を感じながら街並みを眺めたり、生き生きとした金魚の姿を見たりするのもおすすめです。

夏が魅力な穴場スポット

おすすめ1:おふさ観音

おふさ観音」は、「訪れる方々の心を少しでも安らげたい」という思いを込めたお寺です。彩り豊かな草花に加え、風に揺らめくたくさんの風鈴も特徴的です。

7月1日から8月31日までの間、風鈴まつりが開催され、暑い夏にぴったりの涼を感じられます。

また、7月17日の夜には、ランプの灯りが煌めく中、風鈴を鑑賞したり聞いたりできる「夜まつり」も開催され、とても幻想的です。

風鈴の音色を聞きながら、昔ながらの製法で作られたかき氷を楽しめる、夏限定のメニューもあるので、ぜひ味わってみてください。

おすすめ2:生駒の宝山寺と星の広場

宝山寺」は生駒にあるお寺で、標高が奈良盆地より高いため、奈良市内の暑さを感じずに涼しい風が吹きます。

美しい灯篭が石段にずらりと並び、夏の黄昏時には奈良盆地を一望することができます。

また、近鉄生駒ケーブルで森林浴をしながら山を登り、「星の広場の展望デッキ」からは奈良盆地、大阪平野、京都盆地を一望できます。

夏の涼しい夜を待つのであれば、山の涼しさを感じながら、夜景を眺めることができます。腰掛けも用意されていますので、ゆっくりとお過ごしください。

秋が魅力な穴場スポット

おすすめ1:室生寺

室生寺」は山深い場所にあり、険しい山道を通って室生川の岸辺に建てられたお寺です。

朱色の橋があり、非常に荘厳な雰囲気が漂っています。多くの小さな石段が配置され、イチョウやもみじの美しい紅葉が素晴らしく、五重塔、門、橋の美しさが一層際立っていて、とても荘厳です。

かつて、多くの寺院で女性の参拝が制限されたり禁止されたりした時代があったからです。

おすすめ2:にこちゃん堂

にこちゃん堂」は、食欲の秋にぴったりの場所です。

秋というと、コーヒーやチョコレート、洋菓子などをたっぷりと食べたくなるのではないでしょうか。

「にこちゃん堂」では、唾が口から垂れるほど美味しくて温かく、甘いものがたくさんあります。木造の家で、壁には木目が見え、店内には秋の雰囲気が漂っています。

また、黄色い間接照明があり、秋ならではの暖かみが感じられ、冬の寒い日にもぴったりです。オリジナルのカフェメニューや料理だけでなく、自由に選べる色と柄のカップまであります。

記事を書くだけでお腹が空いてきました。

冬が魅力な穴場スポット

おすすめ1:石光寺

石光寺」は、「冬の雰囲気が好きだけど、やっぱりお花も見たいな」と思う人にぴったりのお寺です。

石光寺には、冬でも咲く「寒牡丹」があり、藁で作られたかわいい屋根で覆われて守られています。

冬が長く寒い時に、暖かみや微笑みをもたらしてくれる美しいお花を見たくなるときがありますね。

境内には、牡丹だけでなく、木々や草花も多く、石段を上がりながら心を癒す素敵な景色が広がります。

牡丹の絵が描かれた御朱印も美しく、その自然の美しさを御朱印帖の中でも持ち帰ることができます。

おすすめ2:金剛山

御所市の近くにある「金剛山」は、海抜1125mの高さがあり、多くの積雪がある山です。

金剛山に登るのはいかがでしょうか。

霧氷や樹氷に覆われた自然は、神社や鳥居、灯篭の朱色と調和して、立派で神秘的な風景を見せてくれます。また、盆地の眺望も素晴らしいです。

もちろん、春、夏、秋にも多くの人が金剛山に登り、一年中美しい景色を楽しんでいますが、冬も訪れる価値があります。

雪が降る時期には、アイゼンなど本格的な雪山登山の装備を持参して登山することをおすすめします。

番外編:「GOSE SENTO HOTEL」のご紹介

観光地ではありませんが、私たちが手がける宿泊施設「GOSE SENTO HOTEL」もご紹介致します。

「GOSE SENTO HOTEL」は、奈良県御所市に2022年秋に開業したばかりの泊・食・湯分離の分散型ホテルです。

ご宿泊施設の「RITA御所まち」「宿チャリンコ」、御所市現地の食事を楽しめる「洋食屋ケムリ」、昭和レトロな銭湯を改修した「御所宝湯」の4つの施設がございます。

「御所宝湯」では男女別の昭和のおしゃれな味わいのある浴室を活かしつつ、フィンランド式の本格的なサウナや澄み渡る青空や夜空を眺めながら入る露天風呂、外気浴を楽しむととのいスペースをご用意しております。

少し歩いたところには「洋食屋ケムリ」が佇み、大和の伝統野菜をはじめとした御所の名産品をたっぷりと味わうことができます。

ぜひ一度足を運び、一風変わったステキな宿泊体験にご利用いただけますと幸いです。

まとめ

この記事では、奈良県内にある穴場の観光スポットをご紹介しました。

観光しやすい有名な場所から、珍しいけれど魅力的な穴場まで、様々な場所を厳選して紹介しました。

奈良を訪れた際には、ぜひ心から奈良の魅力を楽しんでいただきたいと思います。

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