奈良には、寺社仏閣好きにはたまらない歴史ある古寺が多く存在します。定番の観光地である東大寺や興福寺も魅力的ですが、パワースポットの神社、坐禅体験ができるお寺もおすすめです。今回は、奈良の選りすぐりのお寺や神社を14ヶ所紹介します。
わたしたち株式会社narrative(ナラティブ)は奈良県内で「文化財をまもる、いかす」をコンセプトに宿泊事業や観光事業をしております。
この記事では、奈良の選りすぐりのお寺や神社を14か所紹介します。
また、奈良の土地や歴史をさらに体感したい方には、私たちが運営する宿泊施設もおすすめです。
ぜひご一読頂き、あなたの素敵な旅の一助となれば幸いです。
奈良のお寺:奈良市内
まずは、観光の中心地である奈良市内にあるお寺から4ヶ所をご紹介します。近鉄奈良駅から近い興福寺、大仏で有名な修学旅行の定番である東大寺、教科書にも出てくる鑑真が建立した唐招提寺、趣のある元興寺です。
- 興福寺
- 東大寺
- 唐招提寺
- 元興寺
興福寺(奈良市)
画像引用元:写真AC
興福寺は、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つで、奈良公園内にあるお寺です。近鉄奈良駅から徒歩圏内で、飲食店や土産物屋が軒を連ねる東向き商店街からすぐの場所にあります。
見どころは、奈良のシンボルである五重塔、約300年ぶりに再建された巨大な中金堂(ちゅうこんどう)、かつての阿修羅ブームの火付け役である阿修羅像です。
五重塔は修理中ですが、2023年12月まではフェンス越しに見られます。塔は当時の仏教寺院では権威の象徴であり、興福寺の五重塔は日本で一番高い塔でした。2023年現在は日本で二番目に高いです。
中金堂が華やかなのは外観だけではありません。堂内には黄金色の本尊・釈迦如来坐像が安置されています。また、極彩色のような鮮やかな色合いの法相柱(ほっそうちゅう)も見応えがあります。
国宝館に収蔵されている阿修羅像は「天平の美少年」とも呼ばれ、ファンが多くいます。3つの顔、6本の腕を持っており、絶妙な表情が印象的で癖になる美しさです。
所在地 | 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48 |
拝観時間 | 年中無休 9:00~17:00(受付は16:45まで) 境内の見学は随時 |
拝観料 | 【中金堂】 大人・大学生:500円 中高生:300円 小学生:100円 【興福寺国宝館】 大人・大学生:700円 中高生:600円 小学生:300円 ※各建物につき拝観料は異なる |
問い合わせ | 本坊寺務所:0742-22-7755 中金堂・東金堂:0742-22-7781 (電話受付9:00~17:00) |
アクセス | 近鉄奈良駅徒歩5分 |
駐車場 | 有料駐車場あり(普通車46台、バス16台) |
公式サイト | https://www.kohfukuji.com/ |
東大寺(奈良市)
画像引用元:写真AC
東大寺は、奈良のシンボルである大仏さまが祀られている広大な寺院です。世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つでもあります。
見どころは、大仏(盧舎那仏像)、南大門の金剛力士像、修二会(お水取り)が行われる二月堂です。
国宝である大仏は、世界最大級の銅造の仏像です。高さ約15メートル、顔の幅が3.2メートルあります。巨大さに圧倒されますが、穏やかな表情は癒しを与えてくれます。大仏だけでなく、大仏が安置されている巨大な大仏殿も国宝に指定されています。
南大門の金剛力士像は、歴史の教科書にも出てくる運慶・快慶らの作品です。8.4mもある躍動感ある二体の金剛力士像は、わずか69日間で製作されたと言われています。「あ」と「ん」の口をしており、「阿形像」と「吽形像」と呼ばれています。
修二会が行われることで有名な二月堂からは、奈良市を一望できます。修二会は例年3月前半に2週間にわたって行われ、春の訪れを告げる行事としても知られています。
所在地 | 〒630-8587 奈良県奈良市雑司町406-1 |
拝観時間 | 4月~10月 大仏殿:7:30~17:30 法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂:8:30~16:00 東大寺ミュージアム: 9:30~17:30(最終入館17:00) 11月~3月 大仏殿:8:00~17:00 法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂:8:30~16:00 東大寺ミュージアム: 9:30~17:00(最終入館16:30) |
拝観料 | 中学生以上:600円 小学生:300円 ※団体割引あり |
問い合わせ | 0742-22-5511 |
アクセス | 奈良交通バス:JR奈良駅」・近鉄奈良駅から市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車徒歩5分 ぐるっとバス:大宮通ルート・奈良公園ルート「大仏殿前駐車場」下車すぐ 徒歩:近鉄奈良駅から徒歩約20分 |
駐車場 | 専用駐車場なし。近隣に有料駐車場あり。 |
公式サイト | https://www.todaiji.or.jp/ |
唐招提寺(奈良市)
画像引用元:写真AC
唐招提寺は、唐出身の鑑真和上が759年に建立した寺院です。世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとしても知られています。
見どころは、奈良時代に作られた日本中の金堂で唯一現存する金堂、そして堂内にある本尊・盧舎那仏坐像、千手観音立像、薬師如来立像です。三体並ぶ姿は迫力があります。いずれも国宝に指定されています。
金堂は8世紀後半、鑑真和上が亡くなった後に完成しました。荘厳で美しいその姿は今も人々を魅了し続けます。金堂の屋根の上の鴟尾(しび)は「天平の甍(いらか)」として親しまれており、井上靖の同名小説には鑑真と唐招提寺が登場します。
金堂の三体の仏像の中でも千手観音立像は、実際に千本の手を持っていることで有名です(現存は953本)。千本の手で、迷える人々を救うといわれています。
所在地 | 〒630-8032 奈良県奈良市五条町13-46 |
拝観時間 | 年中無休8:30~17:00(受付は16:30まで) |
拝観料 | 大人・大学生:1,000円 高校生:400円 中学生:400円 小学生:200円 ※各種割引あり。特別公開は別料金。 |
問い合わせ | 0742-33-7900 |
イベント | 【うちわまき】 毎年5月19日15:00〜 |
アクセス | 奈良交通バス:JR奈良駅・近鉄奈良駅から、「奈良県総合医療センター」行きバス「唐招提寺」下車すぐ。 徒歩:近鉄西ノ京駅より徒歩約10分 |
駐車場 | 有料(150台) 8:00〜18:00 |
公式サイト | https://toshodaiji.jp/ |
元興寺(がんごうじ)(奈良市)
画像引用元:元興寺
元興寺は、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つで、ならまちにあります。歴史は古く、蘇我馬子が建立した日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)を、平城遷都により新築移転したのが元興寺です。興福寺や東大寺などが名を連ねる南都七大寺の一つで、当時は威勢を振るっていました。
一番の見どころは、日本最古の瓦が葺(ふ)かれている屋根です。およそ1400年前の飛鳥・奈良時代の瓦です。極楽堂の北流と西流、禅室の南流の東側の屋根瓦に使用されています。奈良時代の僧・行基が考案した「行基葺(ぎょうきぶき)」と呼ばれる手法で瓦が葺かれています。
他に、国宝である五重小塔や禅室など、歴史が好きな方ならばたまらない貴重な寺宝が多くある落ち着いた雰囲気のお寺です。
所在地 | 〒630-8392 奈良県奈良市中院町11 |
営業時間 | 年中無休 9:00~17:00(入門は16:30) |
拝観料 | 大人:500円(秋季特別展期間中600円) 中学生・高校生:300円 小学生:100円 ※団体割引等あり |
問い合わせ | 0742-23-1377 |
アクセス | 近鉄奈良駅から徒歩で12分 JR奈良駅から徒歩で20分 |
駐車場 | 無料(乗用車10台、バス2台) ※8月22日~25日午前中、2月2日〜3日は利用不可 |
公式サイト | https://gangoji-tera.or.jp/ |
奈良のお寺:北西部(奈良市から離れたエリア)
続いて、奈良市から離れた北西部エリアからは、3ヶ所紹介します。四季折々の美しい花が咲く長谷寺、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」でも知られる法隆寺、第一代天皇を祀る橿原神宮です。
- 長谷寺
- 法隆寺
- 橿原神宮
長谷寺(桜井市)
画像引用元:写真AC
長谷寺は、686年に創建した真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の総本山です。「花の御寺(みてら)」と呼ばれ、四季折々の花が境内を彩ることでも有名です。
見どころは、高さ10メートルの十一面観世音菩薩立像と登廊(のぼりろう)です。本堂の本尊・十一面観世音菩薩立像は、木造の仏像としては日本最大級の大きさを誇ります。
金色に輝く姿は神々しさがあり、「源氏物語」にもこちらの観音様が登場します。春と秋に行われる特別拝観では、お御足に触れることができます。
登廊は仁王門から本堂まで続く399段ある石段です。天井からは楕円形のフォルムの「長谷型灯籠」が吊り下がっており、階段を上がるときに幾重にも灯籠が重なって見える姿が美しいです。春には登廊の両脇に大輪の牡丹が咲き誇ります。
所在地 | 〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1 |
入山時間 | 8:30〜17:00(4月〜9月) 9:00〜17:00(10月〜11月・3月) 9:00〜16:30(12月〜2月) ※牡丹まつり期間等時間延長あり |
入場料 | 大人:500円 中・高校生:500円 小学生:250円 障害者手帳掲示の場合:250円 (同伴者1名に限り障害者割引適用) |
問い合わせ | 0744-47-7001 |
アクセス | 近鉄大阪線「長谷寺駅」下車徒歩15分 奈良交通バス(桜井市コミュニティバス):「桜井駅北口」から「長谷寺参道口」下車徒歩10分 |
駐車場 | 二輪:200円 普通車:500円 大型バス:2,000円 ※紅葉シーズンは大変混雑します |
見頃 | 牡丹:4月下旬〜5月上旬 |
公式サイト | https://www.hasedera.or.jp/ |
法隆寺(生駒郡斑鳩町)
画像引用元:写真AC
法隆寺は、聖徳太子と推古天皇により、607年に創建されました。世界最古の木造の仏教建造物であることなどから、1993年に日本で初めて世界遺産に登録されました。
見どころは、法隆寺のシンボルである五重塔と金堂です。国宝・五重塔は日本最古の塔であり、高さは約34メートルあります。深い軒を持つ屋根が美しいです。最下層の心柱の四方には、釈迦に関する4つの説話が塑像の小郡像で表されています。
金堂は西院伽藍最古の建築で、飛鳥様式が見られます。特徴としては、欄干には卍崩しの形が入っており、上からの重みを支える肘木が雲型です。堂内には本尊・釈迦三尊像などが安置されています。この釈迦三尊像は聖徳太子の像でもあるといわれています。
所在地 | 〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 |
拝観時間 | 8:00~17:00(2月22日~11月3日) 8:00~16:30(11月4日~2月21日) |
入場料 | 一般:1,500円 小学生:750円 障害者割引(本人と介添人1人。車椅子は2人) 一般:750円 小学生:370円 ※団体割引あり |
問い合わせ | 0745-75-2555 |
アクセス | なし。周辺には民営駐車場多数あり。 |
駐車場 | 駐車場無料(乗用車40台、大型バス2台) |
公式サイト | http://www.horyuji.or.jp/ |
橿原神宮(橿原市)
画像引用元:写真AC
第一代天皇である神武(じんむ)天皇は橿原宮(かしはらのみや)を造営し、即位しました。その跡地に橿原神宮は1890年に創建されました。53万平方メートルに及ぶ広大な神域内には深田池などが含まれます。
御祭神は神武天皇と媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)です。第一代天皇を祀っていることから、現在も皇族の参拝があります。
見どころは、巨大な絵馬が目を引く外拝殿です。砂利が敷き詰められた広大な広場に佇む、入母屋造の拝殿は荘厳です。絵馬は干支に合わせて毎年年末に変わり、年賀状に使う写真スポットとして人気があります。
毎年建国記念の日である2月11日に毎年行われる「紀元祭」、神武天皇が崩御された4月3日に行われる「神武天皇祭」には多くの参拝者が訪れます。
所在地 | 〒634-8550 橿原市久米町934 |
拝観時間 | 【開閉門時間】 日の出〜日没の間。季節により異なる。 2023年10月~11月:開門6:30、閉門17:30 2023年12月~2024年1月:開門6:30、閉門17:00 ※2023年12月31日~2024年1月7日は別に定める。 |
拝観料 | 無料 |
問い合わせ | 0744-22-3271 |
イベント | 紀元祭:2月11日 神武天皇祭:4月3日 |
アクセス | 近鉄橿原神宮前駅から徒歩約10分 |
駐車場 | 有料(約800台) |
公式サイト | https://kashiharajingu.or.jp/ |
奈良のお寺:北東部
続いて、奈良の北東部から1ヶ所お寺を紹介します。龍神伝説がある室生寺です。
- 室生寺
室生寺(宇陀市)
画像引用元:写真AC
室生寺は、奈良時代末期、興福寺の僧・賢璟(けんけい)が創建しました。古くから女性も参詣できたため、女人高野の別名を持ちます。
見どころは、森林の中に佇む五重塔です。法隆寺の五重塔に次ぐ歴史があり、屋外の塔としては日本最小です。丹塗りの組物が美しく、人々を魅了し続けます。
紅葉の名所としても知られています。2023年の紅葉のライトアップは、五重塔に龍がライトアップされます。室生寺にある龍神伝説にちなんでいます。幻想的な雰囲気を味わえるとあって、多くの観光客が訪れます。
所在地 | 〒633-0421 奈良県宇陀市室生78 |
拝観時間 | 8:30~17:00(12月1日〜3月31日 9:00~16:00) |
入山料 | 大人:600円 子供:400円 ※団体割引あり |
問い合わせ | 0745-93-2003 |
イベント | 【紅葉ライトアップ】 2023年11月18、19、23〜26日 境内ライトアップ:17:00〜20:00(入山は19:30まで) ※2023年は終了 |
アクセス | 奈良交通バス:近鉄「室生口大野駅」からバスで「室生寺前」行き終点下車 |
駐車場 | 有料(普通車100台、大型バス10台) |
紅葉見頃 | 11月中旬〜12月上旬 |
公式サイト | http://www.murouji.or.jp/ |
奈良のお寺:五條・北部吉野エリア
続いて、奈良の五條・北部吉野エリアから1ヶ所紹介します。吉野山にある歴史が古いお寺、金峯山寺です。
- 金峯山寺
金峯山寺(きんぷせんじ)(吉野郡吉野町)
画像引用元:写真AC
金峯山寺は、修験道の開祖・役行者によって約1,300年前に開かれました。金峯山修験本宗の総本山として、現在も全国から修験者・山伏が集います。吉野山にあり街中の喧騒から隔離され、凛とした空気が漂うお寺です。
見どころは、国宝・世界遺産に指定されている蔵王堂です。金峯山寺の本堂であり、本尊・金剛蔵王大権現三体などを安置しています。
圧倒される巨大な蔵王堂は、東大寺の大仏殿に次ぐ大きさの木造建築です。堂内の金剛蔵王大権現三体は、怒りの形相をした青い肌を持つ三体の巨大な仏像で、一度見たら忘れられません。
三体は釈迦如来、千手観世音菩薩、弥勒菩薩の仮の姿とされています。普段はお目にかかることができませんが、例年春と秋に特別ご開帳が行われます。
同じく国宝・世界遺産である仁王門は現在修理中です。門内に安置されていた金剛力士像は現在、奈良国立博物館で見ることができます。
所在地 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2498 |
拝観時間 | 8:30~16:00 |
拝観料 | 【通常時】 大人:800円 中高生:600円 小学生:400円 【秘仏御本尊特別ご開帳時】 大人:1,600円 中高生:1,200円 小学生:800円 |
問い合わせ | 0746-32-837(受付は9:00〜16:00) |
イベント | 【秘仏御本尊特別ご開帳】 2023年10月27日〜2023年11月30日 8:30〜16:00 ※2023年は終了 |
アクセス | ロープウェイ吉野山駅より徒歩約10分 |
駐車場 | 専用駐車場なし。1kmほど離れた場所に、吉野山下千本駐車場あり(観桜期のみ有料) |
公式サイト | https://www.kinpusen.or.jp/ |
奈良のお寺:パワースポット
続いて、パワースポットとして知られる神社を3ヶ所紹介します。朱塗りの社殿が美しい春日大社、日本最古の神社である大神神社、大和朝廷の武器庫だったと言われる石上神宮です。
- 春日大社
- 大神神社
- 石上神宮
春日大社(奈良市)
画像引用元:写真AC
春日大社は、約1,300年の歴史を誇る神社です。全国にある春日大社の総本社であり、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つでもあります。御本殿などを取り囲む美しい朱塗りの回廊、砂ずりの藤など、四季を通して魅力溢れる神社です。
見どころは、縁結びのパワースポットとして有名な春日大社末社・夫婦大国社(めおとだいこくしゃ)です。日本で唯一、ご夫婦の大國様をお祀りしています。
鮮やかなピンク色のハート型の可愛らしい絵馬は、インスタ映えすることでも人気があります。また、古くから絵馬の代わりに杓子を奉納することで知られています。奈良県出身の堂本剛さん、ドラマ「鹿男あをによし」に出演されていた玉木宏さん、綾瀬はるかさんが奉納した杓子も飾られています。
他に、2023年で888回目を迎えるおん祭りが開催されることでも知られています。おん祭りのお渡り式では、時代装束を着た約1,000名と馬50頭の大名行列が、奈良市内を練り歩きます。
所在地 | 〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160 |
開門時間 | 【御本社(大宮)参拝所】 3月~10月:6:30~17:30 11月~2月:7:00~17:00 ※お札・御守り・御朱印等は通年9:00〜閉門まで 【御本殿特別参拝】 9:00~16:00 終日拝観不可:3月8日頃~3月13日、12月20日~1月7日、成人の日 午前中拝観不可:毎月1日、11日、21日、節分の日、2月17日、2月23日、3月14日、3月15日、春分の日、4月3日、5月第3金曜日、5月5日、5月10日、8月7日、8月15日、秋分の日、10月9日、11月3日、11月23日、12月17日 午後拝観不可:12月16日 ※祭典都合により時間が前後する場合あり。上記以外に臨時の祭典等により拝観不可の場合あり。 【夫婦大国社】 9:00~16:30(若宮十五社めぐりの受付は15:00まで) |
拝観料 | 御本社(大宮)参拝所:不要 御本殿特別参拝:500円 |
イベント | 【春日若宮おん祭】 12月15~18日(お渡り式は17日) |
問い合わせ | 0742-22-7788 |
アクセス | 奈良交通バス:「JR奈良駅」「近鉄奈良駅」春日大社本殿行き「春日大社本殿」下車すぐ、市内循環・外回り循環「春日大社表参道」下車徒歩10分 |
藤の見頃 | 4月末~5月上旬 |
駐車場 | 有料100台(バス・乗用車合わせて) |
公式サイト | https://www.kasugataisha.or.jp/ |
大神神社(おおみわじんじゃ)(桜井市)
画像引用元:写真AC
大神神社は、日本最古の神社で御神体は三輪山です。山を信仰の対象とするため、古来より本殿がありません。拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して直接三輪山を拝します(三ツ鳥居の拝観は、特別参拝時以外は当面中止です)。
ご祭神は国造りの神様である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)です。大神神社は、奈良有数のパワースポットとして有名です。
見どころは、縁結びスポットの「夫婦岩」と「三輪山」と「なでうさぎ」です。
夫婦岩は大物主大神と活玉依姫(いくたまよりひめ)という人間の女性の恋の物語を伝えています。苔がむした2つの岩が寄り添うようにあります。縁結び、夫婦円満のご利益があります。
三輪山へは登拝できます。かつては神聖な山として、入山が厳しく制限されてきました。現在もメインはあくまでお参りであることが大神神社から告知され、写真撮影・飲食も禁止されています。神聖な凛とした空気が漂う山です。
「因幡の白うさぎ」を大物主大神が助けたことから、大神神社も兎とご縁があります。なでうさぎは体の痛みを癒す、願い事を叶えてくれるといわれています。2023年はうさぎ年とあり、多くの人が参拝に訪れました。
所在地 | 〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 境内散策自由 【三輪山・登拝料】 300円(受付・狭井神社9:00〜12:00) |
問い合わせ | 0744-42-6633 |
アクセス | JR三輪駅から徒歩5分 |
駐車場 | 無料 |
紅葉見頃 | 11月中旬〜12月上旬 |
公式サイト | https://oomiwa.or.jp/ |
石上神宮(いそのかみじんぐう)(天理市)
画像引用元:写真AC
石上神宮は、日本最古の神社の一つです。大神神社と同じく、かつては本殿がありませんでした。明治になって主祭神が埋葬された禁足地から御神体が出土し、本殿が造営されました。
主祭神は神剣「韴霊(ふつのみたま)」に宿られる霊威・布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)をはじめとした神々です。健康長寿・除災招福・百事成就のパワースポットとして知られています。
見どころは、国宝である拝殿と神杉です。拝殿は現存する日本最古のもので、1081年に宮中の神嘉殿(しんかでん)を移築したものと伝えられています。
神杉は万葉集にも「石上布留の神杉」と詠われ、樹齢は300年を超えています。東側神杉は樹齢350年、西側神杉は幹周りが4メートルを超え、樹齢は400年前後といわれています。
他にも、普段はご覧になれませんが、禁足地から出土した貴重な宝物の数々を収蔵しています。「日本書紀」に記された特異な形をした剣「七支刀(しちしとう)」、大変珍しい形をした「弧状管玉(こじょうくだたま)」、銅鏡など数多くの重要文化財です。七支刀は石上神宮のお守りにも描かれ、ピンチを救うお守りとして人気があります。
所在地 | 〒632-0014 天理市布留町384 |
拝観時間 | 境内散策自由。拝殿の参拝は楼門の開・閉時間により季節によって異なる。概ね、5:30〜17:30。 |
拝観料 | 境内散策自由 |
問い合わせ | 0743-62-0900 |
アクセス | JR・近鉄天理駅より天理市コミュニティバス「いちょう号」乗車、「石上神宮前」下車後、徒歩10分 |
駐車場 | 無料(200台) |
公式サイト | https://www.isonokami.jp/ |
奈良のお寺:体験スポット
最後に、写経と坐禅を体験できるお寺を2ヶ所紹介します。荘厳な建造物が見られる薬師寺、行学一致の学問上として知られる三松寺です。
- 薬師寺
- 三松寺
薬師寺(奈良市)
画像引用元:写真AC
薬師寺は7世紀後半、天武天皇の皇后(後の持統天皇)の病気回復を祈願して発願され、697年に藤原京の地に完成しました。その後、平城京への遷都に伴い、現在の地へ移されました。
本尊は「病気平癒」「健康祈願」にご利益のある薬師三尊像です。世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つでもあります。
見どころは、「凍れる音楽」と称される美しい東塔です。東塔は薬師寺の1,300年前の創建時から唯一現存している建造物です。
一見6階建に見えますが、3階建てです。大きい屋根と小さな屋根が見事なバランスで配置されています。2021年に解体修理が完了し、蘇りました。西塔、金堂、東塔が並ぶ姿は圧巻です。
そして、薬師寺は気軽に写経を体験できるスポットとしても人気があります。椅子席、道具も用意されており、事前申込不要です。納めた写経は、永代にわたり供養されます。
所在地 | 〒630-8563 奈良市西ノ京町457 |
拝観時間 | 8:30~17:00(受付16:30まで) |
拝観料 | 2023年4月28日〜2024年1月15日 【通常拝観券】 大人:1,100円 中高生:700円 小学生:300円 【東塔・西塔共通拝観券】 大人:1,600円 中高生:1,200円 小学生:300円(大人同伴) 2024年1月16日〜2024年2月29日 【通常拝観券】 大人:800円 中高生:500円 小学生:200円 |
お写経道場 | 8:30〜17:00 年中無休 般若心経1巻2,000円〜 |
問い合わせ | 0742-33-6001 |
アクセス | 近鉄西ノ京駅下車すぐ |
駐車場 | 有料駐車場あり |
公式サイト | https://yakushiji.or.jp/ |
三松寺(三松禅寺)(奈良市)
画像引用元:写真AC
三松寺は、奈良時代に桓武天皇の皇后が、万民富楽の勅願寺として建立しました。本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)です。三松寺は大本山永平寺より参禅道場として認可されたお寺です。構えることなく坐禅体験に参加できるスポットとして有名です。
見どころは、坐禅堂にある巨大な達磨大師の絵です。印象的で迫力のある達磨大師の絵は、旧一万円札の聖徳太子を描いた馬堀喜孝画伯によるものです。達磨大師は中国禅宗の初祖とされ、数々の伝説が残っています。
坐禅は個人から修学旅行生まで受け入れており、幅広い層が体験しています。ブルネイサッカーユースチームなども過去に訪れたこともあり、国際色も豊かです。
所在地 | 〒630-8053 奈良県奈良市七条1-26-10 |
参禅時間 | 【定例座禅会】 毎週土曜日19:00〜21:00(受付18:30〜) その他さまざまな参禅体験が用意されている。 |
料金 | 【定例座禅会】志納 |
問い合わせ | 0742-44-3333 |
アクセス | 近鉄九条駅下車、徒歩約15分 |
駐車場 | 無料(40台) |
公式サイト | https://www.sanshoji.com/ |
まとめ
奈良のお寺や神社を14ヶ所紹介しました。今回紹介してきた他にも、奈良にはたくさんの魅力ある寺社仏閣があります。
奈良は古くから都があったことから、歴史と格式がある寺社仏閣が特に多いです。お寺の建築や仏教の用語は難しいですが、調べてみると奥が深く虜になる方もいらっしゃるかもしれません。奈良のお寺に出かけてみましょう!